KSIの森

劇的に機能するパーシャルデンチャーをめざす歯科技工士の研修会グループKSI(奥森主幹)の情報掲示板です

日技生涯研修 北東支部学術講演会 開催

2022年03月02日 | 各種講演情報
2022年2月27日(日)大阪府歯科技工士会主催により小山会長ご講演の北東支部学術講演会がオンラインにより開催されました。


まだまだコロナウイルスの影響が大きく対面でのセミナーは難しいとの事でしたがオンラインでの開催という事もあり遠方の方でも参加することが容易であり大変ありがたく思います。
 さて、その内容ですが定められた条件下で求められるデンチャーデザインとラボワークとの演題により、昨年のQDTマスターピースに小山会長が掲載されました症例に関して詳しくご説明して頂きました。まずはCASE1ですがクリアランスが少ないインプラントオーバーデンチャーに対する対応法、マスターピース掲載時にも見られたと思いますがドルダーバーを使用したケースにおいて極めてクリアランスが少なく人工歯のマテリアルスペースがないという症例です。その症例に対しての対応法や製作過程での注意点、バイト採取時の注意点など経験がなくてはミスをしてしまいそうな注意点を細かくご説明していただきました。また、考え抜かれたパーシャルデンチャーにおいての次の一手の重要性に関してもご説明頂き設計の奥深さを今一度考え直すきっかけとなりました。
 次にCASE2ですが上顎CSC、下顎RPDという症例です。上顎におけるデントフェイシャルエステチックにのっとった顔貌からの前歯部の位置の決定法やクラウンテクニシャンとの連携の重要性、プロビジョナルでの経過観察時のポイント、プロビからファイナルへの移行手順、さらにマウント時の注意点などご説明していただき日ごろの臨床で自分が注意するべきポイントが大変よくわかりました。今回のCASE2において、以前より軸壁の重要性に関しては何度もご指導していただいておりますが、今回の下顎RPDにおける軸壁のとり方は日ごろ臨床作業を行う上ではなかなか想像もつかない設計をされていて大変、勉強になり、また一つ自分引き出しが増えたように感じました。
 今回の講演会ですが60名近くの方が参加されており90分という短い時間でしたが、パーシャルデンチャー製作におけるポイント、チェアサイドやクラウンテクニシャンとの連携の重要性に関し大変内容の濃いご講演でした。今回、教えて頂いた内容を無駄にすることなく今後も精進してまいろうと思います。
最後になりましたが、小山会長、ご多忙の中大変貴重なご講演ありがとうございました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