リタイヤ親父の暇つぶし

ぼけ防止に日常のこと、趣味の燻製、スキーを書いています

真夏にスモークサーモンを作る方法の模索パート2

2018年04月29日 | スモークサーモン
燻製器を改造して別のメーカのスモークウッドを試してみた。

煙の取込位置を上に移動した。下には保冷剤を置くためのステンレストレイを設けた。

スモークウッドはSOTOの物を始めて使用した。厚みはこれまでの半分で長手方向には最初から3分割されている。

今回は3分割した物を2個並べて使用した。前回香が少なかったもの1切れを再燻煙した。

燻煙中の気温と燻煙器内の温度を測定した。約6時間煙を出していた。温度上昇は最大で7℃程度ある。これまでは6倍の量を約5時間煙を出していたことに比べると今回の煙の密度は低すぎる。燃えにくいスモークウッドである。

追加燻煙したにも関わらず香りが付いていない。またファンの風が当たり表面は乾燥して少し硬くなっている。味にこれまでなかった酸味が感じられた。
●今後の対応
次回試作時には
①ファンの回転数を下げる。煙を撹拌出来る最低限に抑える。
②煙の密度を上げるためスモークウッドはこれまでのものをまるのまま使用する。
③発熱量が増える分保冷剤の冷却能力を上げる。
●新誠産業のスモークウッドでの発熱

新誠産業のスモークウッドを丸のまま燃焼させます。

上部のファンは風量を下げるため18cmのものに変えた。燻煙の程度を見るためチーズを下の網に3個所乗せた。

4時間半程度で燃え尽き燻煙を完了した。最大13℃の温度上昇が見られた。

網に置いたチーズは色づいていた。

外側の方が色づいている。裏表の差は殆どない。色づきが良かったのは温度が高かったことも要因として考えられる。

スモークウッドの大きさが温度上昇と燻煙の色付きに及ぼす影響を表にした。
上は新誠産業のものそのまま、下はSOTOのもの新誠の物に比べ厚みは半分で粒子も細かく燃え尽きるまでの時間も長い。燃える量は上の方が3倍多く温度上昇も大きくかつチーズへの着色も多い。
●煙突長さを変えてみる
スモークウッドは発熱の多い新誠産業を使用。煙突の縦パイプを500mmから1000mmに変更してみた。


パイプを長くすることで温度上昇が抑えられている。塩ビパイプからアルミパイプにすることで放熱が向上しさらに温度上昇が抑えれると思う。
5月2日(水)
●改造した燻製器

改良前の燻製器です。

改良後です。煙突長さが500mmから1000mmになりました。中間部に台を入れました。

前から見ると。
●改造器でのスモークサーモン試作
スモークウッドは新誠のものまるのまま。

夕方になっても気温20℃もあったので。先ず保冷剤4個投入、温度が下がったところでサーモンを入れる同時に点火したスモークウッドを入れた。途中でスモークウッドの点火部を後ろから前に向きを変えた。この時燃焼室の前扉の隙間が小さくなり燃焼が弱くなったようだ。(本来5時間で燃え尽きるのに燃え残りが1/4ほどあった。)

燻煙完了したものである。裏表の表面に燻煙によって生じた湿り気が残っている。香りは少ない。
1回目の表面の水分を拭き取り2回目の燻煙を行う。スモークウッドはSOTOを使用。

先ず表面にざらめを乗せ

さらにその上にピートの粉末を乗せた。長さは1/3✕2とした。

最初の1時間はスモークウッドが立ち消えしており再点火後約6時間燻煙。保冷剤は前回使用したままで若干効果が残っているが新たには投入していない。

出来上がりです。1回目より少ないが表面は湿り気が残っている。1回目よりは香りはついているようだ、出来上がりを直ぐ試食すると燻煙直後の酸味がするが1日置けば酸味はなくなる。

