My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

風車運転データの活用について

2009-11-30 20:56:44 | 風車日記
今日は午後から、某大学院の教授以下5名が風車の視察に
来ました。

自然エネルギーの揺らぎをディーゼル発電で調整しながら
一定地域(例えば東伊豆町)の電力を賄うというような
研究をこれから始めるらしい。その結果、自然エネルギー
の導入促進が進めばということか。ディーゼル発電から
発生する熱も活用する研究のようです。
今日はそのための風車運転データの提供依頼と風力発電所
の現地視察でした。

今回の件に限らず社会の役に立つ研究であれば、データの
提供には積極的に応じさせていただきます。

風車3号機の修繕について

2009-11-29 13:00:37 | 風車日記
先日、出張中に議会臨時会で風車3号機の修繕費用が可決
された。これで予算が確保できたので、正式に発注して、天候
などにもよるが、年内復旧を目指すことになる。

費用については風車メーカーからの見積金額で契約して、最終
的に故障の原因が究明された時点で再度協議することとなる。
本当は金額を確定してから発注できればよいのだが、そのこと
にこだわり、協議が長引けば当然、風車の復旧は遅くなり、逸
失電力が増えることとなる。

また、風車に遠心力がかかる状態つまり、風車が復旧して運転
できる状態でないと原因究明に必要な調査ができない点がある
ので、まずは復旧を優先する必要がある。

風車が長期間停止している自治体で見受けられるのは、多額の
修繕予算が確保できずに風車の修理に手をつけられないという
ことだが、当町ではこういったトラブルに備えて事業開始時に
基金を設置しており、今回も一般会計に迷惑をかけることが無
いのは幸いだ。

すでに生産を終了している風車のため、発電機の納期に3カ月
かかるのはいかんともしがたいのですが、基金を積んでいたこ
とは評価できる点だと思います。

自治体は多くの公共施設を所有しているが、私の知る限り施設
や設備の老朽化に備えて修繕費用を積んでいるケースはあまり
無いように思う。当町でも自民党の置き土産のいくつかの交付
金のおかげで、図書館の空調の交換や小学校の屋上の防水工事
などが解決したが、庁舎の空調の改修には目途が立っていない。

今後、老朽化が進む公共施設の修繕費用をどうするのかという
のは個人的には風車の故障より本質的な問題だと思います。

風力エネルギー利用シンポジウムの感想

2009-11-27 21:32:56 | 風車日記
昨日今日と東京の科学技術館で開催された「第31回風力エネルギー
利用シンポジウム」について感じたことを思いつくままに。
長文ですので風力発電に興味の無い方は無視してください。

講演の中で最も楽しく聴けたのが、日本ではなくノルウェーの
話だったのは残念です。
ノルウェーはエネルギー資源輸出量が世界で石油が6位、天然ガス
が3位でしかも自国の電力のうち98%を水力発電で賄う、資源に
ものすごく恵まれた国です。

そのノルウェーでさえ、風力発電(特に洋上)を国家プロジェクト
として推進しているという話です。「今まで化石燃料を売って温暖化
の原因を作ってきたから責任がある」という建前と「化石燃料は将来
涸渇する」、「新エネルギー産業を育成して商売にしたい」という本
音の理由があるようですが、それにしてもエネルギー自給率たった
4%の我が国で風力発電が停滞しているという事実と比べるとあまり
も差がありすぎて笑っちゃいます。

「NEDOも経産省も補助率とか補助金なんてしょうもない話ばかりしてい
るが、日本にノルウェーのようなビジョンが無いのはなぜだと思うか?」
というナイスな質問をノルウェーの大使館の方にした、おもしろい
人がいましたが、会場にいた人は皆、同じように感じていたでしょう。

もちろん、その場にいたエネ庁の課長補佐もNEDOの担当も本当はきっと
もっと夢のある仕事がしたいはずだと思います。同情します。

ノルウェー大使館の科学技術参事官のプレゼンの資料は楽しめました。
中身が無いのにパワポのスライドだけ凝っていても仕方ありませんが、
それにしても、エネ庁の課長もNEDOもいつも見たことのあるような味気
ない資料ばかりなのも残念です。きっと忙しくて見栄えのする資料を
作る時間も惜しいのでしょう(皮肉ではありませんよ)が情報発信能力
も今の時代、大切なことだと思います。

