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「藤田嗣治展」行きました

2006-05-03 | 今日のドキドキ

東京国立近代美術館で開催中の藤田嗣治展に行ってきました。
藤田嗣治(1886-1968)は、東京美術学校を卒業後、フランスに渡りエコール・ド・パリの代表的画家として活躍しました。
一時期、日本に戻りますが、第二次世界大戦後は帰化して、フランスに永住しました。
フランスでもっとも有名な日本人画家です。裸婦に代表される「乳白色の肌」が特徴です。

この展覧会では、約100点が展示。
第一室、最初の作品は、23歳の時に描いた東京美術学校の卒業制作の「自画像」
表情から若者の尊大さと自信がうかがえます。
当時から、態度えらそーにしてたんでしょうか・・・

「自画像」では1936年に描かれた、四谷左門町お岩様横丁(スゴイ住所)の家のが面白かったです。
ちゃぶ台の上に、アジの開きや漬物などの皿小鉢が並び、白い浴衣風の作者は懐に猫をいれ、くわえ煙草姿。
こちらを睨んでいる目付きも、鋭く、すさんだ感じ。

上の写真は「カフェにて」女性が、頬杖をついてもの思いにふけっています。
いかにも、パリっていう感じ。
日本人が描いた絵ではないみたいです。
藤田嗣治の特徴の乳白色の肌に墨で描いた線が、女性の繊細さを表現しています。

乳白色の裸婦を描いた「私の夢」も、雰囲気があってステキでした。
横たわった女性のまわりに、着衣の動物たちが取り巻いている絵です。
猫や狐やうさぎたちが全部で18匹。
ひっそりとした中で女性を見守っているみたい。
バックが黒で、動物の赤や黄色の服が目立っています。
ストーリーが浮かんできそう。

本当にこういう夢をみたのでしょうか。
夢判断してみたいですね。

「ライオンのいる構図」は3m四方もある、大きな絵です。
ライオンの檻を囲んで22人の肌色が微妙に異なる人々がいます。
彼らは、誰とも視線を交わらせずに、しらけた表情をしています。
不思議なムードの絵でした。

それから、彼が絵を描いたお皿や花瓶もありました。
図柄がやっぱりパリ風でしゃれていて、今販売してもいけそうでしたね。

盛りだくさんな藤田嗣治展、強くオススメです。