My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

風車4万kwh超えの傾向について

2007-02-28 22:10:31 | 風車日記
26日の日記の最後に25日(日)の発電量が4万kwhを超えたことを書いたところ、サトキさんよりご質問をいただいたので、その続きを。

1日の発電量が4万kwhを超えたのは今回で4回目でした。
1日の最大発電可能量は600kw×24h×3機=43,200kwhです。

H16.10. 4 42,767kwh 平均風速14.7m
H16. 8.28 41,753kwh 平均風速16.4m
H17.10. 9 41,030kwh 平均風速12.6m
H19. 2.25 40,673kwh 平均風速12.7m

風向はすべて北東です。
当町の風力発電所は山の上にあり風の乱れが激しいのですが、地形の影響から特に南西の風の時にはその傾向が強くなります。ひどい時には10分間平均風速が15m/s台で風車が過発電を起したり、逆電力が発生して風車が停止します。その場合、電力系統に配慮して、1号機は平均風速が15m/s以下にならないと再起動しません。

また、風向も小刻みに変わるので発電効率も悪化します。しかも風車西側に山の頂があるため、1号機は西風の時はこの山の影響を受けて3号機の80%以下しか発電しないことも珍しくありません。運転開始後のトータルでも1号機の発電量は3号機の81.6%です。

南西の風の時に4万kwhを超えたことがないのは、以上のような理由によるものです。風の乱れは発電量に影響を及ぼすことはNEDOの導入マニュアルにも記載されていて、風の乱れが強い地形に建てる場合はそれだけで、風況調査から推計した発電量から10%を割り引くことになっていたと思います。

しかも風の乱れは発電量だけでなく、風車の寿命にも大きく影響するものと思います。現時点での当町風車に関する一番の心配事はこのことです。今後は風車の機械故障に関する保険への加入も検討する必要があるかもしれません。

今日は北海道新聞から電話で問い合わせをいただきました。やはり町のホームページを見て連絡をくれたそうです。江差の件を取材しているようでした。
来月中旬には町のホームページリニューアルについて研修を受けます。今後は自分でホームページを更新していくことになるので、思いついたことはすぐにホームページに反映させることができるようになるそうですから、早く慣れてより良い内容にできるよう頑張りたいと思います。



来月の予定

2007-02-27 21:50:09 | 風車日記
1月に全国で4頭の熊が捕獲されたそうです。環境省いわく「異例中の異例」とのことです。これだけ暖かいと熊もおちおち冬眠もしてられないということでしょうか。

風車ですが、来月は2件の視察と1件の見学会の予定が入っています。2件の見学は出張で私がご案内できないのが残念です。その内1件はなんと長崎県佐世保市からのお客さんです。遠路はるばるおいでいただくのに対応できませんが、その分ご希望の資料はバッチリ作っておきますのでご期待ください。

その他、風車でバンドのプロモーションビデオの撮影も予定されています。デビューして2作目の発売となる曲のPVのようですが、風車の写り方によってはファンになってしまうかもしれませんね。バンド名等はブログに書いて良いものか確認していませんので遠慮しておきますが、天気に恵まれるといいですね。

まちづくり

2007-02-26 20:33:04 | 独り言
昨日(日曜日)、商工会が事務局となり実施している、雛の吊るしかざりの里づくり事業の活動報告会が開催された。7つの部会がそれぞれのテーマに沿って活動しその結果を発表した。この事業は子や孫を思う気持ちから様々なことを考え、まちづくり、雛の里づくりを進めていくというものだ。

商工会の事業なので、そのメンバーはほとんど商工業者なのですが、今回は縁あって自分もその中に加えていただきました。7部会それぞれの活動内容は多岐にわたっているのでここでは触れませんが、とても良い勉強になりましたし、刺激をうけました。

それから、今回の活動のような民間中心のまちづくりの事業などに、もっと上手に役場の職員を使ってもらえればと思いました。私を含めて質は保証できませんが、多くの若い職員がいますから、それなりのマンパワーを発揮できると思います。

今回の活動を今年度限りで終わらせてしまってはもったいないのはもちろんなのですが、今回感じた若い人のパワーはすばらしく当町の可能性を感じました。また、久しぶりにポジティブなパワーを浴びることができて気持ちよかったです。

