goo blog サービス終了のお知らせ 

My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

明日は新エネルギー教室です

2006-10-31 20:52:36 | 風車日記
今日は、民間の風力発電事業について住民の方数名が来庁しました。
自宅近くに風車が建設される計画のため、基本的には風車建設を中止してほしいという要望でした。

確かに、例えば調査の数値の上からは問題の無い騒音レベルだという結果が出ていたとしても、実際に風車が建ってみなければ自分の生活の中にどの程度の影響があるか不安だと言われればまったくその通りです。

こういう不安がどこまで取り除けるかはわかりませんが、行政としても事業者としても、可能な限り丁寧な説明が必要ですね。
また、町の直営事業ではないからということで、町には責任が無いということでは困ると言われましたが、事業者と住民の間で中立的な視点から様々なことを判断していかなければならないということを改めて考えさせられました。

最後に町長あての意見書をいただきました。中には、風車の建設によりらせん状に乱れた風が住宅や草木に吹き付けるというような誤った記述もありましたので、やはり今後は町として風車に関して正しい知識を広報する必要性を感じました。

明日は、町内の中学校で新エネルギー財団の協力をいただき、新エネルギー教室が開催されます。午後にはその打ち合わせがあったのですが、雑談の中で聞いたところでは、新エネルギー教室は非常に好評で開催を希望する学校が多いにもかかわらず、国の予算はどんどん削減されているそうです。

まったく、国の考えることはわかりません。つい先日も、中山間事業の農地に対する不適切は補助金交付が発覚したばかりですが、その一方で新エネルギー教室実施に必要なわずかばかりの予算が削減されているのです。
官僚も政治家も、温暖化やエネルギー問題に対する危機感がまったく欠如しているとしか思えません。こういう話を聞くと本当に暗澹たる気分になります。

長男の誕生日でした

2006-10-30 21:28:28 | 子育て日記
今日は長男の10歳の誕生日ということで勤務終了後、速攻で帰宅。
本人の希望により焼肉を食べに行きました。プレゼントはDSのソフト。ゲームのやりすぎは心配だが、自分の子供の頃に今のようなゲームがあれば絶対にはまっていただろうなとも思います。勉強や運動の出来不出来に不満を持ったりもするが、取り敢えず子供が無事に1年間を過ごし誕生日を迎えられることに感謝。

風車の方は最後の7日間が大誤算。ぜんぜん風が吹きません。運転開始後3年目で初めてノルマ割れの10月となりそうです。来月からはノルマが厳しくなるので、10月に少し稼いでおきたかったのですが当てが外れてしまいました。

今日は、町民の方から2件ほど民間事業者の風力発電事業について問い合わせあり。1名は本日来庁、もう1名(グループ)は明日、役場に来て詳しい事業計画を聞きたいとのことでした。不安が少しでも解消できるように丁寧に説明したいと思います。

カラ元気

2006-10-29 19:10:45 | 独り言
今日は午前中、町内会の「道つくり」に参加した。
おそらく昔は本当に住民が力を合わせて道を造っていたのだろう。
今では、自分の家や畑のまわりや、行政の手が行き届かない町道や里道などを分担して草刈や枝打ちや清掃を行う。
自治体の財政難から今後は全国でこういうボランティア活動がより一層必要とされるようになると思う。

午後は草野球の町内リーグ戦に参加。
昨年から県内の町村(役場)対抗野球大会が無くなったので練習をすることもなくなり、町内のリーグ戦のみに参加している。
町村対抗野球大会がなくなったのは合併により町村の数が激減したからだ。静岡県には今では村は無くなってしまった。村がないというだけで静岡県がなんともつまらない県だと思えてくるから不思議だ。

野球は現役ではほぼチーム最年長となっているので、休日にわざわざ野球に出てくる後輩を優先的に試合に出すためもあり、人数がギリギリの時以外は、代打で1打席と守備を2回ぐらいというのが最近の傾向だが、味方の後輩たちを野次るのが結構楽しい。普段、職場の別の課の職員とはそれほどつきあうことはないので、野球を一緒にやるのはコミュニケーションをとるにはなかなか良い機会だ。

些細なことですが、職場で先輩や後輩に気軽に声を掛けたり掛けられたりするのは結構大事なことだと思います。職場が暗いのは最悪ですから。暗い人が一人いるだけで、その部署全体の風通しが悪くなります。カラ元気も時には大切ですね。

細野高原について

2006-10-28 20:22:20 | 独り言
今日は細野高原の防火帯づくりに行ってきました。
とは言っても、集合場所から作業をする町民の人たちを所定の場所まで車で運んだ後は、現地本部で待機していただけでした。それというのも、風がほとんどなく、また、夜露のせいであまり刈り倒してあった枯れ草が燃えなかったからです。

