
T根夫妻との飲み会は一次会にて終了。帰宅の途に着くのだが、京浜東北線のホームに上がって気がついた。隣の3-4番線ホームに駅そばがあったな。いつでも行けると思って、軽んじていたが、行けるうちに行っておかないといつしか閉店するかもしれない。
京浜東北線ホームの階段を降りて高崎線のホームへ。
「大江戸そば」。
ホーム設置の駅そばが減る中、このお店は希少な存在だ。しかも、どんどん減りゆく、「大江戸そば」。この辺りだともう上野と浜松町しかない。池袋にもあるらしいが未確認。かつては日暮里駅ホームにあったが、消滅した。
店舗前の食券機で「かけそば」のボタンをON!
出力された食券をとって窓口へ。
店内は空いており、なんのストレスもなく、「かけそば」をいただく。
浜松町の「大江戸そば」はいつも混雑していて、食べるスペースを探すのに一苦労だが、赤羽はお客さんゼロ。この店舗もいつかなくなるかも。
しかし、この「かけそば」はいかにも寂しい。
「爽亭」の「かけそば」にはわかめがONしてるのに。
「かけそば」って、いつもなんだか頼りなさそうにしている。お金のなさそうな人が頼むものという社会的イメージが、頼む側も「かけそば」自体も自信を失わせている。
「はい、かけそばー」と出来上がりのコールがかかった時、オーダー側は堂々としていなければならない。ただ、全ての人が平然としていられる訳がなく、そういう人は種物のそばに流れる。お店側もそれを利用しているふしがある。捨て鉢的なメニューとしての「かけそば」。
「かけそば」頼んで何が悪い。実際はそう思う。
「裸だったら何が悪い」よりは全然健全だ。
この日の店内は客が一人もいなかったから、ノープレッシャー。「かけそば」を受け取り、ひたすらそばをたぐった。そばはすぐになくなり、つゆをすすった。
物足りないんだけど仕方ない。
「かけそば」が悪いのか、それとも「大江戸そば」なのか。
タイトルは前回の「居酒屋さすらひ」、「座飲みにて」をもじって、「ホームにて」。中島みゆきさんの名曲のオマージュを含めて。
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