「国盗人」観にいきました。
ネタバレありです。お気をつけてくださいね。
作 ：河合祥一郎、シェイクスピア作「リチャード三世」より
演出 ：野村萬斎
衣装 ：コシノジュンコ
出演 ：野村萬斎、白石加代子、今井朋彦ほか
世田谷パブリックシアター、６日ソワレ観劇
あらすじ
姿かたちが醜い悪三郎（野村萬斎）は野望のために、兄弟や臣下、妻の命も奪ってしまう。
そうして、王位を得た悪三郎だったが。
開演前の会場には蝉の声。
夏休みのイメージかな。
能舞台と橋掛かり（４本ある）を思わせる舞台装置。
焼け残った柱のような、セット。
舞台も濃いグレーが基調となっている。
幕が開くと、下手客席から白石加代子さんが白いワンピースと白いパラソルで登場。
舞台に捨ててあった能面を手にとると、
「夏草や兵どもが夢のあと」の芭蕉の句を、
白石さんの第一声にしびれました。
一番最後のシーンも白石さん、同じ衣装で同じ台詞のあと、客席に消えていって。
う～ん、いいのかな。
ちょい、しつこめじゃない？
野村萬斎さん、出ずっぱりの大活躍。
観客を市民に見立てて、沈黙をいいことに、
強引に意のままにもっていく演出はなかなかしゃれていて面白かった。
影の存在もよかったけど、いつもいつもいるわけじゃないんだ・・・
なんか、意味があるのかな。
２幕目のミラーボールの光の中、ダンサーを引き連れて熱唱するのは、どうなんだろう。
劇団☆新感線をやってみたかった、のかな。
あの場面浮いてたと感じたの、わたしだけ・・・
１幕目も力ずーっと入ってるという感じ。
緩急がつくといいんじゃないかな。
実はあんまり音が大きくて、瞬間的に(多分)気を失っていました。
わたしは、音がうるさいと気絶してしまうのだ。
前世はなんだったんだろう・・・はて。
コシノジュンコさんの衣装がステキ。
シルクにタックをとったり、色もしぶめだけど、豪華。
白石さんのヘアも皇太后風の、４種類、それぞれカッコいい。
白石さん、王妃や皇太后など４役だけど、いつもほどの迫力はなかった。
白石さんを生かしきれてないよね。
「コリオレイナス」の母親の方がゼンゼンよかった。
期待してたのに、残念だった。
太鼓、笛、鼓の生演奏付き、生の音ってやっぱ最高。
でも上手の影で姿見えず、演奏してるの見たかったな。
カテコでは顔みせしてたけど、お兄さん三人組だった。
カテコは大盛り上がり、スタンディングもチラホラと。
へぇ～
みなさま、お疲れさまでした～
