ふわふわ気分で

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「カリギュラ」観ました

2007-11-23 | 演劇

小栗旬くん主演で超話題作「カリギュラ」観にいきました。
ネタバレありです。よろしく。


シアターコクーン・オンレパートリー2007「カリギュラ」
作  :アルベール・カミユ
翻訳 :岩切正一郎
演出 :蜷川幸雄
美術 :中越司
衣装 :小峰リリー
出演 :小栗旬、若村麻由美、横田栄司、勝地涼、長谷川博己、月川悠貴ほか
Bunkamuraシアターコクーン11月22日ソワレ観劇

あらすじ
ローマ皇帝カリギュラは近親相姦の妹の死後、宮廷から失踪。
3日後現れた彼は変貌していた。
財産を持つものを殺し、国庫に没収する命令を発する。
3年後貴族たちは、皇帝殺害を企てるが・・・


人気爆発の小栗旬くんの「カリギュラ」観てきました。
多忙スケジュールのため、稽古直前まで台詞を覚える時間もなかったそうで、
どんな具合か、心配でしたけど、大熱演。
噂よりずっとよかったね。
公演時期の後半だからか、こなれてきた感じで、
迫力大ありのカリギュラになっていました。

舞台装置は鏡とカラフルなネオンを使ったもの。
鏡は何度か蜷川さんの舞台で観たけど、
やっぱりキレイ。
ラストの鏡をカリギュラが割るシーンでも、効果的でした。
ネオンは場面毎に色合いが変化して、鏡ともマッチして綺麗でした。

ただ、どのシーンを観ても、デジャヴ感がして、もうひとつ、話に入りきれなかった。
セゾニア(若村)に甘えるカリギュラは、「ねえさん・・」っていうオレステスの声が聞こえてきそう。
「弱法師」俊徳の嘲笑風のもあったし・・・
ラストのカリギュラ最後のシーンはリチャード三世風。
というより「天保十二年のシェイクスピア」の三世次みたい。
唐沢寿明さんの髷がざんばら髪になって、迫力あったな。

う~ん天保、なつかしいですねぇ。
あのワクワク感いっぱいの、お祭のような舞台。
蜷川さん、ああいうの希望なんですけど・・・

カミュのカリギュラは観念的な台詞を吐きつづけます。
すっきりした分かりやすいものじゃないから、
頭のおかしい変な奴がドタバタしている・・・
という印象(トホホ)
これって理解力不足なんかね~
戯曲を読んだときは、魅力的でおもしろいと思ったけどね。
う~ん、残念だわ。

塩野七生さんの『ローマ人の物語』の「皇帝カリグラ」では、
浪費の果てに国庫を空っぽにして、自分は神だと宣言。

自分は神だ、というのを強調すれば、わかりやすいんじゃない。
って、のは素人考えなんでしょうね。

小栗くんの女装シーンも、?だった。
蜷川さん、お尻フェチなんでしょうか。
チラッとなら許せるけど、ずーっとなのは、しつこいって思いましたね。

旬くんカッコよかったです。
迫力ありました。
でも旬くん、ヨダレ流しすぎじゃない。
体調悪いのかな(また親気分)

まわりの若村麻由美さんや長谷川博己さん、勝地涼くんスゴクよかったです。
若村さんの表情の多彩さ、長谷川さんのきつい眼(彼けっこうタイプ)
うふ・・・
勝地くんのさわやかさもイイし。
ふふ・・

みなさま、お疲れさまでした~ 
蜷川さん「身毒丸 復活」の演出、
よろしくお願いしますね~

あ、さっきまでWOWOWの「コンフィダント」をみていたから、
ちょっと辛口になったかも。
あまりにも完成された作品でしたから・・・
こちらの感想ものせるつもりです。