綿矢りささんの新作です。
前作『夢を与える』から、2年半ぶり。
『夢を与える』は芥川賞受賞の『蹴りたい背中』から、イメチェンしすぎで、
ちょっと着いていけない・・・でした。
無理してるという感じが強く、ちょっと痛々しい気がしましたね。
やっぱ、芥川賞受賞は大変だった~って。
今回のは、元の路線にもどったみたいで、
ちょっとホッとしました。
綿矢さん、高校が同じなので、何だか他人って気がしないのね。
お隣の女子高生が、いつの間にか立派になったわね~
という感じ。
主人公の心のひりひり感もナイスだし。
イチ、ニ、の名前の付け方もおもしろい。
最後に笑える名前ネタもあるし。
これって・・・ありそうだ。
はは・・・
オフィスの描写も無理ないし、体験就職でもしたのかな。
昼休みの後でお昼寝するってのは、けっこうアリなのでしょうか。
ちょっとびっくりだったけど・・・
綿矢さん、このセンで書いてってね~
無理な背伸びとか、しなくっていいからね。
『勝手にふるえてろ』オススメで~す