My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

11月も終わりですね。風車はさっぱりでした。

2005-11-30 22:30:15 | 風車日記
早いもので、今日で11月も終わりです。風車は月別の目標に大きく届かず、散々でした。10月が良くて11月がさっぱりというのは昨年も同様でした。事前の風況調査の結果と大きく異なる内容です。風ってホント難しいですね。

昨日から風車の年次点検が始まりましたが、今日から本格的に風車を1機ずつ停止しての点検です。昨日とは打って変わって、風も弱く好天で、メンテナンス日和でした。

午後からメンテナンスを委託している関電工の担当者と費用その他について打合せをしました。交換部品の値段が風車納入時に風車メーカーから推奨提示された10年間の部品交換サイクル及び単価と大きく異なっていることについて、今後のこともあるのではっきりさせようということになりました。異なっているというのは、当初提示された金額より相当、高いということです。

風力発電事業の事業計画は当然のことですが、風車メーカーから風車納入時に提示された内容にもとづいて作成しています。ですから、運転開始からわずか2年目で部品の金額や交換サイクルが大きく変わるなどということは到底、容認できませんし、するつもりもありません。今後、当町で交換した部品の値段をホームページ等ですべて公表して、風力発電業界の方などから意見を募るような方法も考える必要があるかもしれません。

ちょうど良いことに、明日、三菱重工の営業の方が当町に来ることになっています。運転開始後2年目で実質初めての訪町です。当町風車の現状と、未解決事項、今後の依頼事項などざっくばらんに話し合えたらと思っています。

ところで淡路島のホテルにある、三菱重工の2M機のブレードが大破したようですね。接着剤の問題は釜石だけの問題だと言っていましたが本当でしょうか。釜石の問題がやっと片付いた矢先の出来事であり、全国の三菱重工風車のユーザーは大変不安になっているのではないでしょうか。ユーザーに個別に事情説明するぐらいの姿勢が欲しいですね。

本日より風車年次点検が始まりました。

2005-11-29 22:25:56 | 風車日記
今朝は4時20分に雷の音で目が覚めました。慌ててネットで確認すると伊豆半島東海岸は雷雲がびっしりです。それから2時間以上雷が断続的に鳴り続き、生きた心地がしませんでした。しかし、幸い風車に被害はありませんでした。

今日から風車の年次点検が始まりました。関電工との保守委託契約では11月に実施することになっていますが、風車本体のメンテナンス終了予定は12月7日です。これでは契約違反ということになります。11月は風況が予定より相当悪く風車が回りませんでしたから、メンテナンスにはちょうど良かったはずなのでこれはちょっと困ります。

また、点検開始日はこれまた契約で1ヶ月前までに決定し当方に通知することになっていますが、これも守られませんでした。

今年度で年間を通して保守の契約を締結したのは2度(年)目ですが、昨年は半年及び年次点検を何月にやるかというのは契約書では決めていませんでした。当町としては風車が良く回る時期を避けて5月と11月に決めたわけですから、この点については今後キチンと話し合いたいと思います。

とにかく、なにも不具合がなく点検が終了することを祈るのみです。

風車が更に10機(あくまで計画)

2005-11-27 21:25:54 | 風車日記
東伊豆町で町有地で計画されている風力発電事業の他に、民間事業者が自社所有地内に風車を10機(15,000kw)建設する計画が進んでいる。

当初、風況観測のデータがあまり良くないと聞いていたが、計測機器に不具合があったということで、不具合解消後は十分な風況データが得られたらしい。
地元に住んでいる身としては、想定している設備利用率がちょっと高すぎる気がする。というのも、その計画地は当町の風車から良く見えるところにあり、地形を見る限りではそんなに風況が良いとは思えないのだ。

民間の事業なので町にとって直接的なリスクはないが、風車が建った後で回らないようなことがあると、風力発電にとってはイメージダウンだし、最悪、事業が破綻することもあり得るわけだ。

今後、町に対して土地利用計画が提出されるはずなので、土地利用委員会の中でク可能な限りチャックしてみたい。

明日は、議会全員協議会で現在進行中の風力発電事業についての中間報告をする。聞くところによると、理由は知らないが風力発電事業に反対している議員もいるそうなので、第一の山場と言えるかも知れません。

風車の墓場(風力エネルギー利用シンポジウム)

2005-11-26 00:32:14 | 風車日記
「風車の墓場」 なんと恐ろしい言葉だろう。これは、風力エネルギー利用シンポジウムの中で、三菱重工の技術者から発せられた言葉です。

この技術者は現在、風についてもう一度考え直す必要があるという趣旨の話しをしました。日本の風は予想以上に厳しく、言い換えれば日本の風車は予想以上に厳しい条件下で働いているというわけです。

ですから、風車の運用方法等について考え直さないと、10年後には風車の墓場があちこちに出現するという発言でした。そして、そうならないために風車メーカーとしてアドバイスすることができると言いました。

