「メタルマクベス」14日マチネ、観てきました。
いやぁ、スゴイ迫力でした。
迫力ありすぎて、食あたり(←ちがう)したみたい。
帰ってから気分悪くなって即、寝ました。
以下、勝手な感想です。ネタバレもあります。
原作・シェイクスピア
脚色・宮藤官九郎
演出・いのうえひでのり
宮藤さん、シェイクスピアの「マクベス」をこれまでに読んだことがなかったそうですが、お勉強なさったのでしょうか。
シェイクスピア精神が正しく脚本に反映されてました。
マクベス夫妻の心の動きとか、グッジョブでしたよ。
生の演奏、迫力あっていいですねぇ。
青春ど真ん中気分でしたよ。
歌詞が意味不明という人向けにか、中央スクリーンに歌詞出てましたけど、揺れるのは困ります。
目に悪いですよ。
活字もギザギザで、あ、オシャレなのね。ごめん。
インパクトのある歌ばかりだったけど、
帰り道で頭から離れないメロディーがなかったのは、ちょっと残念でしたね。
ランダムスターとマクベス内野役の内野聖陽さん、楽しそうでした。
歌もお上手だし、さすが。
でも上戸彩ちゃん主演「エースをねらえ」の宗方コーチとイメージがだぶってしまうのは、わたしだけ?
ヘアスタイルの雰囲気似ていたし。
ハイヒール姿も笑えました。ずっとハイヒールでなかったのが残念だったけど。
ころぶと危険だものね。
松たか子さん、ハジケてましたね。
「贋作・罪と罰」よりも、はまり役とみました。
せりふ、早口になっても聞き取りやすいし、歌もおっけー。
演技でも、マクベス夫人そのものでした。
気が狂ったマクベス夫人の寝室の場では、夫人の気持ちにシンクロして、わたし涙ぽろぽろでした。
それなのに、横の門番のお邪魔はナンなのでしょうか。
あの、汚さ、見苦しさは・・・
青山劇場だよ、ここは。下北沢系じゃないっすよ。
大ブーイング!
新感線の芝居を見たのは初めてなんですけど、いっつもいい所でぶち壊すというのが、ここのモットーなんでしょうか。
せっかくの松たか子さんが熱演しているのに、あれはあんまり酷過ぎです。
一幕目でも門番つまらなかったです。
あと、所々でダレて、引いてしまう場がありましたね。
ここら潔くカットしてほしかったな。
それとやっぱり4時間は長すぎかなと思いました。
歌もいくつかはカットできそう。
最後はドカーンと爆発で終わるのでは、どうでしょうか。
他の出演者では、森山未来さん、ダンスお上手ですね。
タップもすごいし、身が軽いし、演歌も似合いすぎ。
せりふは、もうちょっとかな。
北村有紀哉さん、きっぱりしてて、イイ雰囲気ありますね。
こんど「オレステス」で、藤原竜也くんと共演されるので、
どんな方かなと思ってたけど、いい感じなので安心。
三人の魔女がミキハウスの三色のトレーナーを着ているのが、おかしかったです。
しかもひとりは林さん。
「林さん、カレーに何か入れたでしょう?」
ちょっと古いけど、笑えました。
でも魔女の、三色トレーナー、だんだんしつこく思えてきました。
色も赤・黄・緑だし。メーカーさん、いいんでしょうか。
後半は別の衣装とかダメですか。
軽い感じの方が、好みなんですけど。
松たか子さんの衣装も一幕目、すっきり系ではどうでしょうか。
あと、ん?だったのは、
グレコの妻子が殺されるシーンで、白い幕に血が流れるのは「天保十二年のシェイクスピア」のパクリじゃあないですかね。
それから、トイレ少なすぎです。
仮設でも何でもいいから、考えてくださいませ。
この日はお客ものりのりで、スタンディング。
カーテンコールは5回。
内野さん、引き上げるときに、回転したりして、まだまだお元気そう。
最後のコールは内野さん衣装半分脱いでらしたです。
松たか子さんが後ろの列で。
気がつかなかったのか「松たか子がいない~」なんて、おかしかったです。
とっても楽しいお祭りみたいな「メタルマクベス」でした。