
南インドのビッグシティ、ハイデラバードで一体ボクは何を食べて生きていたのか。
それすら、もう忘れてしまった。
ボクは南インドにいる頃には、すっかりミールスが食べられなくなっていて、毎日サモサとパンだけのご飯を食べていたように思う。近所のサモサ屋に行って、サモサを2個ほど買い、近所のパン屋に行って、1個2ルピー程度のパンを購入し、サモサをパンに挟んで食べていた。一度だけ、ご当地の名物「ビリヤニ」を食べたが、ミールスに比べれば比較的高価だったから、その後はもう食べなかった。
そのアーンドラ・プラデシュ州出身のシェフが作るインド料理屋が職場の近所にある。
「アーンドラ・キッチン」である。
以前、小欄で職場近隣のインド料理屋に特筆すべき店はないと書いた。
御徒町の「パラサディ」「スラターン」、秋葉原の「ジャイヒンド」、「シディーク」、そして「アジャンタ」。ヨドバシAKIBAの8階にある「コバラヘッタ」は、店の前まで行ったが、ファミレス風の店舗に唖然として帰ってきたことがある。
中でも「ジャイヒンド」はこれらの店とは違いおいしい部類に入るが、でも何か違う。ボクがインドで食べてきたカレーではないのだ。多分、その違いは高級感だろう。
ボクは通常8ルピー程度のターリーやミールスを食べてきた。ボクの舌は庶民のカレーなのだ。そもそも、3か月程度滞在したインドでナンを食べたのは1度きりである。北インドではチャパティ。南インドではご飯が基本である。しかし、日本のインド料理はナンとご飯しか出てこない。まず、それがボクにとって不満だ。しかもご飯は黄色く染まったサフランライスだ。
2回目の訪問となった「アーンドラ・キッチン」で大きな発見があった。
2年程前には気付かなかったが、今回この店に「チャパティ」があることが分かったからだ。
日本のインド料理で初めてチャパティを見たのである。
南インドでチャパティを見ることはなく、この店でそれを頼んでしまうことは反則にも思えたが、あまりの珍しさに「ランチセットA」をチャパティで頼んだ。
カレーは2種類。
チキンとカボチャだったか。(記憶が曖昧)。
まず、カレーを一口食べてみる。な、なんと。
素朴感溢れるカレーだ。
これはあとで知ったことだが、アーンドラ・プラデシュ州の料理の特徴はより多くのスパイスを用いるのだという。
そのスパイシー感がハイデラバードでの記憶をフラッシュバックさせる。ハイデラバードでのエピソードはいずれ「オレたちの深夜特急」で書くつもりなので、ここでは多く書かない。
香りと記憶は密接に関係があるとも言われ、立ち上るカレーの香りにしばし、ボクはハイデラバードの日々を思い出す。
サイババを信奉する男たちとの日々。おっと、もうこれ以上は書かない。
さて、そのチャパティだが、これが断然においしかった。
なんてことはない、穀物粉のパンなのだが、これがカレーに合う。ナンは完全にパンだが、食べるともっさり感があるのは否めない。
その点、チャパティはシンプルが故に、カレー本来の味をダイレクトに口に伝える。
なんて、おいしいのだろう。これだよこれ。
ボクがインドで食べていたものは。
あまりのおいしさにチャパティをおかわりした。わざわざ200円はらって。
斜め向かいの席に座る日本女子。
彼女は右手を使ってカレーを食べていた。
やるなぁ。
ボクもインドでは右手でカレーを食べた。だが、インド人がしているようにあの器用な食べ方はついぞできなかった。
そうやって、右手をきれいに使えたら、カレーはもっとおいしくなるだろうにと思う。
チャパティをおかわりいたからだろうか。お店の人がきて、ボクにチャイをサービスするという。
有り難くいただくことに。
そのチャイも抜群のおいしさだった。
ボクはチャイが大好きで1日に3杯も4杯も飲んでいた。
その後、日本でも様々なチャイを試してみたが、どれもインドのチャイを再現するのものではなかった。
それが、このチャイといったら。
「アーンドラ・キッチン」。
今、ボクの中で、一番おいしいインド料理屋である。
昼に来るときは、一報を。お邪魔でなければ、ボクもごいっしょさせてください。
自分は最近、アンビカに行きたくて。
近々、蔵前に降りて、行ってみようと思ってます。
ここはどうかなぁ。飲めるかなぁ。
ホッピーは確実にないよ。
アンビカは近々行ってみます。
先日ひよこ豆のカレーを作ってから、インドカレーに目覚めた俺。
昨日チキンカレーと、チャパティーをインドのシェフが書いたレシピを参考に作ってみた。
チャパティーは、昔何かでその材料読んだ時に、「ふすま」が入った小麦と書いてあって、アホな俺は、「ふすまっていう位だから、紙になるような植物の繊維とか、雑穀とかが入ってるんだろうか?」等と思っていたが、全然違って、この場合のふすま(麬)というのは、小麦の糠の事だった。
要するに精白していない麦、つまり今は自家製ラーメン屋やハード系パン屋などでお馴染みの「全粒粉」の事だったのだ。
インドではアーターというらしい。なお、インド産の全粒粉など、もちろんそのへんのスーパーなどでは手に入らないから、今回はとりあえず日本の、パンを作る用のものを買ってきた。
上記のインドシェフのレシピには、日本製の全粒粉はインドのものより茶色がかっていると書いてあったが、確かにインドで食べた奴より全然茶色い。
しかし作って、(意外に簡単)焼いてみて味見した俺は「お~う!チャパティ~~っ!!」と叫んでいたのだった。
今まで自作することをしなかった自分を呪うくらい、それなりにちゃんとしたチャパティーが完成したよ。
俺のブログで詳細については記事にするけど、俺は今後、ギャバンカレーセットを使っては、カレーを作らないかもしれないよ。
あと、新しいテンプレのタイトル画像、ちょっとインパクトありすぎだよ師よ。
それに、トラックバック貼れなくなったんでちょっと寂しいよ。インド料理ネタで貼ろうと思ったんだけどね。
チャパティ記事、期待してるよ。
カレー本来の風味を楽しむなら、ナンよりも断然チャパティの方がいいと思うよ。
アタなら、アンビカオンラインでも買えるぞ。
1kg367円だからたいした負担ではないね。
http://www.ambikajapan.com/jp/productslist.aspx?cat=11
テンプレ?
今年、ブログ開設10周年なので、記念にいろいろ変えてみた。
そうやって、意見もらえることが目的だから、まぁ、いいのではないかと。今後、いろいろと変わるよ。