My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

東伊豆町の観光について

2013-01-01 12:55:17 | 観光の仕事
新年あけましておめでとうございます。

長らく更新していなかった当ブログですが、新年ということで最近
考えていることなどを備忘の意味で書き留めておきたいと思います。

観光商工課に異動して1年と9か月が経ちました。
この間、ネットエージェントを使った観光誘客、観光振興計画の策定、
熱川温泉振興計画の策定、河津町との共同観光宣伝、テレビラジオCM、
細野高原すすきイベントなどの新しい事に取り組んでいます。

でも正直に言ってこれらの取り組みは10年遅かったと感じています。
バブル崩壊から20年余りで当東伊豆町への宿泊客数は半減しています。
この間、ホテルや旅館の多くが淘汰され、特に熱川温泉では地元資本の
施設は数えるほどになってしまいました。

生き残ったホテル旅館は死に物狂いの努力を続けてきたところばかりです。
その結果、多くの旅行会社や公共交通機関の方からは、東伊豆町の宿泊
施設のレベルは非常に高いとの評価を受けています。中には「旅館が東伊豆町
の唯一の観光資源だ」という方さえいます。

住民の中には「ホテル・旅館の努力が足りない」という声もあり、自分も
観光商工課に異動するまでは漠然とそういう風に考えていました。
でも今では「町や住民がホテル旅館に寄りかかっているのではないか?」
と考えるようになりました。

「自分は直接観光業とは関係なく生活している」という人も、家族や親戚
や自分の子供や孫の友達家族など人間関係のどこにも観光業に関係してい
る知人がいないという人はほとんどいないでしょ。
観光業が駄目になるということは、町が衰退するだけでなく自分の人間関
係に大きな影響が生じるということも意味ます。

役場の同僚にももっと「観光で飯を食っている」という意識を強く持って
欲しいと思いますが、町民の皆さんにももう一度「観光立町」に住んでいる
ことの意味を考えていただけたらと思います。

いずれにしても、東伊豆町(の観光)は崖っぷちです。今年1年、「前進あるのみ」
の意気込みで頑張ります。

追伸
東伊豆町の風力発電所も無事に電力の固定価格買取制度の対象となりました。
24年度は風況も悪く、更に故障続きで思ったような発電実績を残すことがで
きませんでした。
風車は運転開始から10年目に突入し今後益々、風車を製造した三菱重工の
メンテナンス体制が重要となります。小さな小さな風車ですが、東伊豆町民の
大事な財産です。三菱重工には責任ある仕事を期待しています。