まあ、ノルウェー政府は2030年までに温室効果ガス排出量をゼロにする
という目標を打ち出しているのですから、日本と差があるのは当然かも
しれません。洋上風力と水素社会がセットのようですが、国を挙げての
計画ですから実現可能だと信じたいと思います。

一方、我が国は洋上風車もいつになったら建つのでしょうか。
この際、陸上風力は風力事業者にまかせて、電気事業者は思い切って洋上
風車を建ててみたらどうでしょう。東電でも電発でも良いので早い時期に
世の中に洋上風車の可能性を知らしめて欲しいと思います。その際には
是非、オールジャパンでの挑戦ということで国産風車を採用ください。

茨城県神栖にモノパイル洋上風車が建設されました。洋上と言うには
陸に近すぎますが、雷や塩害などについては将来の本格的な洋上風車に
必要なデータの蓄積には役立ちそうです。
ただ、工事の内容を聞く限り収支は相当厳しいと思います。
また、陸上でもほとんど実績が無いと言っていい、富士重工の2M機を
採用しているのもちょっと不安です。地形的に見てもダウンウインド型風
車の利点と言われている、吹き上げ風とは関係なさそうですし。場所柄
日立との関係でもあるのでしょうか。
いずれにせよ東光電気工事のチャレンジ精神には敬意を表したいと思い
ます。富士重にもぜひとも頑張って欲しいですね。

シンポジウム2日目はコンサルや大学などによるアカデミックな内容の
発表が3会場に分かれて同時進行するので、大部分は予稿集で確認する
しかないのですが、個人的に気になった発表について簡単に触れてみた
いと思います。

最近、風車反対の人達が、「風車を製造するのに膨大なエネルギー
が必要なので、風力発電はエネルギー収支がマイナスだ」とか「風車を
建てるのに、樹木を伐採するので二酸化炭素の収支がマイナスだ」と
いうようなデマを流しています。これが、単なる無知によるものなのか、
確信犯なのかはわかりません。

今回、日大の長井さんが2M風車のLCAについての研究を発表しま
した。電源別の排出原単位については電中研の本藤さん(現横浜国大)
の研究が有名だと思いますが、これは随分前の300kw風車での研究なの
で最近の大型風車で改めて評価をしたということです。
今回は富士重工と日本製鋼所の風車での検討となっています。結果が
目に見えている(風車環境負荷が小さい)ので手前味噌になるから、特
にデータを作成していないという話を聞いたことがありますが、CSR
の観点から是非、同じ土俵で全風車メーカが自主的にLCAのデータを
情報開示して欲しいと思います。

また、風力エネルギー研究所の鈴木さんが「風力発電所設置に伴う
森林伐採がCO2削減効果に与える影響(初期検討)」について発表しま
したが、結果はこれも直観的に当然の結果だと思いますが、「風力発電
所開発に伴って森林伐採を行う場合、風力発電にによるCO2削減効果の
低下は1%以内である」とまとめられています。
今後、サイトの条件によって詳しい検討が必要だとは思いますが、基本
的な結果は大きく変わらないことと思います。

ちなみに、東伊豆町と河津町に計画されいる風力発電事業については
施主である東京電力が、伐採する樹木に蓄積されていたCO2や、伐採する
木が将来吸収したであろうCO2まで考慮にいれた、二酸化炭素収支につい
てまじめに検討しています。ヨーロッパで風車を製造するところから
検討しており、「さすが」という感じです。

風力エネルギー利用シンポジウムに参加し始めて、5年目ぐらいになる
と思うのですが、正直言って超文系の私には聞いても内容が理解できな
い研究も多いのですが、大学の関係者やMHI以外の風車メーカーの方など
と情報交換できる機会は他にあまり無いので今回も勉強になりました。


風車解列中です

2009-11-25 21:26:11 | 風車日記
本日午後に風車の視察がありました。
幹事の方はリピーターで、お仲間を変えて再度お越しいただき
ました。お仲間は退職した会社の同期の方達だということです。
現場も含めると2時間半ほど熱心に視察いただきました。
今日明日と東京電力からの解列依頼があり、唯一運転している
1号機も停止中なのが残念でしたが、3機元気に回っている時に
また、来ていただきたいと思います。

