くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

老人介護をめぐる塩川正十郎(塩爺)の戯言

2009年02月14日 | Weblog
介護の基本は家庭、だそうな。寝たきりを老人を家族に持ったことのある者としては、不愉快な発言である。

塩川センセイのような資産家ならいざ知らず、一般家庭においては、我が国の住宅事情を考えても非現実的も甚だしい妄言の類という他ない。

そういえば、介護保険が議論された際にも、同じようなことを言うドン亀がいたな。

人の情、肉親の情に照らしてという議論もあろうが、現実の前には、空しい理想論、精神論にすぎない。

自分で家事というものをしたこと無い人間、自分で介護を必要とする年寄りの面倒を見たことのない人間のいう「戯言」でしかない。これが政治家の発言ともなれば、無責任も甚だしい。それこそ、国民生活の実態を知らないことの証左にほかなるまい。

塩川先生、ご自分で寝たきり老人の寝起きや下の世話をくる日も来る日もされたことありますか。あるなら、日々の介護のしんどさを少しでも理解しているのなら、家庭でなどと軽々しくは言えませんよ。いかにやせ衰えて小さくなった年寄りとはいえ、それを抱きかかえて移動させたり、入浴させたりは、常識的に言って、家庭の主婦が一人でできる肉体労働ではないですよ。下手すれば腰を痛めて、共倒れですわ。介護のプロだって、体痛める人が少なからずいると言うのに。一般家庭には、介護に適した住環境も、介護器具も無いんですよ。あってもおいそれと入手できません。資産家のセンセイならいざ知らず。ましてやこれからの少子高齢化社会、看護される側だけでなく、看護する側も高齢化するのですよ。

政治家の無知、無責任な発言。それもメディアを通して堂々と。これほど腹立たしいことはありません。何が国民の代表か。民生、民情を知らずして、国家、国民を語る。今更ながらではあってもその恐ろしさを知るべきでは、塩川センセイ。さもなくば、公的な発言をする場からは引退されるがよろしいかと。
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1 コメント

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その通り (福田 英孝)
2009-03-07 18:26:42
まさにその通りです。そもそも、家庭でまたは個人が家族を介護するには住宅事情、経済、肉体的、精神的にも非常に困難だと言うことで、社会全体の仕組みとして公的な介護保険制度が導入されたのではなかったか?3年ごとに見直すとの事だったように記憶していますが、確かに見直しは行われているようです。見直しとは悪いところを改善することだと思っていましたが、何と悪い方に見直しているようです。その一例が「塩川大先生」のような考え方だと思います。こんな大先生にご意見を賜って垂れ流すマスコミも何を考えているのやら。
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