まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

石神井公園の懐旧

2011年07月01日 | 日記
昨日に続いて石神井公園散歩。



石神井公園の「名物」と言えばやはりボート。
陽盛りの真っ最中とあって、この日はさすがにボート遊びをする人は見えなかったが
春秋の気候のいい時は、数多くのボートが池面に浮かぶ。
長年、苦楽をともにした夫婦が散歩の途中
「オイ、久しぶりにボートにでも乗ってみるか」などという
ささやかな「非日常」があってもいい。



公園の代表的な樹木「ラクウショウ」の大木。
メタセコイアにちょっと似ていて、沼や湿地に多く生えている。
日本名は「落羽杉」、スギ科の植物だ。



三宝寺池はハスの花の群生地。
水辺に咲く花はどれも清楚で気品があって好きだ。
この三宝寺池の植生そのものが天然記念物に指定されているそうで
つまり自然も「筋金入り」なのだ。



シロサギも飛来していた。



公園の周囲には豪壮な邸宅が居並ぶ。
石神井公園は昔から西武沿線の高級住宅地で知られている。
ワイドショーの司会者「O」さんの自宅もあるらしい。



洋風のシャレた豪邸が多い。
石神井公園の緑を「借景」に暮らす気分はどんなものだろう。
その邸宅街の一角に、憧れの人の家があった!



今は亡き作家・檀一雄の家だ。
現在は娘で女優の檀ふみさんが住んでおられると聞く。
坂口安吾などとともに「最後の無頼派」と呼ばれた檀一雄は
この石神井の自宅で数々の傑作を世に送り出した。



「リツ子 その愛」「リツ子 その死」、そして名作「火宅の人」。
大学時代、夢中になって読んだ。
作品もそうだが、彼の破天荒で壮絶な生きざまに圧倒的な影響を受けた。
死ぬほど酒を飲み、議論し、道端で喧嘩をしたあげく
深夜に女の子の下宿に転がり込んで迷惑がられたり、大いに「無頼派」を気取ったものだ。
今となっては恥ずかしい限りである。



石神井図書館で仕事の資料を借りたついでに
檀一雄の「火宅の人」も借りて、緑陰のベンチで読む。
この年で「火宅の人」になってもシャレにならないから、気をつけねば・・・

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (海月)
2011-07-02 08:51:23
実は、私上京して最初の居住地は、
上石神井だったんです。

当時は、大阪と東京のカルチャーギャップに耐えられず、
少し言語障害に陥っていたようで、
石神井公園付近の売店で、
「あんた、日本人か?」って言われたことありました。

私もこう見えて、繊細なところあるんですよ!
(ハッハ、ハー!)
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日本人じゃ! (まろ)
2011-07-02 14:18:34
海月さん
そうなんですか上石神井ですか!
いいところにお住まいだったんですね。で、今は確か世田谷だし、確実にグレードアップじゃないですか!
実は大阪時代、僕も同じような経験がありますよ。バスの車内で前の座席に座っていた酔っ払いのオッサンが突然、振り向いて・・・
「お前、日本人やないやろ?」と笑いながら一言。
私は因縁をつけられたと思い「オイ、こら降りんかい!話つけたろ!」とガラ悪くいきり立ち
妻に止められたのですが、今も「あれはどういう意味だったのか」判然としません。多分、風貌のことを言ったのだとは思うのですが、そんな異国風の顔立ちでもなく、何とも釈然としないのです。
どう思います?

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