待機している間、地元の区長さんが昔の話をしてくれました。
昔、細野高原はもっと広い採草場だったそうです。農業が盛んでそれだけ需要があったからだそうですが、早朝3時頃に家を出て、徒歩で細野高原へ行き草を刈ったそうです。もちろん今のような草刈機は無くすべて鎌で刈っていたのです。

また、山の影がどこまで来た頃に細野高原を出れば暗くなった頃には家に着けることや、山焼きのときは何が起るかわからないから、多めに弁当を持って一度に全部食べないことをお父さんからよく言われたそうです。

しかし、昔からの細野高原を知り尽くした人たちが農業の衰退とともにどんどん減っているので、区長さんはこのままだと将来、山焼きもできなくなるとも言っていました。山焼きは一歩間違えば人命にかかわるほどの危険な作業なので経験ある人の存在が欠かせないのです。

もしここに風力発電所が完成したら、そのことが山焼きの継続にプラスになるような方策が考えられるといいのですが。

ともかく、今日の作業に参加した皆さん、お疲れ様でした。

明日は細野高原の防火帯づくりです

2006-10-27 20:58:44 | 独り言
先週土曜日の伊豆ナンバー交換会に続き、明日は細野高原の防火帯焼きです。
何をするかというと、火災シーズン前に、万が一高原で火事がおきてもそれが周囲に延焼しないように、防火帯を作るのです。

地元財産区の方々が前もって防火帯にする場所の萱を刈ってあるので、その刈った後に火をつけて燃やすことにより、防火帯が完成します。地元住民120人に役場から10人ほどが加わって実施します。

役場の職員は、集合場所から作業場所へ参加する町民をトラックでピストン輸送します。その後は、いざと言うときの連絡要員として実施本部に待機します。ですから実際の作業は町民の方がすべてを行います。

毎年、早春(2月)には山焼きといって草原全体に火を入れます。これを一説には数百年も前から地元の人たちが現在まで続けることによって、草原が守られています。この気が遠くなる歳月を想像しただけでも、地元の方々に敬意を表さずにはいられませんね。

こういう場所は以前は日本各地にあったのですが、農業や茅葺き屋根が廃れるに従い行われなくなり、現在では草原自体が珍しくなりました。もし、山焼きが途絶えれば、数年内には草原内には雑木が茂り植生は変遷してしまうことでしょう。

現在計画されている風力発電所は道路も含めてこの草原の3%を使い実施するものです。3%を大きいと感じるか小さいと感じるかはその人の立場によってそれぞれでしょうが、やはり最後にその可否を判断するのは先祖代々、この草原を守ってきた地元財産区の方たちです。

私は、地球温暖化防止や原油の枯渇のことを考えた場合、風力発電のためにその3%を使わせてもらうことは許容範囲ではないかと考えていますし、今後は山焼きに従事する地元の方々に理解していただけるように努力したいと思います。

ピーク・オイル・パニック

2006-10-26 22:41:27 | 独り言
ピーク・オイル・パニック(ジェレミー・レゲット著)という本を読み始めました。1/3ほど読み進めましたが、これは是非、伊豆の自然を考える会や風車問題を考える住民の会のメンバーの方たちに読んで欲しいですね。今の自然が自分が生きている間だけ守られれば良いと考えている人たちは別ですが。

これを読むと誤解を恐れず敢えて言えば、北朝鮮の核実験なんて小さな問題だとさえ感じてしまいます。日本のマスコミには失望ばかりさせられていますが、なぜピーク・オイルや地球温暖化の問題がもっと大きく報道されないのでしょうか。
スポンサーになっている大企業の顔色を気にしているのか、それとも単に無知なのか?

少子化は人間が本能的に人類の将来を悲観して引き起こしているのかもしれないなどと突拍子もないことを考えてしまうほどの恐怖を感じます。

がっかりです

2006-10-25 21:31:05 | 風車日記
過去2年間、非常に好成績を挙げていた10月の風力発電ですが今年はノルマ達成がやっとこさ、というところです。

今日は風車の月次点検に合わせて、日本型風車ガイドライン作成のために風の乱れと風車の動きを観測している機器類の点検が実施されました。明日までの予定です。来月の風力エネルギー利用シンポジウムの2日目のセッションAの中でも、ガイドライン策定についての発表が予定されています。どんな内容なのかはわかりませんが興味深々です。

本日勤務時間終了後に月一で行われている職員研修がありました。男女共同参画についてですが、これだけ得ることの無い講演は今までのいろいろな経験の中で2度目でした。アンケート調査の結果の羅列や、他の自治体の取り組みを写真で紹介するだけで、講師が何を訴えかけたいのかというものがまったく伝わって来ませんでした。ちなみに得ることの無い2度の研修の講師はどちらも同じ組織に所属する人でした。がっかりです。

