くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

メディアが胡錦濤をヨイショ

2008年05月10日 | Weblog
昼にテレ朝系で放映のワイドショーを見ていて、胡錦濤へのヨイショぶりには、うんざりさせられた。まあ、テレ朝だから仕方ないのかもしれないが、司会者、コメンテーター揃っての胡錦濤賛美は、チベットの犬なら、同じ犬でもそこまで尻尾を振ることはあるまいと思わざるを得ぬほどのものだった、と言えば少し大げさかもしれないが・・。

早稲田を訪問し、卓球の「腕前」を披露した胡氏の「メディア戦略」について、「さすが」との評価。それには、国際弁護士の八代某も同調。より具体的にいえば、卓球をしたこともさることながら、かわいそうに福田「媚中」路線の道具とされてしまった福原愛に対して、「私を知っていますか。あなたが私を知らなくとも、私はあなたを知っていますよ」というのが、すごいと。

実は、これくらいの言い回し、欧米人なら、別に国家指導者でなくとも、別段機転を利かせずとも社交の世界ではできて当たり前の会話なのだ。「メディア戦略」などというほどのものではぜんぜんないのだ。

むしろ、くだらないコメントでしかその場での存在感をアピールできなかった我が国の総理大臣閣下の「メディア戦略」が稚拙を極めてに過ぎないのだ。そもそも、総理の器でもなければ、政治家としての華もないだけに、あの場ではすっかり胡氏と愛ちゃんに主役の座を奪われていたのは、致し方ない。以前にもここで書いたと思うが、馬の脚かせいぜい並び大名役の三階役者が、いきなり白塗り生締で主役をはったところで、不似合いなのは致し方ない。

あの場に限って、あえて中国側の「メディア戦略」を評価するのであれば、胡錦濤が実はジャージーを着て卓球に望む予定であったということかもしれない。より正確にいうのであれば、実現しなかった胡錦濤のジャージー姿というものが、実際に計画されていたのか否かはいざ知らず、「実はその予定だったんです」とメディアに流した中国外交部はメディアづかいをよく心得ている。日本のメディアが食いつくことを読んでのことだったのであろう。事実、上記の番組は、ジャージーの一件を紹介し、卓球ラケットを手にすることもなく、ギャラリーとして傍観するだけの福田某の無為無策と対比させて胡氏を褒めそやしていた。

だた、あれくらいの演出も、首脳外交では別段取り立てて評価すべきものでもない。あれくらいできて当たり前。胡氏が巧妙な外政家であるとの証左には必ずしもなるまい。むしろ、それすらできない我が方が「ボンクラ」、「無能」なだけなのだ。

たかが魂胆見え見えの茶番劇的な卓球パフォーマンスに、無邪気なのか意図的なのか(たぶんテレ朝だから後者なのだあろう)拍手を送るメディア報道に世論が踊る、などということはよもや今更無いとは思うが、これで対中感情改善などという数字が出たら、我が国の今後は実に心もとないものである・・・。

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