この日もアメ横は激混みだった。
歴史的な円安で外国人だらけ。もう道をまともに歩けない状況だった。アメ横で一杯飲るのはもう難しいかも。
ここはもう早くアメ横から退散した方がいい。
酒場が密集するエリアから上野駅ほ方へ。
立ち飲みの「かっちゃん」の前あたりに芭蕉の句碑がある。自然石にレリーフが嵌め込まれたタイプ。だから一見すると、歩道に岩があるようにしか見えない。多分、道行く多くの人が分からないんじゃないかしら。これが芭蕉の句碑だってこと。
その句とは、以前浅草寺にもあった句碑と同じあれ。
「花の雲 鐘は上野か浅草か」。
浅草に負けじと上野にも建てたのかな、この句碑。
今やもうアメ横ですら喧騒で上野寛永寺の鐘は聞こえないし。
はてさて、この句を芭蕉が詠んだのは、1687年といわれている。実に330年前のこと。それが今も語り継がれる。芭蕉が住んだ深川から浅草も上野も3km強。恐らく、芭蕉は浅草にも上野にもよく出向いたはずだ。
その後、浅草も上野も日本を代表する歓楽街となった。
そうなるとは芭蕉もゆめゆめ考えが及ばなかったこのだろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます