まろの公園ライフ

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乙武さんに同情する

2016年03月27日 | 日記

あくまでも同情であって擁護するわけではない。(苦笑)
あの乙武さんが「不倫問題」で各方面からバッシングを受けている。
本人も認めているからおそらく本当なのだろう。



著書「五体不満足」がベストセラーになり
その爽やかな笑顔と誠実な人柄でたちまち有名人となった。
来たる参院選挙では自民党から出馬要請を受けているという噂も聞く。
週刊誌報道もそこらへんをターゲットにしたのだろう。
確かに知名度も好感度も高く「品行方正」を絵に描いたような人である。
それだけに私も不倫誌報道には意外な感じがしたのだが
よくよく考えれば無理もないのである。



乙武さんは生れつき手足がない。
哀しいかな「性欲処理」を自分ですることが出来ない。
彼はまだ四十前と聞くが元気な盛りである。
五体満足な男であれば自分の手で簡単に済ますことが出来る。
しかし、彼は誰かに手伝ってもらうしかない。
結婚している彼にとって本来それは奥さんの役割なのだが
彼女は一歳、五歳、八歳の幼い子供たちの子育てに日々追いまくられて
とてもそれどころではなかったのではないか?
そう考えると奥さんが「自分にも責任があります」と謝罪したのも
ちょっと頷けるような気がするのである。
もちろん実際、不倫は不倫なのだから擁護する気はない。
ただ、私が乙武さん同情するのには訳がある。



乙武さんは五体不満足は不便だが不幸ではないと語っている。
しかし、不便が不幸になるケースもある。
体にハンディキャップを持つ人たちの「性」の問題は
依然として社会ではタブー視されているが
抑えきれない性の衝動とどう向き合うかは障害者にとって深刻な問題である。
以前、身障者の「性処理」を専門にするヘルパーさんがいると聞き
番組でその「現場」を取材しようと奔走したことがある。
結果、本人たちの了解も得られて撮影も出来て
私はナレーションまで描き始めたのだが番組は直前になって中止となった。
スポンサーの「そんなものは見たくない」の一言だった。
汚いもの、都合の悪いものはひたすら遠ざけ
社会の片隅に追いやるテレビ、というより人間の悪しき習性は
今も全く変わっていないような気がする。



人間、キレイなものだけを見て生きていければ
それはそれで幸せかも知れない。
しかし、世の中には見たくない、目の前から遠ざけたい
「恥部」や「暗部」は山ほどあって
今回の乙武さんの騒ぎも単なる不倫ではなく
もっともっと深い問題を孕んでいると思うのだが
どうだろうか・・・


 


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