今回は約20℃で約12時間晒されたことになる。目標時15時間(20℃で)内である。これ以上の追加燻煙は出来ない。
今回のサンプルを何人かに評価してもらう予定。
●スモークウッドの燃焼
SOTOのウッドは立ち消えを起こし、新誠のものは途中燃焼不足を起こした。燃焼室への空気不足が起こったようだ。

対策として燃焼室の前扉の下部に5個の穴を明けた。
●真夏への対応
気温20℃ではスモークサーモンは出来る目処がついた。気温25℃を最終目標にする。このためには燻煙室内部の温度もしくは出て行く煙の温度を下げる必要がある。
5月3日(木)
コストコで買ったサーモンの残りの2パックを燻煙した。

SOTOのスモークウッドを2列並列に並べ上にピート粉末を乗せた。

約6時間燻煙した。最後の方で30℃を超えたので完了した。

表面には薄らと湿り気がある、キッチンペーパで拭くと薄茶色になる。今回は高い温度で燻煙したので次回の燻煙はなしとする。冷蔵庫で保管して明日試食する。
●アルミの煙突に交換

燻煙が終わった後アルミパイプに交換した。効果がでるかこれから検証。
新誠のスモークウッドでテストをしたがデータロッガーにSDカードを入れ忘れデータが取れなかった。途中で覗いた結果はアルミパイプにした効果は無かった。




コストコへサーモンを仕入れに行きました

2018年04月28日 | スモークサーモン
ゴールデンウイークにサーモンのセールをすると聞いていたので連休初日にも関わらずコストコに行きました。

10時5分前ですが入り口はガラガラです。9:30にオープンしたようです。

前回359円だったのが328円/100gでした。1割ほど安くなっています。

4パック購入しました。

10:30のレジです。そこそこ混んでいますが少ない方です。
今回はのスモークは香が少ないと言われていた汚名返上にトライします。

検査入院後の旅行

2018年04月27日 | 旅行
4月26日(木)
10時に検査入院が終わり従兄弟の奥さんが車で迎えに来てくれ従兄弟宅へ行き、お茶を飲んで直ぐに車で湯布院に向かいました。湯布院で一泊のドライブです。運転は従兄弟の娘さんです。昼食は別府の有名な回転寿司に行きます。


駐車場は満車、店内も満員で約30分待ちました。


回転している皿はまばらで種類もありません。これは回転していたものです。大きな鮪の切り身がのっていました。

注文は紙に書いて店員に渡します。ネタが大きめで新しく大阪の100円回転寿司とは別物です。

14時に店を出ましたが未だ並んでいます。
●湯布院に向かいます


本日のお宿は「亀の井別荘」です。広大な敷地にある風情のある宿です。

玄関入ったところロビーです。

用意してくれた部屋はツィンで

部屋の中には内風呂

鬱風呂のガラス戸を開けば

露天風呂です。両方ともお湯は出しっ放しです。

大浴場もあります。私は夕食前に大浴場に行きました。誰も入っていません。

夕食は下のレストランで








食事が終わって寝る前に部屋の温泉に入り体を温めて就寝。この宿では風景を楽しみながら時間がゆっくり過ぎていきます。明日は早起きして周辺の散策をします。
4月27日(金)
淺6時起床。朝食は8時からで1時間ほど時間があるので町並みを撮影しながら散歩しました。








土産物店街の外れに児童公園があり

奥には蒸気機関車が見えました。近づいてみるD51でした。屋外に置かれて錆びています。いずれ朽ちていくと思います。折角移設してきたのに維持することまで考えずに持ってきたのでしょう。
散歩が終わり朝食です。



いつもは朝食は洋食ですが、今日は和食にしました。

10時にチェックアウトをして宿の前で記念撮影。駅の方に向かって歩いて行きました。

観光客がぞろぞろ歩いています。8~9割が外国人です。韓国語が飛び交っています。

お菓子屋のケーキが美味しそうだったので立ち寄って小さいカップに入ったケーキを買い店の前の長いすに座って食べました。お昼まで時間があったのでワイン工場に立ち寄りました。