多くの人にまちをつくる「前向き」なパワーを発揮してもらえると、この町もなんとかなると思うのですが。

ところで、風車のほうは昨日は久しぶりに1日で4万kwhも発電しました。最近チョッと記憶に無いぐらいの発電量です。24時間定格で回って43,200kwhですから。やはりならい(北東)の風のほうが乱れが小さく安定して発電できます。これから当町で事業実施する事業者の皆さんは西風の乱れを甘く見ないほうがいいですよ。

バイオエネルギーセミナー

2007-02-25 00:12:34 | 独り言
一昨日(金曜日)は静岡に行ってきました。自宅から電車で往復でおよそ4時間半ほどかかります(熱海⇔静岡は新幹線)。
バイオエネルギーセミナーへの出席が目的だったのですが、県庁所在地までこれだけ離れているのはやはり大きなハンデですね。

セミナーは静岡工業技術センターが行っている給食残渣を利用した小規模バイオガスプラントと天然ガス併用型燃料電池発電システムと京都市が行っている廃食用油燃料化事業、そして(株)りゅうせきが宮古島で実施しているサトウキビを使ったバイオエタノール実証試験についてそれぞれ、講師の話を聞きました。

目的は京都市のBDFだったのですが、バイオエタノールの話もとても興味深いものでした。バイオエタノールの製造には様々な原料があるのですが、エネルギー収支でいえばサトウキビがもっともすぐれているそいうです。

宮古島では現在、E3と言ってガソリンにバイオエタノールを3%混ぜたもので実験をしているそうですが、サトウキビをあと3割増産すればE10で島内の車をすべてまかなえるそうです。

講師の方がおっしゃっていたのは、技術はすでに確立されているのだから、あとは社会の体制づくりだということでした。要するに国がどの程度本気で取り組むかだということです。これは新エネルギーはもちろん、現在確立している温暖化対策のすべての技術に言えることですね。


まちづくり講演会

2007-02-22 23:21:47 | 独り言
昨日は午後7時から、まちづくりに関する講演会を町と議会の主催で開催しました。
講師は由布院市議の小林さんという38歳の女性の方でした。アフリカで生まれ、日本女子大を卒業後、外資系の銀行を経て早稲田大学文学部に学士入学、卒業後、湯布院の亀の井旅館やシンクタンクで働き、その後、まったく地縁も血縁も無い湯布院町議に市町村合併に反対して立候補し当選。現在は合併後の由布市議を務めているという、なかなかユニークな経歴の持ち主です。

合併に反対していたぐらいですから当然なのかもしれませんが、賛成していた方たちも、今では合併を後悔しているとのことでした。生活基盤や文化が違う人たちがいっしょになってもまちづくりが上手くいくはずが無いという考えをお持ちで、合併したら地域づくりは、以前より更に狭い地域で実行する機運が出てきているということです。やはり、自分たちの住んでいる地域のことを自分たちで決められなくなるのは、まちづくりの上で大きな痛手となっているとのお話でした。

また、最近、清里化した湯布院を何とかしようと奮闘しているそうです。去年より今年、今年より来年と右肩上がりで観光客を増やそうというのはどだい無理な話であり、本当に湯布院に来てゆっくりしたいという方だけに湯布院に来て欲しいし、迎える方もそういう方を歓迎したいということでした。

経済と同様いつまでも右肩上がりの成長を望むのは間違っているように思いました。現在、子育て中の若い世代が、ふるさとで自分の子供を育て上げるのだという決意のもと、まちづくりに取り組みはじめているのが心強いとも仰っていました。

私も、ふるさとのこの町で、4人の子供を育てるという覚悟を持っています。その子供たちのために、持続可能な社会作りが必要だと感じています。そのために必要だと思うことを信じてやり続けていくしかありません。

今日は全国草原サミットの打ち合わせに参加してきました。具体的な動きはこれからですが、うまく形になるようでしたらまた紹介したいと思います。

風邪をひいたようです

2007-02-20 20:49:15 | 独り言
このあいだの土・日で風邪をひいてしまったようです。
今日は町内への回覧配布の日だったのですが、寒さが身にしみました。

当町の風力発電の2月実績は過去3年連続で計画を大きく上回っていたのですが、今年はさっぱりです。今月で平成18年度会計分の売電収入の締めとなるのですが、2年連続で目標を下回ることが確実です。それほど大きな故障もなかったので、理由はひとえに風況によるものです。まあ、こればかりはどうにもなりません。

