栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

同窓会

2004-09-24 18:45:32 | 雑感
 お彼岸に帰省して墓参りをし、ついでに高校時代に通った町の旧商店街を通ってみた。
町は寂れて見る影もなかったが、通りの狭いのにはビックリした。
当時はもっと広い通りのような気がしたが、車1台がやっと通れるような広さである。
道が狭くなったわけではない。
人と車が大きくなったのだ。
高校の校舎を見てが、当時を偲ばせるものはなく、感慨もなかった。
同級生の名前もほとんど思い出せなかった。
そういえば高校の同窓会には一度も出たことがない。
中学の同窓会は4年に一度、オリンピックの年に開いているから、今年がその年である。
だが、こちらも過去二度程しか出たことがない。

 40代から同窓会への出席率が増えるという。
そういえば大学の後輩が電話をかけてくる度に同窓会の話をしていた。
ある時、同窓会に出る理由を聞いてみた。
「もう出とかないと会えなくなる奴がいつものですから、無事を確かめ合うためです」
と言う。
 そこで弟に同窓会に出ているかどうか聞いてみた。
若い時は出ていたが、いまは行かない、と言う。
理由を聞くと、「出てもメリットがない」と言う。
色々聞いてみると、結局、同窓会に出る人間は
1.自分のビジネスに役立つなんらかの情報を求めている人間で、自営業者が多い。
2.サラリーマンの場合は出世している人間
3.女性
 ということらしい。

 ひと言で言えば私は同窓会に興味がない。
同窓会で出る話はすべて過去の話である。
あの頃はどうだった、こうだったと、過去を懐かしみ、旧交を温め合うわけだ。
それが悪いわけではない。
ただ、私はまだ前を向いて進んでいるのであり、過去を振り返って懐かしむことにそれ程興味がないというだけだ。
反省をしないということではない。
反省は毎日している。
まだ、前進したいだけだ。
1歩でも半歩でも前に進みたい、と思っている。
ところが同窓会で出る話はほとんど過去の1時期の話だから、あまり興味がないのだ。
それでも、今年の同窓会は久し振りに出てみようかと思っている。
少し歳を取ったということかもしれない。