三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

幸せの円柱

2012-01-27 00:27:37 | パン侍
〈1月16日の食事〉
朝:ローソンで買ったチョコチップスコーン コーヒー
昼:お弁当(玄米ご飯、焼き塩鮭、ほうれん草と卵のソテー、キャベツとシメジのおひたし)
間食:メープルのパン(キムラヤのもの)
夜:豆腐チゲスープ(確かファミリーマートで購入)

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荷物を渡しに、妹が事務所近くまで来てくれた。
一緒に渡されたのは、パン屋の包み。
中身はペースト状のメープルシロップが織り込まれた、直径がCDほどの円柱型のパン。
飯田橋に立ち寄るたびに買っている、彼女の大好物である。

とまあ、他人事みたいな書き方をしてしまったが、私もこれが大好きだ。
これを売るファリーヌ・キムラヤは、私の事務所の最寄り駅である飯田橋にあるのだが、自ら買いに行かないのは、ひとえに危険だからなのだ。
だって美味しすぎるんだもの。
止まらなくなるんだもの。

どこに、そんな魔力が潜むのだろう。
美味しいパン生地と美味しいメープルペーストと、「美味しい」が枕に付くとはいえ、構成する要素はごくごくシンプルだ。
だが、2つがいっぺんに口にお越しになったときの、化学変化ときたらどうだろう。
舌が、脳が、会えて嬉しいですと申している。
そんなもんだから、もっと欲しくなる。
キャント・ストップ・フォーリン・ラブとはこういう事かと。

この日受け取ったのが、焼きたての状態だったのがまた運のつきだ。
せっかくだから温かいうちにと、職場に戻ってすぐ、行儀悪くも指でちぎって頬張る。
ただでさえ美味しい焼きたてのパンに、少し溶けてまわりと馴染みがよくなったメープルペーストが、また相乗効果を上げるのだなあ。
一口、また一口と、昼食前だと言うのに止まらない。
半分ほど食べ進んだところでようやく止める勇気が湧き、結局それでも忘れがたくて、昼食後にまたちぎり始める。
まさか、一日で食べ切ってしまうとはなあ…明らかに食べ過ぎだ。
もらったのがハーフサイズで、本当によかったのかもしれない。

妹の布教活動が功を奏し、妹の友人にもこのパンのフリークが現れたらしい。
しかも、その方は住まいも職場もキムラヤには自転車でゆうに通える距離らしく、だからせっせと買いに行くのだという。
しかも、妹がまだ試したことのないフレイバーまでも既に好物化しているらしい。

その方が新たに好きになったのは、紅芋だったか紫芋だったか、そんなフレイバー。
そんな美味そうな響きはすぐさま試したいが、いかんせん、他のものにも釣られてしまうのが必至だ。
次に妹が飯田橋に行くのはいつだろう。
そのときに、ひとつ、ねえ。
そんな事をこっそり期待する日々だ。