アドバイスできるという発言に他意はないのでしょうが、そんな他人事みたいな言い方はないんじゃないの、というのが私の率直な感想です。

今頃そんなこと言われても困ります。風力発電事業を行うに当たり、将来にわたる保守費用について風車メーカーから見積もりをとり、それをもとに収支計画を立てています。この前提が大きく変わるのでは事業の見通しが大きく狂ってきます。

しかも保守の計画は、風車保全プログラムとかいって、風車をよりよい形で運用していくために、故障が発生する前に消耗品等を交換していくというもので、必要最低限のものというよりは、風車メーカーの推奨に沿ったかたちでのものであったはずだ。

にもかかわらず、当町の風車は運開わずか2年目ですでにその予定を前倒す形で風車の保守にお金がかかる事態となっています。しかも、風車の墓場発言を聞くと、どうも風車が20年ももつのかということにさえ疑念がわいてきた。

また、風車メーカーは風の詳細なデータをもらえれば、風車を売る時点で風車の運転をソフト面で制御、制限する方法を提示できるとの発言もあった。これは、技術者としての良心から出た言葉なのかもしれないが、実際問題として、営業の現場でそんなことがあり得るだろうか。風車の運転をソフト面で制限するということは、風車メーカーが公表している風車のパワーカーブどおりの性能を発揮できないということであり、風車メーカーにとっては明らかにマイナスの情報だ。

そんなこと風車メーカーの営業が客先に話をすると思いますか。するはずありません。むしろ、自社の風車がどれだけ日本特有の厳しい気象に適合しているかということを力説するはずです。

日本の風力発電にはまだまだ、たくさんの問題が潜んでいそうです。

風力エネルギー利用シンポジウム

2005-11-24 22:13:11 | 風車日記
今日は九段下の科学技術館で開催された風力エネルギー利用シンポジウムに参加しました。風力エネルギー協会の主催だけあって充実した内容でした。

NEDOとNEFはいつも話がかぶるので、その点だけが不満と言えば不満ですが、それ以外は人選も内容も満足できました。

参加者がもっとも興味を持っているのは、やはり系統連系の問題であるという印象を持ちました。風力発電推進の立場に立つ参加者が多いので当然かもしれませんが、やはり系統は公共財だから、国がやる気になればなんとかなんじゃないの?ということを言いたい人が多いように感じました。

結局は再生可能エネルギーの導入推進を国が本気でやる気があるかどうかが問題だということでしょう。国策で取り組むということは、国民が再生可能エネルギーを導入することに、賛成しているということが大前提となるわけで、現在日本全体にそういう空気があるかというと疑問です。

なぜ、再生可能エネルギー導入について国民的合意が醸成されていないかといえば、やはり地球温暖化問題や、エネルギーセキュリティについて国民が十分に理解していないからだと思います。この点について地方自治体ができる仕事がたくさんあると思います。

電力系統が公共財であり、十分な国民合意が得られれば、系統強化を公共事業として協力に進めればいいわけです。日本中に蔓延する従来型の無駄な公共工事の規模を考えれば、難しいことではないと思うのですが。

風力エネルギー利用シンポジウム

2005-11-23 20:54:11 | 風車日記
明日は科学技術館で開催される第27回風力エネルギー利用シンポジウムに参加します。

1日目は依頼講演とパネルディスカッションが行われ、2日は分科会に分かれての研究発表が行われるようです。分科会は学術的、専門的な内容で自治体職員の私が聞いても仕事に生かせる内容ではないので1日だけ参加することにした。

最初は一般の参加費が25,000円と知り、また内容的にも一日だけなのでもったいないから、参加しないつもりでしたが、風力発電推進市町村全国協議会への招待枠が3名分あるので参加しないかとの話があり、それならと出席することにしました。

雷対策や、当町で使用している風車の製造メーカーである三菱重工の技術者の話、また、わが国の今後の風力発電について議論するパネルディスカッションに期待しています。

今日は久しぶりに一日ゆっくりした。子供と近所の公園に行き、昼寝をし、子供4人と風呂に入った。末っ子(2歳5ヶ月)が急激にボキャブラリーを増やしていて毎日楽しい。自分が上三人と対等だと思っていて、何でも同じようにしようとするので、どんどんいろんなことができるようになっていく。末っ子、恐るべし。

道路整備

2005-11-22 23:28:18 | 風車日記
今日も信じられないぐらいの穏やかな天気でした。もちろん無風です。

午前中、ダンプで再生砕石を買いに行き、風車への進入路と、風車周辺の駐車スペースの補修をしました。

風車周辺は必要最小限しかコンクリート舗装をしていないため、雨水などにより少しずつ削られて、凸凹になってしまう所がでてきます。

一般の車両も入ってくるので、くぼみが酷いところに砕石を入れて均しました。役場には転圧する機械がないので、大雨がふると元の木阿弥かもしれませんが、とりあえず平らにしました。


