最近、出荷牛の枝肉格付成績が上向いてきた。
素牛の選定レベルは、ここ数年同等である。
平成16年前後は稲わらを粗飼料源としたが、その後、ウィートを使用したが、今年3月から、稲わらに替えた。
平成16年頃は、BMS値11~12が良く出ていたが、ウィートに変わってからは、10が出るとやれやれであった。
そして最近、総体的にその数値が、0.6~0.7ポイントほど上昇した。
ところが、肉質は上昇したのに、枝肉単価は、1kg当たり60~70円下落している。
1頭当たり3万円以上の値下げである。
本来、肉質評価が横ばいでの下落なら理解できるが、上がっての下落であるからには、その下落率は、その2倍の6万円以上の下落と言うことになる。
相場下落は、社会的な状況が国民の経済状態を悪化させ、購買意欲がかなり落ち込んでいるためのようである。
ここでは、牛肉の購買意欲を改善させるため、流通関係者も待ちの姿勢ではなく、積極的に販路開拓や消費アップのための策を講じて貰いたいものである。
牛肉の消費動向改善は、販売店等の努力以外にない。
これまで、良いものを作れば価格は上がるが生産者の合い言葉で正しい神話でもあった。
これでは、生産意欲までも下落しかねない。