師よ。
セルビアを出発してイタリアに着いたのだな。
元気そうで安心したよ。しかし、セルビアでの事故は危うく惨事になるところだったな。軽症ということでよかったよ。きっと、おふくろさんに守られたんだナ。
北イタリアリゾートでの滞在、「宿が高いがために、テントを買ってキャンプ場暮らし」というのは師らしくて笑ってしまったよ。やっぱりあんたはスゴイよ。
気候が爽やかそうだね。東京はまだ梅雨が明けず、ジメジメしているよ。
セルビアでのパラグライダーの成績は芳しくなかったようだナ。
気持ちを切り替えていこうぜ。きっとうまくいくよ。
さて、先日のロンドンでのテロによって師の旅程に影響は出なかったのか?
師の風体は怪しいからEU秘密警察からマークされていたりして・・・・。
ロンドンでのテロの実行犯とされる容疑者はパキスタン系の英国人と報道されているよ。
そのニュースを聞いたとき、「深夜特急」(沢木耕太郎著 新潮文庫)の「秘密の花園」の話しを思い出した。
フランス人の若者がハシシのやりすぎでカトマンズの病院で亡くなったことを聞かされた沢木がハシシについて語ったイスラム教の暗殺者集団イスマイリ派の若者たちの話しさ。
昔テヘランの西北に「秘密の花園」と呼ばれる地があり、多くの暗殺者を生み出していった。教主ハッサンの腹心の男たちが村々を訪ね歩き、これはという屈強そうな若者を見つけると、巧妙にハシシを飲ませ、秘密の花園へ運び込んでしまう。そこで若者は地上と隔離された夢のような生活を与えられる。だが、官能的な時間を過ごした若者は数日後、村に送り返され、暗くて貧しい以前の生活に戻される。一度夢のような暮らしを味わった若者は、その貧しい生活に嫌気がさす。そこにまた腹心の男が近づき、若者に言う。「楽園に戻りたかったら教主様の命に従え」と。
暗殺者になることを受け入れた若者には更にこのような約束が交わされたという。「暗殺に成功したら楽園に連れてってやろう。万一失敗してもこのハシシで楽園には行ける」。
沢木耕太郎はハシシで命を落としたフランスの若者に対してこう問いかけている。
「若者は、いったい誰を殺し、何を滅ぼそうとしていたのでしょう。自身の内部の文明というものか、社会というものか、家族というものか、それとも自分自身なのか。果たして彼は楽園というものを垣間見ることができたのだろうか・・・・。」
8年前の俺たちは一体何を求めて旅をしていたのだろうか。何故、ロンドンを目指して半ばやけくそのように前に進み続けたのだろうか。まさか、ロンドンが「楽園」であるなんて思いもしなかったけれど、そうした「楽園」のようなものを俺たちどこかで求めていたんだろうか。
師はどう思うよ。
そして、未だ続いている師の旅はどこへ向かおうとしているんだ?
実は俺の旅もまだ終わってはいないよ。
足掛け1年に及んだ旅の最終地はバンコクだった。ロンドンはおろか、その半分すら行けなかった。でも、3年前、バンコクを基点にマレー半島を縦断した。旅はまた再開されているんだよ。細切れになるが、あの旅はこれからもまだまだ続くんだ。
何十年かかるか分からないがいつかきっとロンドンだな。
そのときは師にメールするよ。
「ワレラセイコウセリ」と。
師よ。キャンプ生活で体調など崩すなよ。
今大会の好成績を祈っているよ。
セルビアを出発してイタリアに着いたのだな。
元気そうで安心したよ。しかし、セルビアでの事故は危うく惨事になるところだったな。軽症ということでよかったよ。きっと、おふくろさんに守られたんだナ。
北イタリアリゾートでの滞在、「宿が高いがために、テントを買ってキャンプ場暮らし」というのは師らしくて笑ってしまったよ。やっぱりあんたはスゴイよ。
気候が爽やかそうだね。東京はまだ梅雨が明けず、ジメジメしているよ。
セルビアでのパラグライダーの成績は芳しくなかったようだナ。
気持ちを切り替えていこうぜ。きっとうまくいくよ。
さて、先日のロンドンでのテロによって師の旅程に影響は出なかったのか?
