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オレたちの「深夜特急」~インド編 アーグラー 8 ~

2016-08-20 15:47:47 | オレたちの「深夜特急」
サリームの後をついていくと、彼はゲストハウスの母屋の非常階段を昇り始めた。 電灯もなく、暗がりの中を人がひとりようやく通れるような階段である。 微かな風は吹いているものの、夜になっても気温はそれほど下がっていない。じっとりと背中に汗が滲む中、階段を昇る2人だけの足音だけが響く。 サリームの部屋にでも行くのだろうと思っていたが、着いたところは、建物の屋上だった。屋上といっても建物は3階建てであり、とびきり眺めがいいわけではない。 もっとも、屋上に出ても電燈があるわけではなく、満月に近い月明りだけが、頼りだった。 . . . 本文を読む
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