久保田潤一郎の不健康日記

久保田潤一郎の日常と医療情報

牛乳は身体に良いのですか??

2014年06月04日 | Weblog
学校給食で脱脂粉乳を毎日飲んでいた世代の人間として、今さら何ですが、牛乳って本当に身体に良いと皆さん思っていますか?哺乳類である人間は生まれてくると母親からの乳を飲んで、生きることはあたりまえですね。誰も異論はないと思います。ですが50年も前は違う意見もありました。人工乳である**ミルクの方が優れていると...。そんな時代が長く続き、健康のために給食で子供たちに脱脂粉乳を飲ませましょうというのが政府の方針?でした。それが牛乳に代わってきたのはなぜか。どのような理由だったのか知ってますか。私は知りません。それでもコーヒーや紅茶についてくる変なミルクみたいなものよりずっと良いとは思いますけれど、牛乳が身体に良いということが検証されているとは思えません。牛乳は何のために摂取するのか考えてみましょう。
最近気になるのは母乳を十分に与えない母親が多いこと、何だか妙な離乳食なる食品を買って乳児に与えてること。母乳を与えることは単に栄養を補給するためだけではありませんね。消化吸収に必要な酵素やビタミン、ミネラルなど、免疫を獲得するうえにも必要な物質を母から子へ渡すためにどうしても必要なんです。それなのに母乳を早々に止めて、離乳食に走る現在の傾向はなんとも不可解です。離乳食にしたって重湯から始まって味噌汁や野菜スープをすりつぶして与えていくものだと思います。なんで肉を食わせてしまうのでしょう。乳製品や動物性蛋白質(肉)、油脂など赤ちゃんには強烈な食べ物をなぜ与えるのか不思議でなりません。
そこで、牛乳なんですが、本当に身体に良いのですか?私達は長い間穀物を中心に生活してきました。私達の多くは乳糖を分解する酵素がないですから、牛乳を飲むと下痢しやすくなると考えられます。それなのに美容と健康に良いというのは何故?素朴な疑問です。骨のために、カルシウム摂取のためにと良くいわれますが、カルシウム量は私達がずっと摂取してきた昆布、ひじき、煮干しなどなどの方がよほど良いことはわかってます。それなのになぜ。タンパク質と脂肪のためですか?そんなに私達の食事は偏っていますか。多分野菜のみそ汁を毎日飲む方が余程健康に良いと思います。但し、インスタントみそ汁ではありません、念のため。
それでは、牛乳は美容に良いのでしょうか。牛乳風呂は効果あるように思います。乳酸によるピーリング効果は若干あると思います。飲んだ場合は、飲まない人に比べてどうなんでしょうか。以前、女子大生を被検者に牛乳の効用について調査する機会がありました。結果は?残念ながら3カ月ほどの短期調査では何も出なかったのです。牛乳を飲んだ群と飲まなかった群に何の差も無かったのです。肌がきれいになったとか、ニキビが治ったなんてことになると良かったのですが、全くそんな効果はありませんでした。
ということで、積極的に牛乳を飲まなければならない理由はないかもしれないということです。カロリーと蛋白質、油脂分の補給ということはできると思いますが、下痢してしまっては仕方ありません。
本当に和食の栄養学を考えても良いのではないでしょうか。デパートやコンビニで売られている総菜や弁当は和食ではありませんよ、念のため。今日は念のためが多過ぎです。失礼しました。