ワインの試飲をさせて貰いました。炭酸入りの白ワインが美味しかったので6本購入し自宅に送って貰いました。


4月28日発売の限定商品で「あわもん」という発砲性にごりワインで少し辛口のものです。

ワイン工場で記念撮影。ほろ酔い気分で昼食に。
●お昼はイタリアン

湯布院の駅の近くにあるイタリアンレストランで昼食です。





とにかく美味しい。
●食後は亀の井の先代社長の中谷さんのところでSPレコードの鑑賞会
1階には昔の蓄音機が2台、LP用のトーレンスのプレーヤ、真空管アンプ、タンノイのスピーカなどが置かれています。

2階は壁面全部が本棚です。

SPのレコードは電気では動きません。ゼンマイを手で巻きます。女性歌手の歌、ローエングリン、坪内逍遙のシェクスピアの朗読を聞かせてくれました。丁度このときトーレンスのプレイヤーの修理が完了しLPのモノラルでジャズを聴かせてくれました。

トーレンスのプレイヤー

タンノイのスピーカ








九州の病院で人間ドック(4/23~4/26)

2018年04月25日 | 健康管理
九州の病院で入院中です。2年半ぶりの人間ドックです。北九州の従兄弟(故人)が医者であった関係で人間ドックは九州の病院で行ってきました。
4月23日(月)
11時に入院。明日の大腸検査を控えた食事になります。

夕食です。
4月24日(火)
朝から絶食です。

下剤を2時間で1Lも飲まなければなりません。苦痛です。

検査が終わって昼食はうどんです。

夕食です。お腹が空いていたので完食です。
4月25日(水)
今日は胃カメラがあります。朝から絶食です。胃カメラの結果。癌や腫瘍はないが前回よりも荒れているとのこと。薬を飲むか結果を見てからになります。腸のカメラより胃カメラの方が苦しかったです。
4月26日(木)

朝食を食べてから運動時の心拍数の検査をして10時に退院。
これまでの結果は大腸には2年半前にあった小さなポリープは消滅、代わりに新しい小さなポリープがあるが切らなくても良い。腸炎の跡とびらんが見られる細胞を取って検査する。多分良性と思うが結果は1週間後に電話で確認する。胃は潰瘍も癌も見られないが少し荒れが見られるが特に自覚症状がなければ薬は必要なし。大脳の収縮はなく認知症にはならない。首の血管は年相応に硬化している。肺も44年前に禁煙したが喫煙時の肺気腫が残っているが問題ない。善玉これストールが少ない。糖尿の値であるHba1cが7.8と言われた。2週間目にかかりつけの医院で測定したときは7.1であった。これはやばい。明日からウオーキングを始めるぞ。

スモークサーモン冷燻時の燻煙温度と時間の指標

2018年04月24日 | スモークサーモン
冷燻でスモークサーモン作りを15年以上もやっていますが、未だに分からないのが燻煙温度と時間です。一般にはスモークサーモンは冬場しかできないと言われています。冷燻の温度についても色々な説がありますが最大は30℃です。15℃以下では香りも色も付きにくく25℃以上は腐敗の恐れがあるというものもあります。低い方は15℃以下はありません。時間は2時間から数週間になっています。長時間の燻煙は水分を抜き取り長期保存するものです。水分がないのでできた物は硬くなります。一方スモークサーモンは刺身で食べるような生の状態で香り付けのために燻煙します。スモークサーモンの冷燻の温度と時間をどうするか根拠のある科学的なデータは見当たりません。今回気温の高い夏場にもスモークサーモンを作るために色々調査やテストをしました。一応自分なりに使える指標を作成しました。

生魚の腐敗を示す尺度にK値があります。K値が20%以下なら刺身で食べられるというものです。このグラフはヒラメのものです。サーモンに適用できるかどうか分かりませんが、グラフからK値20%の温度を読んで以下のグラフを作りました。