師の風体は怪しいからEU秘密警察からマークされていたりして・・・・。
ロンドンでのテロの実行犯とされる容疑者はパキスタン系の英国人と報道されているよ。
そのニュースを聞いたとき、「深夜特急」(沢木耕太郎著 新潮文庫)の「秘密の花園」の話しを思い出した。
フランス人の若者がハシシのやりすぎでカトマンズの病院で亡くなったことを聞かされた沢木がハシシについて語ったイスラム教の暗殺者集団イスマイリ派の若者たちの話しさ。
昔テヘランの西北に「秘密の花園」と呼ばれる地があり、多くの暗殺者を生み出していった。教主ハッサンの腹心の男たちが村々を訪ね歩き、これはという屈強そうな若者を見つけると、巧妙にハシシを飲ませ、秘密の花園へ運び込んでしまう。そこで若者は地上と隔離された夢のような生活を与えられる。だが、官能的な時間を過ごした若者は数日後、村に送り返され、暗くて貧しい以前の生活に戻される。一度夢のような暮らしを味わった若者は、その貧しい生活に嫌気がさす。そこにまた腹心の男が近づき、若者に言う。「楽園に戻りたかったら教主様の命に従え」と。
暗殺者になることを受け入れた若者には更にこのような約束が交わされたという。「暗殺に成功したら楽園に連れてってやろう。万一失敗してもこのハシシで楽園には行ける」。
沢木耕太郎はハシシで命を落としたフランスの若者に対してこう問いかけている。
「若者は、いったい誰を殺し、何を滅ぼそうとしていたのでしょう。自身の内部の文明というものか、社会というものか、家族というものか、それとも自分自身なのか。果たして彼は楽園というものを垣間見ることができたのだろうか・・・・。」
8年前の俺たちは一体何を求めて旅をしていたのだろうか。何故、ロンドンを目指して半ばやけくそのように前に進み続けたのだろうか。まさか、ロンドンが「楽園」であるなんて思いもしなかったけれど、そうした「楽園」のようなものを俺たちどこかで求めていたんだろうか。
師はどう思うよ。
そして、未だ続いている師の旅はどこへ向かおうとしているんだ?
実は俺の旅もまだ終わってはいないよ。
足掛け1年に及んだ旅の最終地はバンコクだった。ロンドンはおろか、その半分すら行けなかった。でも、3年前、バンコクを基点にマレー半島を縦断した。旅はまた再開されているんだよ。細切れになるが、あの旅はこれからもまだまだ続くんだ。
何十年かかるか分からないがいつかきっとロンドンだな。
そのときは師にメールするよ。
「ワレラセイコウセリ」と。
師よ。キャンプ生活で体調など崩すなよ。
今大会の好成績を祈っているよ。
イタリアもすでに1週間になるよ。
すっかりテントぐらしも板について、見事なイタリアホームレスせいかつぶりだよ。
しかし何故テントぐらしかというとくるまがなくそしてここではバスの便もわるく、飛びにいくための集合場所にいくのに大変不便なため、ちかくにキャンプしたほうがいいということもあるんだよ。さらに嬉しいことに(ただ)だしね。
しかし、シャワーがないんだ。幸い大会事務局のよこにホース付き水道があるのでそれをつかって東南アジア旅行よろしく水シャワーをあびているよ。
師といった陽朔の冬、ホテルで湯がでず、あびながら絶叫した、そんな水シャワー体験をふとおもいだしたよ。
さて、イギリスのテロはかなりひどかったようだが、俺の旅程に影響はなかったよ。ただ、セルビアからのもどりのひこうきがフランスだったため、そこからイタリアにはいるのが大変だったよ。