主軸ブレーキ周りの故障で停止中の2号機ですが、原因がわからず
ブレーキパッドを製造メーカーに送って調査中とのことです。
今年度は故障が目立ちますが、運開後わずか6年ですから先が
思いやられます。

こういう、リスクも含めて検討して風車導入を決定したのだとは
思いますが、風車3号機の修繕の件で議会から厳しい意見をいた
だいているのも止むを得ないことだと思います。

リチウム-硫黄電池

2009-11-24 19:16:11 | 独り言
電気自動車は当面の間、街乗り中心でガソリン車に取って代わる
ことはないだろうと個人的には思うのですが、昨日の日経朝刊に
掲載されていたリチウム-硫黄電池のように現在の5倍の能力を
持つ電池が開発されれば話は別ですね。
まだ、実験レベルの話で製品化には色々な困難があるのでしょう
が、楽しみです。

ただ、そういった電池が実現化しても、電源そのものが石炭火力
発電では意味がありません。電源構成を本気で低炭素にシフトして
いくための戦略がまったく見えてこないのが心配です。

先ほど自由の身になりました

2009-11-23 14:56:00 | 風車日記
連休前に風車2号機の修理が終わったら、報告したいという話
があったので、町外へは出かけずに待機していましたが、先ほど
原因が究明できないので、今日中の報告は無いとの連絡があり、
自由の身になりました。
こういう生活が始まり、来月で丸6年となりますが、だんだん
疲れてきたように感じます(苦笑)。風車の調子が良いと少しは
気分が良いのですが。

先日、定期的(月1回とか月2回)にウォーキングイベントを
開催して誘客につなげたらどうかということについて打合わせ
をしたのですが、観光客をターゲットにするのは難しいので、
町民の健康づくりから始めて、口コミで町外からのお客さんが
参加してくれるようにした方が良いという結論?となりました。

自分はそんなに曖昧なやり方では目的は達成できないと思います。
町外者の誘客という意図をしっかりもって仕掛けていかなければ
「クチコミで」なんて虫が良すぎるでしょう。

スパコン

2009-11-22 21:31:46 | 独り言
今日は午前中野球の試合に行きました。その前に先日、父ともども
転倒してバックホウのバッテリーを乗せ換えに。自分が想像してい
たより一回りほど大きなバックホウでした。ちょっと興味ありです。

最近、40肩では?という症状が出ていて、野球はベンチから観戦のみ
でしたが、一応監督ということもあり今季最終戦を見届けてきました。
残すは忘年会だけです。

スパコンが世間を騒がしているようですが、ど素人に「2番じゃだめ
なんですか」と暴言を浴びせられたプロフェッショナルな方々のこと
を考えると・・・

あの元キャンギャルは資源も無い日本をどういう国にしたいと考えて
いるのでしょうか?

青少年主張発表会

2009-11-21 21:07:24 | 独り言
今日は午前中、青少年主張発表会へ行ってきました。
小学校6年生から高校1年生まで11人の発表を聞きました。

多くの子供が東伊豆町のどこが好きか、どんな問題があるのか
町を良くするにはどうしたら良いか?という内容の発表をする
のですが、年齢が上がると中には自分の内面と向き合ったある
意味、哲学的な発表をする子供もいて考えさせられました。

午後は、源泉(温泉)の掃除をしてその後、夕寝しました。
取り敢えず今日は風車復旧作業終了の連絡はありませんでした。

風車2号機もう少しで復旧か

2009-11-20 21:58:43 | 風車日記
先週の土曜日早朝から故障停止している風車2号機ですが、
悪い部品がわかり今日、交換部品が出荷されたとのこと。
早ければ明日もしくは明後日、交換が終了して復旧すれば
現場技術者から報告を受ける予定です。

土日に当たり仕事は休みですが、幸い現場技術者は我が家
のすぐそばの民宿に滞在しているので、そこで作業の内容
について聞いてもいいかと思います。

3号機が長期停止している上に2号機が1週間停止してい
るのは非常に痛いので、作業が順調に進むことを期待して
います。