アイドル雑記帳 青木愛「幸せの行方」「何処へゆくの」

青木愛「幸せの行方」（１９９３）「何処へゆくの」（１９９１）

青木愛ちゃんというと、関東地方の方はご存知かもしれませんが、元民主党の衆議院議員です、そう、青木先生だったわけです。（残念ながら、前回の総選挙で落選。）
そんな愛ちゃんですが、元大学生アイドルでして、テレビ朝日系（たぶん、これも関東地区限定だと思います）の深夜の情報番組「トゥナイト２」のリポーターとして、週２、３回の割合でＴＶに出てました。
でもって、１９８９年には歌手として「愛は蜃気楼の中」でデビューしてまして、通算で６枚のシングルと１枚のアルバムをリリースしてます。
写真で取り上げたシングルは、歌手活動終盤、というか、次の曲まで５年空きますから、ひとまずの歌手活動最後の曲ということになるのかもしれない「幸せの行方」です。この曲はＴＶ番組のエンディングにも使われたようで、ミドルテンポの心地よい曲です。とにかく、愛ちゃん、歌がすごくうまい。アイドル歌手なんて言ったら怒られそうなくらいなんですが、そんなことで驚いてはいけません。愛ちゃん、なんとシンガー・ソングライターなのです。

このアルバム「何処へゆくの」は、全１２曲中６曲が愛ちゃん作曲（うち２曲は作詞作曲愛ちゃん）なのです。ちなみに、大学は千葉大学教育学部で、特に音楽関係ではありません。ともかく、自作の曲を歌うくらいですから、当然、歌もしっかりしてるというわけですね。（のちに東京芸術大学大学院の音楽教育研究科の研究生にもなってます。）
実は、私、愛ちゃんが「トゥナイト２」に出ていた時の大ファンで、愛ちゃんのコーナーだけをつないだ自作ビデオなど作ってました。当時、東京で勤務しており、かつ、帰りが遅い方だったので、１１時過ぎに始まるこの番組見ながらビール飲む、というのがお決まりの生活パターンでしたね。でも、愛ちゃんが歌を歌っているということを当時は知らず、先日、久しぶりに行った神田古本屋街のいきつけの中古アイドルＣＤ屋で偶然みつけて、即購入。シングルの方はつい最近ネットオークションで入手しました。
で、このシングルもそうなんですが、アルバムの方も、全曲、いい曲ばかりです。曲よし、詞よし、歌よしの３拍子そろった、私にとっての名盤の１枚となってます。
「トゥナイト２」のときの愛ちゃんは、どちらかというと、まじめな話題のリポート担当で、たまにエッチな話題とか、変な話題のリポートするときは、天然ボケかな、と思わせるくらい、おっとりしたコだったと記憶してます。顔もどちらかといえばおっとり系ですしね。でも、なんかほっとする存在だったし、かわいかったですよ。
ところが、いざ、歌う段になると、低音が色っぽくていいんですね。愛ちゃん、もともと声は低い方でしたから、低音は得意みたいです。でもって、高音の響きもきれいだし、歌に気持ちがこもってる感じがして、聴いていてすごく惹きこまれてしまいます。
特に、デビュー曲の「愛は蜃気楼の中」は、エキゾチックなメロディが印象的な佳曲ですし、「トゥナイト２」のエンディングにも使われた「さよならを越えて」は演歌風のバラード（作詞：竜真知子、作曲：三木たかし）で渋く聴かせてくれます。
また、自作のアルバム表題曲「何処へゆくの」は子守唄のような懐かしさがあり、うっとり聴き入ってしまうきれいな曲です。
ホンと、このＣＤに出会えてよかった、と思わせる素晴らしいアルバムです。
ちなみに、ネットの情報によると、「何処へゆくの」のうち何曲かは、音楽配信サイトから購入可能らしいです。

今、このＣＤを聴きながら、東京にいたころ、仕事は案外きつかったけど、深夜の愛ちゃんの笑顔に会えるのが一服の清涼剤だった頃を思い出します。

そんな愛ちゃん、次の総選挙でも、千葉１２区の民主党候補に決まっています。
普段は保育士として、保育園で働くママさん先生の愛ちゃんですが、子供とのふれあいを通じて、たくさんの子供が元気に育つことで地域を活性化したい、というテーマを掲げ、ママさん代表として選挙に臨むとのこと。今の、何を考えているのかわからない政治家だらけの国会に、新鮮な風を吹きこんでほしい、そんな期待をこめて、愛ちゃんを応援します。（選挙区はぜんぜん違うんだけどね・・・。）