殺菌の繁殖のデータでも時間軸を対数にすれば温度と時間の関係は直線で示すことができます。燻煙の温度と時間も同様になる(あくまで仮説)と考えました。これまでの経験から燻煙温度は15℃~25℃とします。15℃では35時間以内25℃では6時間以内を燻煙時間とします。この時間は経験上合っている気がします。

検査入院の前日

2018年04月23日 | 日記
4月22日(日)
4/23~26にかけ北九州の病院に検査入院します。当日朝に大阪から出かけるのは重い荷物を持ってラッシュの時間に出かけるのが苦痛で、前日に防府に済んでいる上の妹宅に宿泊させてもらうことにしました。2番目の妹も丁度4/23に北九州の病院の診察日になっていたので前日に防府の妹宅に宿泊することになりました。夕食は海沿いのエビづくしのレストランでご馳走になりました。


夕日が沈む頃レストランに着きました。




エビの刺身は頭が動いています。気持ち悪いがこりこりしていて美味しかったです。

食べ残した頭は天ぷらにしてくれます。

焼きエビ。

エビの天ぷらにトマトの天ぷら。

エビのサラダ。


デザートはコーヒーと自家製のプリン。エビづくめでお腹一杯。新鮮なエビを堪能しました。

食事が終わった頃は真っ暗で星がたくさん見えました。
4月23日(月)
4/21に作ったスモークサーモンを持参し朝食時に評価してもらいました。今回のスモークサーモンは「真夏に作るスモークサーモン」で作ったものです。


妹達の評価は全員「香りが少ない。普通のスモークサーモンと同じで差別化できていない」手厳しい評価でした。
●香りを増やす方法
答えは分かっています。燻煙時間を長くするか、スモークウッドのサイズを大きくすらかです。冬場なら簡単に対応できますが、気温の高い夏場は夜間の気温を見て低ければスモークウッドのサイズを大きくするか、保冷剤の効果が出ている最初の時間帯にサイズを大きく途中からサイズを小さくするなどの対応が必要となります。次回はもっと香りのつくものを作ります。








真夏にスモークサーモンを作る目処がたった

2018年04月21日 | スモークサーモン
一連の装置の製作やテスト計測をしながら真夏の夜間にスモークサーモンを作れる目処がついた。経過は「真夏にスモークサーモンを作る方法の模索」を参照ください。

これは本日気温30℃のなか試作したものです。今後少し手直しをして完成させます。これで年中スモークサーモンが作れますが保冷剤を使用すると2枚しか作れません。
4月22日(日)
試食してみたが、ほんのり燻煙の香りがしていた。合格です。


真夏にスモークサーモンを作る方法の模索

2018年04月17日 | スモークサーモン
これまで15年以上もスモークサーモンを作り続けてきました。冬場の気温の低いときしか作れなく、特に12月はクリスマス用と正月用に依頼され忙しい日々でした。昨シーズンは忙しすぎて中断しました、中断すると食べたくなるのが人情で再開を望む声が聞こえてきました。これまでの様なばらまきではなくごく少数の苦労が分かってくれしかも味が分かる人用と自前用に作る方針にしました。
●材料はコストコで販売しているノルウエー産のサーモンを使用します。


約1kgの皮なしの状態の生のサーモンです。年中販売しています。これまでは魚屋に5~6kgのサーモンを事前に注文して3枚におろして貰います。出来上がったら魚屋まで取りに行きます。魚はあらの処分(欲しい人に持って帰って貰います)と骨抜きが必要です。燻煙の費用から考えて最低2本(半身で4枚)を作ります。コストコの切り身ならいつでも購入できるので1回で2枚程度のスモークを考えています。
●燻製器
2枚程度を想定した燻煙器をベニヤ板で作りました。



