三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

塩と母娘

2012-01-17 09:00:00 | 食日記
〈1月3日の食事〉
朝:磯辺焼き 雑煮の汁と具
昼:餅を揚げたの ホタテと白菜のバターソテー 甘海老の唐揚げ
夜:餃子鍋の残り 白菜のバターソテー

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ここ数年、料理に興味をもつようになったせいか、母と料理について話す機会が増えた。
この日も、「こんな塩を買ったんだよ」と、上にチャックがついた塩のパッケージを見せてくれたのである。

それは、見覚えのあるパッケージ。
ああ、あなたもそれを買ってしまったのですね…。

それは、品名に「美ゅら海」という言葉が入る、青い海が描かれたパッケージに入った塩。
いやね、美味しい塩ですよ。
ただ、そんな名前で見た目にも関わらず、沖縄の塩はほんの少し。
中身のほとんどはメキシコだったかオーストラリアだったかの岩塩。
沖縄どころか、ちゅら海あんまり関係ない。

心にどこかしこりが残る代物だったのだ。
塩麹を作る際に、どうせなら美味そうな塩を使おうと、普段使うよりは値の張るそれを買ったのだった。
忘れもしない。

という話を母にすると、「なんだ、そうなの?」とがっかりした様子。
やはり彼女も、沖縄の美味い塩だと勘違いして買ったらしい。
普段は性格も興味対象も全く違うと感じる母だが、同じものに同じ理由で買い物をしたんだと思うと、親子の縁というのを感じずにはいられない。
しかし、わざわざそれを告げて、いたずらに落胆を与えることもなかったかな…と反省。

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この日は晩ご飯までを実家で摂り、東京へと帰った。
休みの終わりまで、あと少し。