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My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

つくば市実質勝訴?

2008-09-30 22:32:46 | つくば市風車問題
昨日判決の出たつくば市の回らない風車事件ですが、市長は実質勝訴の内容だとコメントしているようです。早大は即日控訴したようですが、仮にこの内容で判決が確定してもつくば市は9千万円の税金をドブに捨てたことになるわけですが、何をもって実質勝訴というコメントが出てくるのでしょうか?
mizuさんがコメントで仰っているとおり、市民が市を訴えるという選択も十分あり得るのではないでしょうか。

しかし今回の事件は私にとっても他人事ではありません。市町村いや都道府県レベルでも様々な分野で実は役人は素人あるいは素人に毛が生えた程度で行政を司っているというのが現実です。あらゆる場面でコンサル頼みのコンサル任せというのが当たり前のようになっています。

アホかと思うかもしれませんが、コンサルからの成果品を別のコンサルが審査するというような仕組みが必要なのかもしれません。あるいは自治体内に住んでいる定年退職した専門家に協力してもらうとか。

体調不良を理由に退職した助役は今どうしているのでしょうか。

つくば市の回らない風車事件に判決

2008-09-29 22:50:11 | 風車の故障
以下はスポニチからの転載です。

「小中学校に設置した小型風力発電機が計画通りに発電せず、事業が失敗したとして、茨城県つくば市が業務委託先の早稲田大と風車を製造したイーアンドイー(大阪市)に約3億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は29日、約2億1000万円の支払いを大学側に命じた。
 早大は「事業主体のつくば市の責任を見誤っており、承服できない」として即日控訴した。
 荒井勉裁判長は「早大は、期待された発電量が得られず、消費電力が発電量を大幅に上回ることを説明しなかった」と指摘。
 一方で「つくば市は、実際には条件が相当悪いと知っていたのに、風力発電の導入に重要な風速など『風況』の調査をせずに大学側の調査をうのみにした。税金で賄われる地方公共団体には慎重な対応が求められた」と市の過失も認め、賠償額を算定した。
 イー社については「発電量達成を保証したとはいえない」とし、請求を棄却した。
 判決によると、つくば市は2004年、二酸化炭素排出削減などのため、風力発電事業の基本計画策定などを早大に委託。約3億円かけて、市内の小中学校に計23基の風車を設置したが、発電量は予定を大幅に下回った。
 事業は環境省の「環境と経済の好循環のまちモデル事業」に選ばれていたが、目標を達成できず、市は国からの交付金を返還。風力発電機は現在稼働しておらず、今後すべて解体される。」

以上、転載終了。

3分の1がつくば市の責任で3分の2が早大の責任ということでしょうか。早大が即日控訴したようですから双方の争いに決着がついたわけではありません。いずれにしても双方の○○さ加減を風化させないで、二度とこんな事件が起きないようにしなければいけません。

今晩はまちづくり協議会の住民生活部会でした。今日も色々な意見がでましたが、どれも簡単には答えが出ないことばかりで、今後どのように議論を深めていくか難しいところです。明日には今日の議論をまとめてもう一度ゆっくりと考えたいと思います。

細野高原自然観察会

2008-09-28 21:27:54 | 独り言
草原シンポジウム二日目は細野高原自然観察会を行いました。
標高821メートルの三筋山の麓に広がる、およそ200ヘクタールの草原には静岡県指定の天然記念物に指定されている3箇所の湿原などもあり、湿原性と高原性の貴重な植物を観察することができます。
とはいっても、私にわかるのはススキぐらいなもんですが。

今日は昨日基調講演を行っていただいた、2名の講師の方にガイド役をお願いしての自然観察会です。その内、1名は地元の元県立高校の教頭先生なのですが、この方がライフワークとして撮りためた写真をもとに昨年つくられた「細野高原四季の花」という小冊子あるのですが、これが素人の私が見てもちょっと感動する内容です。細野高原にこんなにたくさんの花が咲くのですね。今回のシンポジウムでは何から何までお世話になり本当にありがとうございました。

役場から細野高原の入り口付近までは2台のマイクロバスで移動。細野高原内は役場の乗用車8台に分乗してのピストン輸送と半日間の予定だったのでたいへん慌しくゆっくり楽しんでいただくことはできなかったと思いますが、これを機会に次はのんびりと遊びに来てもらえたらと思います。

県外から来ていただいた皆さんにもお礼のご挨拶もできませんでしたが、お忙しいところありがとうございました。おかげさまで思っていたより多くの方に参加いただき何とか無事に終了することができました。

