ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

NURIA FELIU

2007年10月15日 | 女性ボーカルF
(SPAIN)EDIGSA/CM150L/NURIA FELIU/LOU BENNETT I ELS SEUS AMICS/Stereo

先週は中国へ出張でしたが、彼の国の投資熱は加熱しています。僕が初めて中国を訪問したのが89年ですから、もうかなり前の話でまだ外国人専用通貨である兌換券なるものを否応なく使わされていました。当時のレートが兌換券1元=26円ぐらいだったように記憶していますが、換金しても買うものはなく景徳鎮の硯ぐらいを買うともう自分には欲しいものは中国にはありませんでした。その硯も最近はあまり上質のものはないように思います。最近は冒頭にも述べたように株投資熱は高まる一方で政府が口先介入しても熱はいっこうに冷めません。僕の知っている中国某中小会社のトップは株で儲けて、ベンツと腕時計(ピアジュ)を買いました。結構な事だと思いますが、僕ならそれだけの思い掛けない臨時収入があればブルーノートのオリジナルを買い集めたいところですが(笑)、そんなチャンスは有りっこありません。まぁ~,賭事も株も行きつくところまで行かないと止められないのでしょうね。彼等も賭事は大好き人種ですから。

今晩のご紹介するアルバムは,スペインのNURIA FELIUですが、彼女の事については知りません。ライナーノートを見てもすべてスペイン語なので読めません(笑)。このあたりのコメントはまことに失礼ながら坂田一生氏とほぼ同じ内容です。このEDIGSAというレーベルから彼女のアルバムはLP盤が2枚とEP盤3枚の合計5枚発売されていますが, 本アルバムはそのLPの一枚です。もう一枚のLPはTETE MONTLIU等がバックを務めているアルバムですが、このLPが未入手で歯痒い思いをしています。本アルバムは歌詞を印刷した別紙は入っていますがスペイン語です。共演がオルガンとピアノのLOU BENNETTですが、ギターやドラム・ベース担当などは僕には不明です。全曲をスペイン語で歌っている彼女のボーカルですが、声質はやや太い低い声で力強さと言葉の区切り方に情熱を感じさせながら、やや古くさいような印象を与えつつもあまり耳にした事がないボーカルを新鮮に感じさせる歌い口です。バックのLOU BENNETTのオルガンより彼女のボーカルの方がよりはっきりとスイングしているように思えます。彼が少し引いているのかも知れませんが、彼女の実力が高いという事ではないでしょうか。A-1のGEORGIA ON MY MINDで“ジョルジョ~”と始まるとB-5のAFTER YOU'VE GONEまで一気にアルバム全曲が聴けます。一度は聴いていただきたいNURIA FELIUでした。なおジャケットはこれ以下はないと思えるようなペラジャケです。

収録曲
A面
1, GEORGIA ON MY MIND
2, SPEAKE LOW
3, FROM HEART TO THE ETERNITY
4, I ONLY HAVE EYES FOR YOU
5, SATIN DOLL
B面
1, YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
2, THEY CAN'T TAKE THAT AWAY FROM ME
3, NATURE BOY
4, PENNIES FROM HEAVEN
5, AFTER YOU'VE GONE

最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
う~、羨ましい・・・ (ジュリーどんどん)
2008-03-24 23:36:10
小生、ルー・ベネの洒落たオルガンが大好きなもので、これは聴いてみたいなぁ・・・。
でも一生縁がなさそうな予感が。。。まぁ、幻の名盤というのもよいものです(痩我慢)。

「もう一枚」のほうは持ってますが、半分はブッカー・アーヴィンの独演(ありゃりゃ)であり、
テテもいつもどおり我が道をゆく彼に敬意を表してか、やや引き気味(笑)のように感じます。

このアルバムについては全編ヌリアのコブシの利いた情熱的な歌声で通して欲しかったですね。
僕はアーヴィンの大ファンですが、彼の演奏なら他でいくらでも聴けますから(苦笑)。

まぁ、テテとアーヴィンの取り合わせというのも珍妙でインスト好きには堪りませんが。
返信する
こんばんは (kuiren)
2008-03-25 20:30:04
ジュリーどんどん様

コメントありがとうございます。
このアルバムは海外オークションで入手した一枚です。
そう高額でもなかったような覚えがあります。
最近はヤフオクがbayと提携してヤフオク経由と思われる入札が急に増えてきました。
以前のようにのんびりと構えてはいれなくなり悩みが増えました(苦笑)

返信する
聴く者に勇気を与える歌唱 (ジュリーどんどん)
2008-12-14 16:07:11
Nuria FeliuのEDIGSA盤「残りの一枚」、ワクワクしていた通りの濃い内容でした。待てば海路の日和あり、でしょうか。
ヌリアはテテ・モントリゥーがあの名曲「ピアノ・フォー・ヌリア」を捧げたほどの大親友であり、晩年に競演作もありますね。

私的ベストは大編成の67年作。これほどオーケストラ映えする歌手を他に知りません。オケの方が圧倒されています(笑)。
EDIGSA盤ならEPもどれもよいですが、やはりアーヴィンとの競演盤の掉尾を飾る“Fine and Dandy”が印象に残ります。

「聴く者に勇気を与える歌唱」、そうそうあるものではありません。漲るエナジーを発散する女性に、僕は憧れます。
返信する
ペラ・ジャケ (25-25)
2008-12-14 21:53:43
>これ以下はないと思えるようなペラジャケです。

ははは、ここだけに反応します。

ペラ・ジャケといえば、英フォンタナ盤。

数年前再発されたタビー・ヘイズts の
英フォンタナ盤の紙ジャケは、アナログのペラジャケを
そっくり真似して本当に貧弱なペラペラで、苦笑したものです。


返信する
入手できましたが・・・。 (kuiren)
2008-12-14 21:58:35
ジュリーどんどん様

こんばんは

Nuria Feliuとテテ・モントリゥーの共演盤を何とか入手できたのですが、盤の状態があまり良くな、砂盤というほどでもないのですが気になるバック・ノイズがあって感情移入を妨げられました(涙)。チャンスがあれば買い直したいぐらいの気持ちです。

返信する
Unknown (kuiren)
2008-12-14 22:08:35
25-25様

>ペラジャケ
いやぁ~、ご存知のとおり本当にペラペラですから。
雑に扱うとすぐ破れるのではと思えます。
そういうアルバムには厚紙をビニール袋に入れて補強?しています。
返信する