熱海市立初島中学

2005-11-21 22:19:07 | 風車日記
今月も2/3が終了しましたが、風車の発電量は目標の2/3しかありません。

今日は、熱海市立初島中学3年生のS君からメールをもらいました。S君は、海底ケーブルの事故により初島が停電したのをきっかけに、島で風力発電ができないかを研究しています。以前、当町の風車を訪れいろいろと勉強していきました。そのことは朝日新聞にも取り上げられました。

今日のメールは現在勉強している小型の風力発電について、何かアドバイスが欲しいという内容だった。おそらく以前大型の風力発電を勉強して、初島には適していないとの結論に達し、小型風車について調べているのではないだろうか。

S君がどの程度大きさの風車をイメージしているのかわからないが、今日は定格出力10kwの風車を二つ紹介しました。この程度の出力でも条件によっては一般の家庭5~7軒の電力をまかうぐらい発電することができます。

もちろん、このくらいの大きさの風車を複数機建てるという方法も考えられます。風力発電の性質上、島の全戸の電力を賄うことは現実的ではありませんが、災害時の公共施設の電力として、利用することは可能でしょう。太陽光発電と組み合わせればもっといいですね。

S君、勉強がんばってください。

さむっ

2005-11-20 22:58:06 | 風車日記
しかし急に寒くなりました。今月の発電成績もかなり寒いです。

明日は回覧物の配布日ですが、金曜日出張だったので何も準備ができていません。
毎月、5日と20日が回覧の日です。役場内の各課及び外部の団体(社会福祉協議会、防犯協会など)からの広報誌や行事のお知らせなどの回覧物を、各町内会へ配布します。

郵送で送付するものの準備と合わせるとざっと3時間ほどが必要となります。手がすいているときは、良い気分転換になるのですが、忙しいときはホントにまいります。広報公聴の一環ですから大事なことだとは思うのですが、もっと他に良い方法がないものかと思いながらすでに、4年目です。

風力エネルギー活用推進フォーラム(大阪)

2005-11-19 22:24:19 | 風車日記
昨日、大阪の全日空ゲートタワーホテルで開催された風力発電のフォーラムに参加して来ました。

まず、基調講演を鳥取大学の林農(はやしつとむ)教授が行いました。特に目新しい内容はありませんでしたが、70年代の公害は加害者が企業で被害者が住民だったのに対し、地球温暖化問題は加害者が現代人で被害者が将来の世代(子供)という点には感じるところがありました。

その次に、近畿経済産業局エネルギー対策課の新エネルギー対策官から施策説明があったが、ワープロでうってきた原稿を棒読みで、あまりの酷さに驚くやらあきれるやら。新エネルギー対策官ということだが、普段何の仕事をしているんだろう。

次に、エコ・パワーの片野社長から自社の風力発電事業の現況などについての話があったが、これは経産局と対照的にとても面白かった。非常にざっくばらんな語り口で、内容もざっくばらん?だった。というのも、自社の風車の平均設備稼働率や、設備利用率が15%の風車があって大根だったら引っこ抜いてやりたいというような話まで大変熱っぽく話された。個人的に応援したいなあーと思うような方でした。その後のパネルディスカッションでは自社の風車のkw当たりの保守費用まで話してくれました。

次に鳥取県北栄町の風車を建設した(株)きんでんの方から発表がありました。実際に風車の建設を手掛けているのでもう少し、ならではの話をしてもらいたかったです。正直イマイチでした。

その後、パネルディスカッションの中で、リレー講演ということで、愛媛県伊方町(三菱重工との三セク)、兵庫県淡路市(自家消費)、鳥取県北栄町(売電事業)の3自治体からそれぞれの取り組みについて話があった。

それぞれ、取り組みが違うので話をしても力の入りどころが違い、興味深かった。また、意図していたとしたら、事業スキームが違う自治体をパネラーに揃えたところは主催者の着眼点が良かったと思う。

ただし、最近この手のシンポジウムやフォーラムに参加して思うのは、内容の濃いものにしようとするあまり、講演や発表の数を詰め込み過ぎで、結果としてそれぞれの発表が食い足りないものになってしまっているように感じます。できれば、質疑の時間が欲しいです。仮に質問はありませんか?と司会者に聞かれても、聴衆も時間が押しているのがわかっているので質問しづらい。まあ、贅沢な注文かもしれないが。

昨日は、会場になった全日空ホテルに泊まった。39階の部屋だったが、建物の風切り音がかなりうるさかった。建物の形状が原因だろうか。また、施設はそれなりだったが、なんとなくホテル全体に活気がないように感じた。

それとは対照的になんばの駅周辺には活気を感じた。夏に行った名古屋駅周辺も非常に活気があった。東京以外の地方の主要都市にも好景気の波が波及し始めているのだろうか。