明日、明後日と久しぶりに丸々仕事の予定が空いています。溜まっている雑務をやっつけられそうです。

ちょっと長いですが

2006-10-24 19:31:30 | 風車日記
22日の記事に珍しく地元出身の方からコメントをいただきました。いろいろ感じることがあったので、コメント欄ではなく、この場で取り上げたいと思います。

jimopyさん、コメントありがとうございます。
このブログにコメントを寄せてくれている方には確かに風力発電に賛成している立場の方が多いと思います。しかし、私を含めデタラメに風車さえ立てればいいと思っているわけではありませんし、風車の建設に反対している人たちの意見を封殺しようなどという不見識な方は一人もいないと思っています。ですから袋叩きにあうなんてことはありません。思ったことは今後もどんどんコメントしてください。

実家のそばに風車が建つことに対する不安というのは、巨大で新しいものに対する漠然とした不安でしょうか、それとも何か具体的な心配事項があるのでしょうか。
また、都合の悪いことを隠す癖のある行政や強権的な建設業界というのは当町における具体的な事例でしょうか、それとも一般論でしょうか。
地元が食い物にされそう、好き勝手にされそうというのは具体的にどういうことでしょう。(質問ばかりですみません)

私はゴルフもやりませんし(始めたいとは思っていますが)、ゴルフ場の建設は大きな環境破壊だと思っていますが、稲取のゴルフ場からは、町や地元区に相当額の地代が入っていますし、ゴルフをする人からはゴルフ場利用税も納税されています。また、雇用という面でも地元に貢献しています。ゴルフ場が無くなることは町にとっても困るのです。これが現実です。
ですから、ゴルフ場を買い取ってそこに風車を建てるという案は・・・・・
それから、浅間山や三筋山とゴルフ場では風況に大きな差があります。おそらく、ゴルフ場に風車を建てても二酸化炭素削減に大きく貢献することはできないでしょう。

このブログにコメントを寄せていただいている方も、もちろん私も東伊豆町に風車が建って個人的に権益を得るということは、これっぽっちもありません。
自分について言えば、風力発電の担当になってからというもの、24時間365日風車の故障や天候のことが頭から離れず、夜中や休日に呼び出されることも少なくありません。(昨晩に続き、今しがたも風車が止まり、役場の宿直当番から電話がありました。)

また、現在進行中の民間事業者の計画も私が町の総合的な調整窓口を務めているので、町の事業ではないとはいっても、風車に反対する方たちのことが新聞記事になったり、新聞折込が入ったりすれば、気も滅入るし、職場の同僚からは貧乏くじを引いて可哀想にというような視線を感じ、余計に消耗します。

しかし、それでも私が現時点で風力発電事業を推進しているのは、地球温暖化と当町の行く末に深刻な危機感を持っているからです。温暖化は今そこにある危機であり、人類の存亡を左右する可能性さえあると思います。2050年までに地球の平均気温が産業革命前の平均気温から2度あがると、35%の種が絶滅するという研究結果もあり、例えば当町の細野高原もその影響を免れることはできません。

また、良くも悪くも東伊豆町は観光業に依存しています。ピーク時190万人あった宿泊客も現在では年間110万人を切っています。私は、この水準は限りなくデッドラインに接近しており、これ以上観光客が減少すれば当町経済は深刻な状況になると考えています。

仮に自分が直接観光産業に携わっていないとしても、親戚や友人、子供の友達の両親などまで見渡せば、自分には無関係などとは言えないでしょう。もしも、破綻するホテルや旅館が増えてくれば、この町から出て行かざるを得ない人たちも出てきます。そうなれば生活だけでなく、今まで築いてきたそれぞれの人間関係さえも壊れてしまう可能性があるのです。

現在ホテルや旅館の経営者の必死の努力にもかかわらず観光客の減少に歯止めがかかっていません。最近では細腕繁盛記で全国区の知名度があった熱川(あたがわ)温泉を正しく読めない人も増えているそうです。
100万人以上の宿泊客が訪れる当町も高速道路や新幹線が発達した今、絶えず情報発信していなければ全国の観光地の中に埋没してしまうのです。
しかし、現在残念ながら当町には情報発信のネタが不足しています。不足しているというのは遠慮した言い方で、はっきり言えばこれといって情報発信する材料が無いというのが実情です。
ウィンドファームが建設されたからといってそれだけで観光客が増えるというような甘い見通しは持っていませんが、チャレンジする価値はあるというのが今の私の立場です。

とにかく、風車の建設に反対したり、不安を持ったりする住民がいるのは当然のことだと思います。私にわかることは答えたいと思いますし、わからないことは勉強したいと考えています。jimopyさんも遠慮無くコメントしてください。