これで一息と言いたいところですが、明日は朝から「ひがしいず夢市広場」の報道発表です。夜にはまちづくり協議会の住民生活部会を開催予定です。

今晩は祭りの飾りつけを作っている集まりに、子供会5・6年生が参加して手伝いをさせてもらいました。子供達は将来の地域づくりの担い手ですから、今から少しずつ地域の文化に触れるのは良いことだと思います。

草原シンポジウムを開催しました

2008-09-27 22:55:11 | 独り言
草原シンポジウムの第一日目が終了しました。
事前の申し込み制だったのですが、始まってみるまで本当に参加者が集まるのか心配していました。実際には申し込み者以外にも参加してくれる方もいて、会場は満席で、一時は立ち見の方も出るほどの盛況でした。

北海道から九州まで遠路はるばる参加してくださった方々にもバタバタして十分な応対もできませんでしたが、本当に感謝しています。ありがとうございました。

全国の方から色々な話を聞いてとても勉強になりました。阿蘇の草刈や山焼のボランティアの合言葉は「阿蘇への恩返し」だそうです。また、田舎の危機は都市の危機だという話もありました。ボランティアの皆さんには「満足」を持ち帰ってもらうということです。

かつては日本全国で生活上の必要性(かや葺屋根の材料や、家畜の餌、肥料など)から維持されていた草原ですが、そういう必要性が無くなった現在では、別の価値を見出して草原を維持するという切り口がないと将来にわたり、火入れを行い草原を守ることは難しいということだと思います。

明日は朝から、50名の申込者プラススタッフなど総勢70名ほどで町内の細野高原で自然観察会の予定です。事務局としてはとにかく参加者の皆さん全員に無事に帰っていただくまで気が抜けません。

今日はシンポジウムの会場を片付けたあと、町内会の公民館に直行しました。来月の秋祭りで神輿をかつぐ人を決めるためのくじ引きがありました。少子高齢化で祭りを打つのも年々厳しくなっています。いつまで今の形で祭りができるのか?みんな口には出さなくてもなんとなくそういう風に感じていると思います。

明日は全国草原シンポジウムです

2008-09-26 22:53:01 | 独り言
昨日今日と風車への視察が続きました。これからだんだんと空気が澄んで気持ちの良い季節になります。秋の行楽シーズンということもあり、風車視察のお客さんは順調に増え、累計6,000人が着実に近づいています。

明日はいよいよ「全国草原シンポジウム」です。参加者は観客、出演者、実行委員など130人弱となりました。事務局やスタッフを加えると総勢150人となります。個人的にも阿蘇や秋吉台など、他所の地域でどのように山(野)焼きなどが行われ草原が維持されているのか事例発表を楽しみにしています。

心配です

2008-09-24 22:57:35 | 風車日記
今日は風車の月次点検でした。風車1号機の変圧器キュービクル内の温度を検知して排熱用のファンを回すためのリレーが故障していることが先月の定期点検で判明していたので、その交換も合わせて実施してもらいました。

今月も残すところ1週間ですが、風がふきません。このままだと目標の達成率が三分の二ぐらいで終わってしまいそうです。来月は一年で一番期待できる月なのですが何だか心配になってきました。

全国風シンポジウム in あさひ

2008-09-23 23:07:13 | 風車日記
今日は富山県朝日町で開催された「全国風シンポジウム」に出張してきました。昨日から1泊2日の旅でしたが、電車に乗りに行ったような感じです。黒部の駅前に泊まったのですが、そこへ行くまでの間、直江津、入善で元気に回っている風車を見かけました。名立の風車はまだブレードがはずれたままでした。

シンポジウムでは苫前町長、保安院電力安全課係長、ユーラスエナジーホールディングス常務、鳥取大学名誉教授、NEDOなどから講演がありましたが、これといった目新しい話題はありませんでした。やはり以前からの私の考えなのですが、希望に燃える風車メーカーの若手エンジニアの話などを聞いてみたいものです。

いつも思うのですが、講演者の皆さんには、「シンポジウムに出席したからこそ聞くことができた」というようなサービスを心がけてもらいたいと思います。そうでなければ、講演に関する資料だけもらえれば十分ということになってしまうのではないでしょうか。講演を聴く立場の気楽な感想で申し訳ありませんが(苦笑)。

鳥取大学名誉教授の話でちょっと気になる点がありました。
鳥取県北栄町の町営風車の建っている北条砂丘の観測高70mでの平均風速は2001年5.67m/sが2002年が5.80m/sとNEDOが風車建設の目安とする年平均風速6.0m/sに達していないが、ハブ高が高くて受風面積の大きな大型風車であれば十分可能性があるというような話しでした。で、引き合いに出した北栄町の風車の設備利用率は18%強です。

