My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

ドイツの洋上風車と日本

2011-05-05 21:43:18 | 風車日記
ドイツでメンケル首相が出席した初の洋上ウインドファーム
の稼働式が行われたという報道を目にしました。

このウインドファームはシーメンスの2.3MW風車21機で構成さ
れていますが、ドイツは2030年までにウインドファームを2万
~2万5千MW導入する計画だということです。

これを見て「日本でも洋上風車を」というつぶやきをツイッター
でいくつも見かけました。

ただ、ドイツは日本の94%ほどの国土に日本の十数倍の風車
を導入し、陸上に適地が尽きたので洋上に進出したのです。
こう書くと、日本と違いヨーロッパには風向きが一定の安定
した風が吹いているから多くの風車が建設されたというよう
んことを言う人もいるのですが、実はドイツはあまり風況が
良くありません。設備利用率だと20%を切る年もあるようで
す。

東伊豆町の風力発電所が運転開始後平均の設備利用率は25%
以上をキープしていることを考えるとドイツに風車がたくさ
ん建っているのは良い風が吹くからではないことがわかります。
ただ、ドイツでの風車建設費用が日本よりかなり安いというこ
とは忘れてはいけません。

日本はコストの高い洋上風車に移行する前に、合理的に建設
できる場所があるのなら陸上風車をしっかり建設運用すること
を優先するべきだと思います。

先日、環境省から発表された「22年度 再生可能エネルギー
導入ポテンシャル調査」の報告書にザッと目を通しましたが
北海道、東北地方を中心に風力発電所を建設できる場所がま
だまだ残されています。系統強化等の投資は必要になりますが
本当に原発縮小を目指すなら必要な投資ということになるで
しょう。

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