グリーン電力基金

2006-10-23 20:50:06 | 風車日記
今日は午前中、一昨日の伊豆ナンバー交換会の残務整理で終わってしまいました。
午後もあれもこれもと気になることがあり、何かまとまった仕事をしたという感じがしませんでした。

ところで、皆さんは「グリーン電力基金」を知っていますか。月々の電気料金に一口、500円寄付をすると集まった寄付金と同額を電力会社(私の町なら東京電力)が寄付してくれます。それが基金となり、そこから風力や太陽光発電設備の設置に助成金が交付されます。

当町の風車も建設時に1千万円助成を受けました。その基金を運用するGIAC(広域関東圏産業活性化センター)が毎年、助成先の施設見学会を実施しています。その見学会が来年3月に当町風車で開催されることになりました。参加資格は寄付をしている人だと思います。まだまだ先のことですが、参加された方には感謝の気持ちを伝えたいと思います。
私も、風車建設を機に一口だけ加入してみました。温暖化問題に興味はあるけれど、具体的に何をしたら良いかわからない人には手軽な制度としてお勧めです。

気持ちの良い季節になりました

2006-10-22 09:08:43 | 風車日記
風車問題を考える住民の会のホームページ中のQ&Aが更新されていました。→風車建設のQ&A

ついでに、トップページでも風車の大きさに係わる記述が修正されていますが、間違っていたならことの性格上修正したことを明示していただきたいものです。

Q1についてですが、私もこの町を愛しております。瀕死の状況のわが町がどうしたら存続していけるかということについて強い危機感を持っています。

Q2についてですが、理解できないかもしれませんが、大型風車が並ぶ景観が勇壮ですばらしいという方たちもたくさんいます。

Q3についてですが、売電収入が入らないことがなぜ問題なのかわかりません。町は風力発電所運営というリスクをとることなく、多額の固定資産税を得られるわけです。それから社名はユーラスエナジージャパンだったと思います。

Q4についてですが、20年後に地球温暖化や化石燃料の枯渇問題がきれいさっぱり解決されていなければ、その後も風力発電は継続されるでしょう。風力発電終了後の風車の撤去についてはきちんとした形で担保できるように行政としても考えています。といっても今のところ一担当者である私の立場としてですが。

Q5についてですが、風車の製造(必要な鉄鉱石の採取)から、運搬、建設、運用にいたるまでの二酸化炭素の発生量を既存の火力発電等と比較した資料によれば、風力発電は圧倒的にクリーンな発電です。また、風車の廃棄については二酸化炭素の排出量には大きく効いてこないそうです。また道路工事にかかる二酸化炭素の排出についても今後事業者に数字の計算を依頼することも可能です。
それから、工事のために木を伐採することが温暖化に逆行するという主張もチラシの中でしていますが、風車の発電量を勘案すればどちらが有利かはっきりします。
樹木に蓄えられた二酸化炭素は最終的には再度大気に排出されるのですよね。

Q6についてですが、風車が建つのは国立公園の規制区域外です。これだけ多くのゴルフ場や別荘地があり、今後伊豆縦貫道の建設も進みます。これらに比べて風車の建設が自然環境に与える影響は決して大きくありません。(というか比べなくてもですが)。
法律の範囲内で行われているその他の行為がOKで風車が駄目だというのは私には理解できません。

Q7についてですが、様々な調査が終了する前に住民説明会等を開催しても混乱するだけです。なぜなら、住民の方から質問をいただいても、「調査中です」、「今後検討します」、「現時点ではわかりません」というような回答のオンパレードになってしまうことが予想されるからです。
今後、調査が進めば住民に詳しい説明ができるような場を設けるように事業者に指導していくことになるでしょう。
ただし、すでに奈良本地区の計画は地元区の総会で事業の承諾を得ていると聞いています。

と、こんなところですが不明な点は直接役場にお問い合わせいただければ、お答えできるものについては直接答えますし、町で答えられないものについては事業者に取り次ぎます。

自分は風車の視察や見学会では、風力発電のメリットだけでなく、あえてデメリットもお話するようにしています。その上で風力発電について総合的に判断してもらえたらと考えるからです。「風車問題に反対する住民の会」ではなく「風車問題について考える住民の会」と名乗っているぐらいですから、風力発電のメリットにも少しは目を向けていただけると嬉しいですね。

ところで、昨日車で走っていて思ったのですが、涼しくてとても良い季節になりました。しかし、走っている車のほとんどは窓を閉め切っています。伊豆に遊びに来る方たちは、気持ちいい風がもったいないので、是非、車の窓を開けて走ってみてください。町の風力発電所もとても気持ちの良いシーズンとなっていますので是非お立ち寄りください。