煙を出す下部と燻煙する上部を別々の箱にしました。下の箱の熱が上に伝わらないようにするためです。背面に煙を導くためのΦ50の塩ビパイプです。箱の容積が小さければ燻煙時間も少なくなります。これまでは1回で60cmの長さの半身を16枚も燻煙していました。6日間かけて夜間のみ燻煙していました。最終目標である真夏にも作るならこの燻煙時間を短縮させねばなりません。解決策の一つに「電子スモーク」というのがあり鳥取までテストに行きました。多分数十分で燻煙かのうとなりますが、業務なら高価な機械を買えますが個人の趣味では買えません。燻煙時間を短縮するために①半分に割って使用していた燻煙棒を丸ごと使用する。これで煙の量が倍になります②燻煙室内の煙の撹拌と魚に当たる煙の速度を早くする③香りと色づけを増すためにピートの粉末を追加する方法でテストしてみました。

USBのファンを箱の中の上部に置き下方向の風を作りました。この結果燻煙棒2本(約8~10時間の燻煙)で香りとしては少ないが一応満足できる香りが得られました。この時間なら一日分の夜間で可脳になります。箱内の風は強すぎれば魚の表面が乾燥しすぎます。弱ければ燻煙時間が短くなりません。条件を見いだす必要があります。
●燻煙箱の内部冷却
燻煙箱の中に保冷剤を入れて雰囲気の温度を10~15℃下げれば真夏の夜にも冷燻が可能になると思います。

両側に保冷剤2個づつ置きました。

保冷剤をビニール袋に入れたにも拘わらず箱内の温度が上昇しました。全く予想外の現象です。これは保冷剤に結露した水分が木材に吸湿し発熱したことが原因と考えられます。

対策としては木材の吸湿防止の塗装などの処理を施す方法ですが化学薬品の塗装ではなく自然の原料のものを探していたところ桐油に行き着きました。取り敢えず内面のみ塗って効果を調べます。
●撹拌用ファン
横49cm縦39cmの断面に入れるファンの大きさを決める必要があります。

9cmのファンで撹拌しながら燻煙した結果は特に問題がなかった。ファンの径が小さいので中央部のみ風が当たっているように思う。30cmのファンを仮に取り付け風の吹き方をみたが横壁に沿っての風量が大きく感じた。天井に付けるシーリングファンには横壁の距離を開けるような指示がある。30cmファンは横壁に近すぎる。小型の中古の扇風機を買ってきて18cmのファンを取り出した。30cmも8cmも燻煙実績はありません。ファンの径とファンの回転数を決める必要がある。
4月19日(木)
桐油が到着

早速箱の内部に塗る。

塗料と言うよりも完全に油である。種油と同じ感じで塗っても乾かない。木部に染み込ますので乾くまで半日はかかった。
ギヤヘッドが到着

モータの下に取り付けるギヤヘッドが到着。回転数を1/3に減速するものである。30~567rpmの可変になる。左が回転数を制御するユニットである。

モータの先にファンを取り付けた。金網の上に千切ったティッシュを並べファンの回転させティッシュの動きを見ながら回転数を変化してみた。回転数のつまみが真ん中より手前のところに風の当たりが良さそうなところがある。ファン径30cmを使用したが問題はなさそうでsる。
●保冷剤による冷却
箱内部に桐油を塗ったことで保冷剤を入れた時の温度上昇はなくなった。保冷剤4個を使ったところ内部は約10℃の温度低下確認出来た。
4月20日(金)
朝の4時頃から保冷剤を入れた効果を確認した。保冷剤を左右に各2個底に2個の計6個を配置した。

網棚の中央上下で温度測定した。

熱電対は素線がむき出しの物は温度誤差が出るので、ステンレスパイプ(Φ3.2)に入ったものを使用した。
●温度測定結果

7℃~10℃位は温度低下が見込まれる。燻煙開始は保冷剤を入れてから30分後に実施すべき。
●目標温度
冷燻でスモークサーモンを作るときの目標温度はネットで調べてもいろいろあるが科学的な説明は皆無である。これまでの経験も入れて15℃~25℃を目標温度とする。これは燻煙中のスモークウッドの発熱も含んでの値である。15℃以下では燻製の色と香りがつきにくく、25℃を超えると魚が傷みやすくなるとのこと。燻煙の時間も当然影響するが夏場であることから10時間以内を目標にする。燻煙時の最適温度が25~28℃という記事があった。この場合はピートをブレンドして2時間燻煙と書いてある。一度試してみる価値がある。
●サーモンを使った実験
本日(20日)夜に実験開始するに当たって家の近くの気温予想を調べた。