1,500kw×9機の自治体直営では最大の風力発電所ですから補助率は1/3以下です。撤去まで含めて黒字というのは至難の業だと思います。風車の導入を検討している自治体をミスリードする発言だったと思います。

講演終了後、朝日町内で風況観測を実施している場所と今後実施する場所をそれぞれ1箇所ずつ見学してきました。すでに観測を開始している海に近い場所はちょっと民家に近すぎると感じました。また、これから観測開始するという所は、山の上で風の乱れがきつそうな地形で風車の運搬も難しそうな場です。その上、周りの木の生え方を見てもそれほど風が強い場所という印象はありませんでした。なかなか簡単に良い場所は無いですね。

本来はその後も特別講演や地元の子供の環境についての発表があり、夜は交流会が予定されていたのですが、土曜日の草原シンポジウムの準備もあり残念ですが2時過ぎの電車で朝日町を後にしました。本当は交流会で他の自治体の方や、大学の研究者、風力発電の事業者や風車メーカーの方と情報交換させていただくのが最も意義のあることだと思いますが、ちょっと遠いので仕方ありません。

来年の「風サミット」は鳥取県北栄町で開催予定です。こちらもちょっと遠いですね。

リニューアル

2008-09-21 19:17:00 | 独り言
今日は職場がワックス清掃で立ち入れないということなので、仕事には行きませんでした。午前中はソフトボール、午後は昨日から延期になった長女(中二)の運動会へ行く予定だったのですが、両方とも雨で中止と延期になりました。

ということで、一日自宅でナマケモノ状態です。そこで、久しぶりにブログのデザインをリニューアルしました。毎日のようにチェックしているホームページやブログをブックマークに追加したので、興味のある方は覗いてみてください。

今週は出張、風車視察そして土曜日には草原シンポジウムが開催されます。また、プライベートでは地元の秋祭りの準備などもあり、盛りだくさんです。今週乗り切れば一息つけるかもしれません。

台風、無事でした

2008-09-20 18:28:43 | 風車日記
今朝は台風の後ということ、仕事に行く前に風車に寄っていきました。風車もその周辺も幸い無事でした。午前2時過ぎに最大瞬間風速38.75m/sを記録していました。

ところで、CEFの風車はどうだったでしょうか。4月8日に落雷で風車2基のブレードがそれぞれ1本ずつ全損したのですが、今月の初めにようやく事故原因の調査報告が町に対してありました。

該当する4号機、5号機のうち4号機は事故以前に落雷でブレード先端が破損し停止中だったが、風向計が壊れてヨー制御が停止し、更に過回転検知センサーの誤作動でローターがロックされていたことにより、ブレードの破損が進行したという分析です。

5号機はブレードが落雷で損傷した後も運転を継続したため、ブレードが全損に至ったということです。

今回の調査ではもう一点、問題が発見されました。大部分のブレードで製造上の瑕疵が見つかったのです。構造上問題があるとされるのはブレードと主桁の接着部分の接着剤が不足していた点です。それ以外にも製造上の品質管理をどのようにおこなっていたんだ?というまあ何とも情けない状況です。

現在風車の製造が間に合わないほどの状況で、もともと品質管理が難しいブレードの製造に問題が生じたのでしょうか。もちろん言い訳は通用しません。
確かGEはブレードを一切内製していない数少ない風車メーカーだったように思います。品質管理が他社まかせということはないでしょうが、しっかりしないと世界のGEの名が泣きます。

決算

2008-09-19 21:51:16 | 風車日記
本日午後、平成19年度決算の特別委員会に出席しました。19年度決算の内容は次のとおりです。→風力発電 風力発電事業決算

落雷とブレード改良工事による風車の停止と低風況により、当初の予定より売電収入が1千万円ほど少なくなりました。前年度の年間平均風速が6.1m/sから5.8m/sに低下しています。その結果、基金に積み立てをすることができませんでした。
19年度は大きな計画修繕を予定していなかったので本当はもっと利益を出したかったのですが残念です。基金を取り崩すことなく、一般会計に予定通り環境政策の財源を繰り出せたのは良かったです。

設備利用率22%は当町の風車としては不本意ですが、北海道の風車の平均稼働率が毎年これくらいです。今年は運転開始5年目で計画修繕に多額の費用を計上していますので、昨年度のような利用率では困ります。