くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

ハイチ大地震で露呈した鳩山民主党政権の正体

2010年01月20日 | Weblog
ハイチで日本の救援隊が活動を始めたとか。

やっと・・・。

地震発生直後、隣国米国が早速に支援を始めたことは当たり前といえば当たり前で、何ら驚くことではないのだが、驚かされたのが中国だ。あの動きの速さ。しかも、米国の「中庭」にだ。人道問題に「勢力圏」の問題など関係ないいえばそれまでえだが、オバマ政権含めワシントンは、既に中国が中南米諸国に手を突っ込み始めていることもあり、表にこそは出さないまでも内心穏やかではあるまい。中国もバカではない。自分たちの行動が米国から「挑戦」と受け取られる可能性があることなど承知のはずだ。それでもあえてするというところをみると、やはり米国の覇権に「挑戦」することを躊躇しないのだろうなあ、あの国は。しかし、少々自信過剰になって米国をみくびり過ぎてはいないだろうか・・、と個人的には思う。もっとも、金融危機以降米国の潜在能力というものを過小評価するのは、中国だけに限った話ではないと思うのだが。

地震による大災害を経験した台湾の動きも速かった。外交関係があるため、国際的に政治的に孤立しつつある「中華民国」としては、当然の判断・措置だろう。

一方、我が国は、米国や中国の支援隊が現地に到着ないしは活動を開始し始めたとき、支援対ではなく調査団を派遣し、昨日ようやく医療チームの活動開始となった。

これをどう評価すべきか?

現地の状況・ニーズも把握せずやみくもに救援隊を送っても成果を上げられないかもしれない。したがって、時間はかかっても、まずは調査団をという判断は正しかったのか?それとも、他国よりも、ましてや台湾にすら(といっては失礼か?)遅れをとったことに、しかも一刻を争う災害救助において一週間もの遅れをとったことについて、これを失策として批判すべきなのか?

私は後者を取る。

まずは、災害救援という点から考えて、しかも伝えられるところのハイチの惨状を思うに、あのような状況で調査チームを派遣し、果たしてどこまで現地の事情が把握できるのか。チームを派遣し、その調査結果を待つ時間は、災害救助では「ロスタイム」になる。それを考えれば、まずは早急に救援隊派遣という判断をすべきではなかったのか。救援隊が活動を通じて現地事情を本国に報告、それから更に必要な支援を講ずるという二段構えの対応も可能であるはずだ。

鳩山政権は外交において「友愛」を掲げているが、一刻を争う人命救助に、この対応の遅さでは「看板倒れ」、「羊頭狗肉」の誹りは免れまい。そもそも、「友愛」なんていう人間が、他人の女房を「掠めて」、他人の家庭や家族を苦しめたりはすまい。「友愛」などと心底思っている人間が、せっかく掠め取った女房すらも裏切って他所に女をつくるような真似はすまい。

要は「友愛」なんてのはウソ八百ということなのだ。

加えて、国際災害支援を含めた国際援助・協力、人道支援も、つまるところは我が国の国益のためにすることだ。国益を犠牲にする国際援助や人道支援などあり得ない。我が国の対外イメージの向上という点を含めた国益という観点からみても、鳩山政権の対応はまずかった。これまで幾多の地震災害を経験し、地震による災害救援については経験とノウハウを持っているはずの我が国が、他国に、しかも隣国中国、台湾に随分の遅れをとったという事実は、「友愛」に大きく矛盾するイメージを醸すどころか、我が国の国際的プレゼンス、パブリシティーという点からも大きなマイナスとなる恐れは否定できまい。

ところで、こうした鳩山政権の対応、これは民主党が掲げるところの「政治主導」の結果なのか、それともそれが機能せずいまだ「官僚主導」であるがゆえの結果なのか、興味のあるところである。

いずれにしても「政治主導」が良い方向に機能していないというだ。

鳩山政権、大風呂敷を広げたはいいが、このような体たらく。しかも小沢の「カネの問題」。さあ、どうなる、どうする?

でも、かりに鳩山政権、民主党政権がこけても、それにかわりえる政治勢力、正当が存在しない現実がある? 自民党の復権? 今の谷垣自民党に一体何を期待しろというのだ? まさにこれは政治的閉塞状態だ・・。
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