22時~8時までが良さそうである。因みに本日の予想最高温度は27℃明日は28℃である。
●スモークウッド(燻煙棒)の燃焼による箱内部の温度上昇
スモークウッドの種類により燃焼速度に差がある。桜はヒッコリーよりも燃焼速度が遅い。普段使っているヒッコリーは4~5時間程度で燃え尽きるが桜は倍位かかる。ヒッコリーのスモークウッドを使った場合の温度上昇を測定した。

箱内部はどんどん上昇していく。80分で10℃以上も上昇した。まだまだ上昇の気配がある。この温度上昇は夏場の燻製の妨げになる、

スモークウッドを縦半分に割れば(右側)温度上昇を抑えることが出来る。
4月21日(土)
●本番のテスト
前日の夜間に桜のスモークウッドで1回目の燻製はウッドの燃焼も遅く気温も低かったこともあり箱内の温度は20℃以下だった。このときの気温データがうまく採取できなかた。そこで2回目はヒッコリーの半割を使用し気温の高い時刻にテストすることで効果を把握することにした。

燻製器は陽の当たる場所に設置した。

先ずスモークウッドのみ燃やした。箱内の温度は上昇を続ける。保冷剤を6個入れると温度低下する。30分ほどしてからサーモンを網に乗せる。気温はさらに上昇し30℃を超える。箱内の温度も気温とともに上昇し24℃を超えたので燻煙を完了した。
途中上部に配置した保冷剤4個を下に置き換えた。保冷剤に付着した水滴がサーモンの上に落ちることを防ぐためである。保冷剤全てを下に置いても冷却効果はある。

出来上がったスモークサーモン2枚です。かろうじて燻製品と言えそうである。試食してみると香りが少ない。スモークウッドを半割にしたのが原因、時間を延ばす必要あり。
●テスト結果から言えること
(1)真夏でもスモークサーモンの燻製が可能である。但し気温の低い夜間に実施すべき。
(2)煙の発生箱と燻煙箱の距離はさらに空ける必要がある。
(3)保冷剤は下置きにするが、個数を増やすようにする。(6→8または10個)
(4)スモークウッドは半割を使用して燃焼による発熱を抑える必要がある。
●今後の予定
5月初めに装置の改造を実施し、燻煙の時間と香りの関係を見いだす。

●冷燻の温度と時間
生の魚が腐敗する温度と時間に関して下図のデータがあった。

腐敗の尺度を表示するK値(%)というものがあり、20%以下なら刺身で食べることができるレベルである。この図から20%になる温度と時間を読み取りグラフ化した。

時間を対数表示してある。生サーモンに適用するには大胆過ぎるかもしれないが燻煙の目標温度と時間にする。
30℃なら2時間強しか保持できないが25℃だと5時間程度になりスモークウッド1回分の燻煙しかできない。20℃なら15時間燻煙でき、スモークウッドで3本分燻煙できる。やはり20℃以下の燻煙を目標としたい。
●スモークウッド燃焼による温度上昇
4月28日(日)
改造した燻製器でSOTOの燻煙棒を使ったテスト

