久保田潤一郎の不健康日記

久保田潤一郎の日常と医療情報

京都でサンドイッチ

2011年05月30日 | Weblog
先週5月27日東京駅15時発ののぞみで京都に行きました。第11回日本抗加齢医学会総会に出席するためです。初めて参加する医学会なのですが、知り合いの皮膚科教授からの依頼ですから断るわけにはいきません。たまたま、パートの先生が来てくれる日だったので、京都に夕方には入れることになりました。学会場は国立京都国際会館です。以前は交通の便が悪く、途中からタクシーでしたが、今は地下鉄が開通しているので便利になりました。その地下鉄なんですが、夕方5時半の帰宅ラッシュを想像していたら、車内はガラガラで拍子ぬけです。人口密度のせいですか?それとも沿線に住宅地がない?京都人は地下鉄に乗らない?色々考えてしまいました。東京では考えられませんね。会場に5時55分に滑りこんで、参加受付し、翌朝のプレゼンテーションデータをチェックインしようとしましたが、既にクローズ。午前7時半から受け付けですって。参加されている先生方にあいさつするために軽食会場に直行。やきとり2本、くし揚げ2本、鶏のから揚げ3個、ワイン4杯で引き上げです。翌日のことを考えると飲んでられません。それにしても油脂分のつよい食べ物ばかり食べてしまいました。宿泊は会場に隣接するホテルです。今夜は一歩も部屋から出ない決意の元、翌朝の準備です。2演題話さなければなりません。依頼内容が似ているので差別化に困りました。講演時間15分を守るように調整。司会もありますから、リハーサルは入念に行います。腹が減ってきます。何か食べたい。部屋は出たくない。ルームサービスメニューを開いてみますが、比較的重い食事ばかりで選択の余地がありません。そんな時のサンドイッチです。これが案外うまかった。京都に来てまでいつものようにサンドイッチとなってしまいました。
翌朝、土曜日の朝7時前にチェックアウトし、あわただしく朝食。選んだのは大根とにんじんの浅漬け少々、ポテトサラダ少々、味噌汁1杯、塩焼きそば少々、コーヒー1杯。なんという組み合わせ!味噌汁ぬる過ぎです。その他はおいしくいただきました。
7時半にデータをチェックイン、7時45分からシンポジウムの打ち合わせ。しまった、朝食が用意してある。よく見ると前夜食べたサンドイッチと全く同じもの、ホテルからの出前です。意地汚く、サンドイッチをつまみました。これで京都で2回目のサンドイッチ。
講演は可もなく不可もなくというところでしょうか。自分に甘い採点。
ところで、この国際会館、立地が良いし、建物もそれなりに立派ですが、何で内部フロアにいくつも段差をつけるのでしょうか。階段だらけなのです。一時流行った建築デザインなのでしょうが、使う身にとってはわかりにくく使いにくいの一言です。全国に似たような室内デザインを発見できますね。
雨は降ったり止んだりが続いてます。
帰りに、知人と錦小路の寿司屋で鯖寿司、穴子寿司いただいて、鮒ずしとちりめんじゃこを自分用に買って、雨の中15時15分ののぞみで帰京。東京も雨でした。
1泊2日京都の旅終了です。

勉強することになるとは

2011年05月18日 | Weblog
勉強が楽しいと思ったことがあるだろうか。実は小学生の頃算数がおもしろくて、というより答えが出るのが楽しくてという時期があった。中学の英語は全く楽しくなかった。歴史もおもしろくなかった。結局、興味をもてて、楽しいものだけしか勉強していないことになる。今になって思うことはもっと勉強しておくのだったということ。後悔先に立たず。
高校、大学と楽しい時間を過ごし、気がつけば仕事をしている。勉強ばかりなんだこれが。こんなに大人になってから勉強することになるとは思っていなかったというのが正直な気持ち。でもたいして勉強しているわけではない。もともと勉強量が足らなかったからこんなことになっていると思う。
この度の大震災では色々なことを考えさせられた。被災地に入って、医療活動を行うことこそ医師としての仕事、そんなことはわかっているのです。でも、今の仕事を止めて行くわけにはいかないので、無理。自問自答。
原発事故が起こって、改めて原子力発電事業について学ぼうと思い本を読み始めたが、原発賛成と反対では全く違う見解が示されている。でも、事故が起こったのだから反対の本が正しいのだろう。
放射線障害は短期間に大量被ばくすれば、即死だ。生きたとして短期間、必ず死ぬ。
忘れてはならないのは晩期障害。学生の時の知識でしかないが、甲状腺癌などの悪性腫瘍、白血病などの血液疾患、皮膚障害が何十年の経ってから発病するものをいう。広島・長崎の原子爆弾投下で未だに原爆症に苦しむ方々。多くの方が原爆症で亡くなっている。
チェルノブイリの事故後、多くの子供たちが甲状腺癌の手術を受けていると聞く。
日本は否、世界はこれから何十年も高い放射能を浴び続けることになるのだろう。
それでも世界はCO2削減のために原子力発電に向うという。本当だろうか?色々な本を読んでいくうちに、解ったことは原発は大変高価な湯沸かし器で、残り物が大変危険で何百年も監視しなければならないということ。こりゃダメだ。震災がなかったら、原発について考えることも、勉強することもなかったと思う。
放射線を応用した検査や治療はこれからもすすむと思うが、毎日、外部被ばく、内部被ばくで徐々に痛めつけられるのはいやだなあ。勉強しよう。

連休

2011年05月07日 | Weblog
連休中は木曜日の休診日以外は普段と変わらない診療体制でした。今年も例年のごとく連休前半が集中して混んで、5月2,3,4日は割合ヒマでした。怪我やヤケドの患者さんが飛び込んできます。何しろ救急病院以外開いてませんからね。知人の医師たちの多くは暦通り休んでいるようなので来年こそは休もうと思います。といっても、連休が近付くと患者サービスのために開けておこうかなんて気持ちになるのです。これは両親が同じように頑張っていたためでしょうか。それでも祭日は休みましょう。今年は初めて、旧盆の休みをとる予定です。3日間程度ですが、実現すれば画期的なことです。
私たちは年に何回か関連医学会の学術集会に行きますので、十分休みを取っているという考え方もありますが、それにしても休みが少ないです。今年は海外の医学会からの講演依頼を2つも断ってしまいました。これは6月25日26日に第23回日本レーザー治療学会を主催するためなんですがね。
さあ、頑張って仕事しよう。