明日は午前中、小6の長女の卒業記念品の準備のため廃品回収が実施されるので、その手伝いで休暇をとっています。たくさん集まるとよいのですが。

政治の意志

2007-02-19 21:56:05 | 独り言
国立環境研究所よりスターン・レビューの日本語版が公開されました。→記者発表2007年2月16日「スターン・レビュー『気候変動の経済学』の日本語版作成について(お知らせ)」 国立環境研究所

日本の政治家(含む地方議員)には全員、目を通してもらいたいと思います。
そしてどうするか真剣に考えてもらいたいと思います。

温暖化防止には単一解(ウルトラCあるいは切り札)はありません。すべての可能性に多様に取り組む(なんでもやる)必要があります。現在の技術だけでも総動員すれば温暖化を防ぐことは可能なのではないでしょうか。要は実行する意志があるかどうかということです(特に政治に)。

電源を選べたら

2007-02-18 21:41:12 | 独り言
昨日の日経夕刊の「ところ変われば ジュネーブから」の見出しは「水・風・水・・・選べる電気」というものでした。

ジュネーブでは2002年6月から各家庭が、水力、火力、新エネなどの電源を自由に選ぶ仕組みをスイスで初めて導入したそうです。

お奨めは水力80%、新エネ20%の組み合わせだそうです。この場合、一家4人の標準世帯(一戸建て)だと年間料金は火力より約5,700円、水力より4,500円割高になるそうです。新エネ100%だと火力や水力より2割以上高くなるそうです。

新エネルギーを加えた契約がここ二ヶ月で倍増し全体の16%に達したそうです。この制度は今ではチューリッヒやベルンなど各州に広がりつつあるそうです。

日本でもこういう方法で割高と言われている新エネルギーの導入費用を賄ったらどうでしょうか?「うちは1割だよ」、「うちなんか5割だよ」「へーがんばってるねー」などという会話があちこちで交わされるようになるかもしれません。

グリーン電力基金への寄付も頭打ちのようですし、やる気があればすぐにでも始められるのではないでしょうか。

今日は雛のつるし飾りの里づくり委員会のリサイクル部会が廃食用油の回収を実施したので、少しですが油を持って顔を出してきました。この油は生ゴミを養鶏用の餌に変える過程で生ゴミの乾燥のために使われるそうです。BDF燃料化以外にも使い道があるんですね。

日本海側の雷

2007-02-16 23:11:18 | 風車日記
今日は川崎市の幸区の町内会長さん31名プラス添乗員2名が風車の見学に来ました。風車を見るのは初めてという方が多く、皆さん興味津々でした。景観に関して言えば風車見学に訪れる方のほとんどが好意的ですね。風車見学の方には町内に大規模な風車建設計画があることと、それに対する反対があることもお話するのですが、ほとんどの方の反応は同じような傾向です。どんな反応かはご想像におまかせしますが。

名立の風車が落雷被害を受けたようです。ブレードに落雷発火し、飛散したブレードが観光施設に落下したと報道されています。
この風車は国内初のコンクリートタワーで有名ですが、過去にも落雷被害を受け、ブレードをレセプター付きのものに換えてあったのですが、残念な結果となってしまいました。

感想を言えば、やはり日本海側での風力発電事業は落雷のリスクから逃れることはできない、ということでしょうか。もちろん当町の風車も含めて太平洋側の風車にもリスクはあるのですがその深刻さは比べるべくもありません。
今後、名立での事故がどのように分析されるのか興味があります。

現在、ワールドウォッチ研究所の地球環境データブックを読んでいるのですが、人間の欲望には際限が無く、地球環境は悪い方向に進んでいるというデータばかりです。焦っても何も解決しませんが、少なくとも現実を直視しなければいけませんね。

今日は一日眠かったです

2007-02-15 23:38:45 | 風車日記
昨晩の11時前から今朝の4時過ぎにかけて風車が強風と風の乱れにより5回停止しました。おかげであまり寝られませんでした。風車が停止すると職場の宿直室に電話が入るので、宿直者も寝不足だったことでしょう。

今日も一日、強風と風の乱れでほとんど運転できませんでした。午後8時ごろからやっと風が弱くなり運転を再開しましたが、このまま風はすぐにおさまってしまいそうです。