パリ-リヨンはテージェーベーで移動。そしてここからはフランス経由でイタリアに行く2等が翌日まで一杯だったため、急遽リヨン-ジュネーブ-ベルグ(スイス)と鉄道で移動。深夜1時だったためそのまま駅の待合室で宿泊。翌日8時にベルグ-ミラノ-コモと再び鉄道で移動、その後コモ-レッコとローカルバスで移動。レッコであるきまくってやっとスポーツショップをみつけ、テントなどを購入。大会事務局まえをうろうろしていたところをたまたまイタリアのフライヤーにひろってもらいキャンプ場につれていってもらうという、まさにあのひの師とおなじときに旅したあのころのような、厳しい移動をひさびさに体験したよ。
そんなわけで今はまた、いどうしてランディング場のよこでキャンプしている。
リゾートのくせに、気温は30度以上楽勝であるし、更に蒸し暑くて結構きついよ。ただ、俺はあつさには比較的強いようで問題ないけどね。
さて、成績のほうだがやはりぱっとしないよ。これがまあ、今の俺の実力なんだろうね。そろそろやめようかとおもったりもしたけど、まだ納得いかないかんじもするし、まだまだ修行の旅は、おわらないかもしれないよ。
そうそう、旅について俺がどうおもってるかについてははまたあらためてかくことにするよ。
日本もかなりあついようだが、師も健康にきをつけて楽しくすごしてくれ。ビッラ(ビール)ののみすぎにはくれぐれもきをつけるんだ師よ。
んじゃまた
しかし、欧州でも強硬移動しているのか。さすが師だよ。そして羨ましいよ。
師よ。旅はどうやらまだ続くらしいな。一旦帰ってくるのか?
今回の手紙を最後にしようと思っていたが、まだまだ書くぞ!!
頑張れ!!師よ!
そうそう、熊猫刑事殿、
もつ焼カミヤの新橋店見つけました。
路上でいただくガツ刺し、串焼き盛り合わせ、レモンハイ、美味でした。
そして4日前サンダーストームがおれの29ユーロの安テントをおそったよ。
サンダーストームとは、雷雲のことで強風と強い雨を伴うテント生活ごろしの恐
怖の天候なんだ。
確かに4日前はあさから嵐の予感漂う天候で、大会もキャンセルだったんだが、
さすがにストームがくるとは思
わず、しかし万が一こともあろうかとかっておいたビニールシートを安テントに
かけ、ペグ打ちして万全をきし
ていたんだ。
果して深夜12時台風なみの強風がふいたかとおもうと、すごい雷鳴がととろき強
い雨あめがおそろしくおれのテ
ントをおそった。
自慢のビニールシートはたった5分でペグがとびつかいものにならず、さらにすご
いかぜでテントの容量がちい
さくなるくらいへこむ状態におちいり、テントが吹っ飛ぶかとおもったよ。
約1時間半かぜがつよくなる度にテントをおさえるというかなしいさぎょうをくりかえしていたら、ついにかぶせてあるアウター部分のぺぐがとび、そとにでてなおさないといけないはめに。で、 ずぶぬれになってペグをうちなおしたよ。
また、おれのよこにイタリア人のじいさんがてんとをはっていたんだが、このじいさんが風がつよくなるたびに(ヒョー)とか(ヒィヤー)とか(ウホーイ)といったようなさけびをあげるのでこれがおもしろくてわらったよ。
ただこのじいさんのおかげで、かぜがつよくなるときがはっきりとわかり、おやじがさけぶんだあとびにテントを押えればいいというかんじになったんだが。
ということであいかわらず元気にやってるよ。
大会は一昨日遂に110キロのきょうぎがでたんだが、あえなく77キロで撃沈。昨日は強風のためキャンセルで少しのんびりしたよ。後2日なんだがとにかく淡々と飛んでなんとか一矢報いれればとおもっている。
それじゃまた。チャオ!
チャオチャオ。
独特の雰囲気があっていいブログだと思い、TBさせていただきました。
またお邪魔しますのでよろしくお願いします。
すっごく期待しています。
ガンガンコメント書くんでよろしくですっ!