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モザイクの一球NO.0010 カープのショートストップ、レギュラーの座は誰の手に?

2005-07-18 16:08:40 | モザイクの一球
  交流戦の西武ライオンズ戦で膝靭帯を断裂した広島カープの遊撃手、尾形佳紀選手。
  この日以来、カープの遊撃は5人の選手が守った。まるでテストのように次々に選手を試す日々。果たして未来のカープのショートストップの座は誰の手に。検証を試みた。(成績は7月18日現在)

 まず、尾形の負傷により、すぐさま遊撃の守りについたのは昨季シーズン終了後、オリックス・ブルーウェーブより移籍してきた山崎浩司。その後しばらくは遊撃のスタメンに名を連ねた。打順は9番、2番、8番、7番(試合出場が多い順)。
  成績は45打数4安打。打率.089. 出塁率.143。打力は弱いが堅実な守備が特長。守備範囲も広い。もちろん、尾形より守備は上。だが、この打撃成績ではちと厳しい。
足も尾形に比べてそれほど速くない。野球小僧(白夜書房)キビタキビオ氏ばりに打ってから1塁までの時間を計測してみた。最高計測は4秒67。
  やはり尾形よりは確実に遅い(もっとも山崎は右打者だから左打者よりは約0.4秒は遅いとみていいが)。
 
  次に抜擢されたのが甲斐雅人。身長187cm、5年目の大型内野手だ。ファームでの高打率を認められ1軍昇格となった。4試合に出場、8打数2安打。打率.250。スタメンに名を連ねた打順は2番。
  思い切りのいいバッティングで非常に好感が持てた。守備の際もひときわ声を出してナインを鼓舞していたし、球際に強く、守備もうまい。もっと見たい選手だった。

  松本泰文。6年目の選手。ファームでは好成績を残すが、何故か1軍では力を発揮できない。だが、今年は20試合に出場、29打数9安打、打率.310、打点4。まずまずの成績を残している。打順は2番。昨年、嶋重宣を2番に据えた攻撃的布陣を想起させた。魅力はなんといってもパンチ力。もっと続けてスタメンで使うべきではなかったか。

  更に遊撃のポジションに座ったのが松本高明。3年目で初の1軍昇格。7月3日、讀賣戦で念願の初スタメンではご両親も観戦に訪れる。10試合の出場で19打数5安打。打率.263、出塁率.300という成績はまずまず。
  1塁への駆け抜けは平均タイム、4秒23は尾形と遜色ないのではないか。だが、盗塁1はあまりにも物足りない。週刊ベースボール(ベースボールマガジン社)4月25日号のインタビューでも「売りは足。盗塁にはこだわっていきたい」と語っている。1軍でアピールするのは積極性ではなかったか。讀賣戦での犠打失敗も印象悪し。

  7月16日の阪神戦から遊撃のスタメンに戻ってきたのが、99年のドラフト1位、東出輝裕。相変わらず下手っぴぃ。スローイングも1塁に届かないプレーが度々。敦賀気比高校のときよりも下手になったのではないか。
  だが、阪神に移籍したA.シーツが「センスは光るものがある」というように、潜在能力は高いものがある。17日の阪神戦での延長10回、決勝本塁打は立派だが、今季成績は46打数9安打。打率.196。高橋慶彦選手のようにたたきつけるダウンスイングが彼には合っているのではなないか。このままではレギュラー獲りは厳しいゾ。最低限、出塁率を上げないと。今季出塁率は.229。

  このほか、木村拓也も遊撃を守ることが度々あったが、守る野手がいなくなった場合の措置での起用が多かったため割愛する。

  これまであげた5選手は総じて守備能力は尾形より上だ(一人例外を除く)。しかし、やはり打撃能力は圧倒的に尾形に軍配はあがる。だが、それぞれの選手にそれぞれきらり光るものがあった。是非、甲斐、松本両選手はもう一度みてみたい。
  センターラインは野球の重要なポジションというのが現代野球の趨勢だ。守備か攻撃か、今のところカープにはこの両方を兼ね備えた遊撃手はいない。

  頑張れ尾形!
  頑張れ若手!
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