パスのダイヤが改正されたのか、墓参りの帰りが難儀になった。八千代中央に行くパスが少なくなったのだ。ただでさえ少ない本数のバスなのだが、更に本数がなくなった。早く帰宅するためにはバスで村上か勝田台まで出るしかなくなったのだ。そして、今年のお盆。一人きりでの墓参となった。これは勝田台まで出るしかないでしょ。
勝田台は、今や大衆酒場の激戦区である。
2年前まで、自分が所属していた草野球チームは、酒の卸会社が母体となっていた。その会社で配達を担当していたキャプテンが、よく教えてくれた。
「今、勝田台が熱いよ」。
コの字カウンターの「虎太郎」、老舗の店、「菊富士」、そして「竹うち」。いずれもレベルが高く、船橋や上野に出ても人気店になるはずだと彼は太鼓判を押した。
だが、休日の昼下がり、営業しているのは、「竹うち」だけである。しかも、墓参りを終えて、都合良く営業しているのが「竹うち」2号店。12時開店なのだ。
そして、墓参りを終えてバスで勝田台へ。時刻は正午ちょっと前。いい感じである。駅を背にして通りを歩く。
懐かしい。以前も、「竹うち」の記事で書いたが。17歳の頃、自分はリブレ京成でアルバイトをした。時給480円。過酷な仕事だった。
さて、駅から徒歩6分、「竹うち」2号店に到着。時刻はちょうど12時を過ぎ、扉を開ける。一番乗りかと思いきや、既に先客一人。店内はカウンターメイン。コの字ではなく、長い二本の橋といったあんばい。これは珍しい店舗レイアウトだ。
カウンター奥に座り、満を持してアレを注文する。
「『ボール』ください」。
ずっと飲みたかったんだ。「竹うち」の「特製酎ハイ」。伝説の船橋加賀屋の酎ハイの系譜を引き継ぐというアレ。やや小さめのタンブラーだが、氷が少な目で入っているから、物足りなさは少ない。これが一杯200円なのだから恐れ入る。微かに黄色く色付けられた「ボール」は、「一平」の「酎ハイ」よりも抜群にうまい。この一杯が、もっとウチの近所で飲めたら、どんなに幸せか。
つまみは「ポテトサラダ」と「タン刺し」で。
このカウンター、はじめは見慣れないレイアウトで戸惑ったが、座ってみるといい感じ。店内も本店の「竹うち」よりもカジュアルで気軽だ。
「ポテサラ」は玉子なしの白い代物。ねっとりして、これはうまい。
「タン刺し」は、ごま油でいただく。厚めに切られていて、こちらもうまい。
ついつい、「ボール」が進む。
2杯、3杯と順調に杯を重ねる。「ボール」が本当にうまい。
串焼きを「レバー」、塩でオーダー。
そして、もう一品が「揚げソーセージ」。焼きではなく、素揚げするのが面白い。
いつもは3杯でストップする「酎ハイ」を、思わず4杯もいってしまった。それでも800円。なんて破格なんだ。
残念なのは喫煙可という点。あ、ここは千葉県のレギュレーションだから問題はないのだが東京人からすると、ちょっともう違和感がある。
ちなみに4杯もの「酎ハイ」を飲んでも、帰宅後はすっきりしていた。いつもの昼酒なら、帰宅後ぐだぐだになり、昼寝とかしてしまうのだが。安価でも粗悪な焼酎を使っていない証左では。
さて、「竹うち」、次はいつ来られるか。年4回の墓参りで単独行が条件なのだが。
ソウルフードです。
勝田台の寅太郎はラーメン屋さんになっちゃったのでは?
https://funayama-shika-3.blog.ss-blog.jp/2020-05-25
25日火曜日、18時前には田端駅 ~ 赤羽駅の間におります。
そもそも誰も生レバーを食べて亡くなっていないのに保健所は片手落ちですよ!
シャウエッセンのフライ!?
それはまたすごい。しかもソウルフードというくらい、伝統的な料理なんですね。揚げると、うまみが出ていかず、焼くよりもおいしく感じます。
「虎太郎」はラーメン屋もあるんですね。居酒屋とは住所が違うので別棟のお店です。でも、かなり近所なので経営が同じなのでしょうか。
25日の件、承知しました。自分は17時45分には北区エリアに行けます。
モノノフさん。
「タン刺し」は、低温調理だと思います。それを感じさせないナマ感が絶妙でした。
レバ刺しについては忸怩たるものがありますね。規制されたあの当時、レバ刺しを出していた多くの店が思ったことではないでしょうか。