SOTOの燻煙棒です。これまで使っていた物に比べ厚みは半分です。長手方向に3分割されています。今回2/3使用しました。

改造後の燻製器です。前回香りが少なかったものを棚に乗せて再スモークしました。

6時間煙を出していました。最大で約7℃の温度上昇がありました。


スモークサーモン用燻製器の製作

2018年04月14日 | 燻製道具
コストコのサーモンを冷燻するために燻製器をつくりました、材料は15mmのベニヤ板です。


下部は燻煙棒を燃やして煙を発生させる部分です。上部は燻煙を行う場所です。上下の箱の間は15mmの隙間を設けています。

煙は2本のパイプから燻煙室に運ばれます。


上部には煙を下に送風するためのファンを置いてあります。

USBの電源で動くファンです。

燻煙は夜中の温度が低いときに実施しました。気温は13℃でした。燻煙棒2本で出来上がったものです。切って試食したところ最低限の香りが付いているようです。
●今回の結果
煙を燻煙室の上部に導入する装置を作ったが煙は上の方に留まるようである。ファンで下向きの流れを作ると煙は満遍に充満しているように感じた。またサーモンに当たる煙の速度が上がったので香りも早く付いた気がする。
●今後の予定
①大きなファン(直径30cmの)をゆっくり回して下向きの微風を作る。
②夏にも冷燻が出来るように燻煙室に保冷剤を入れるテストをする。必要な保冷剤の個数を決める。
4月14日(土)
冷燻用燻製器の改造を開始

金網を400✕300から450✕300に変更。上部に扇風機用のファンを取り付け(仮置き)。
ファンはリサイクルショップで中古の扇風機を購入し分解。


ファンとシャフトを取り出した。シャフトは焼きが入っており家では切断出来ないのでホームセンターのカッティンググラインダー切断予定。ファンを回すモーターはパナソニックの回転数可変コントローラ付きのものを発注しました。
4月16日(月)
網の枚数を2枚に、網の位置を変えられように棚受けの部品を加工して作りました。
網2枚でコストコのサーモン4枚が燻製可脳になります。約4kgのスモークサーモンが出来ます。

4月17日(火)
夏にもスモークサーモンを作るために、木製の燻煙箱の中に保冷剤を入れるとどれくらい温度が下がるか試しに保冷剤を入れて熱電対で温度測定してみた。保冷剤を入れ箱の蓋を閉めると中の温度が上昇し始め10℃も上昇した。どうしてこういうことが起こるか分からなくてネットで調べると「木材の吸湿熱という論文}を見つけました。

保冷剤4個をむき出したまま入れたので表面の結露した水の影響で湿度が上がったことが原因と思われる。保冷剤をビニール袋に入れて温度測定をしてみた。

保冷剤を入れる前。

保冷剤を入れて20分後。約5℃ほど上昇。むき出しよりも温度上昇が少ない。木材の吸湿対策が必要。
続きは「真夏にスモークサーモンを作る」の記事に書く予定。




コストコのサーモン

2018年04月09日 | スモークサーモン
スモークサーモンを作るためコストコへサーモンを見に行きました。

今日のサーモンは大きく尻尾部分がないものばかりでした。スモークサーモン作りには尻尾がない方が良い。


前回購入時は並んでいる物は全て尻尾付きでした。陳列時は折り曲げてパックしてあり、良く見ないと尻尾があるかないか分かりません。1パック4000円を超えると尻尾がないようです。

今日買った物です。尻尾なしです。

塩と砂糖をまぶした除隊です、このあと香料をまぶして真空パックしました。


甘夏のお返しを戴きました

2018年04月07日 | 野菜と果物
我が家の無農薬の甘夏を使って作られたパンが届きました。

毎年知人の方にお渡ししている甘夏が滋賀県でパン作りをしている「米粉のパンとお菓子 睦美」にお裾分けされています。甘夏のマーマレードを使った米粉のパンが送られて来ました。早速試食しました。おとうふあんパンと玄米粉のとうふマッフィンを食べました。両方とも甘夏のマーマレードが中に入っておりパンの味を引き立てています。自然食のパンです。近ければ買いに行きたい。


外観の仕様を決めました

2018年04月07日 | 和歌山通信
4月6日(金)
新しく建てる家の外壁と屋根の色を決めるため大阪難波にあるニチハのショールームに行きました。

パソコンの画面を見ながら壁やサッシなどの色を変えながらイメージを確認していきます。

いろいろ試した結果決まりました。

道路側

南東から見た裏側

北東からみた裏側