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アイドル雑記帳 裕木奈江「拗ねてごめん」

2007-03-05 22:12:25 | アイドル


裕木奈江「拗ねてごめん」(1993)「森の時間」(1993)

裕木奈江、ドラマ「ポケベルが鳴らなくて」の後しばらくして、彼女はいつの間にか芸能界の表舞台から葬り去られてしまった。私にはそう感じて仕方がない。原因はおそらく「嫉妬」であろう。確かに彼女には、演技も含め、男をひきつける魔力のようなものを持っていた。もっとも、それは意図されたものではなく、奈江の持って生まれた本性だったと思う。しかし、不幸にしてそれは世間には好意的には受け入れられなかった。あまりに強烈な個性-しかもそれがアイドル的な個性ではなく、男を惹き付ける女としての個性だとすれば-同姓のみならず、異性でさえもその個性に強さに比例した拒絶反応を起こすものなのかもしれない。そんなことを思ってならない。

と言っても始まらないので、裕木奈江の「拗ねてごめん」について語ってみたい。
「拗ねてごめん」は、彼女にとって3作目のシングルであった。秋元康=筒美京平の黄金コンビによる曲で、春をイメージさせる軽快なリズムとメロディに、奈江のささやくような、優しい声がマッチした名曲である。
奈江の歌は、詩を朗読しているような歌である。この曲はアレンジもおとなしめで、声を強調した曲づくりがなされている。なんか、耳もとでささやかれているような歌である。
また、奈江本人は、音楽にも興味は持っていたようで、短期間に多数のCDをリリースしているし、中には、はっぴいえんどや、坂本九、イルカをカバーしたアルバムもある。
で、ここではセカンドアルバム「森の時間」を併せて紹介しているが、この中には「拗ねてごめん」のフランス語バージョンが入っており、これがまた、フランス語の歌詞にぴったり合うのである。聴いていて思わず微笑んでしまうような曲である。
この曲のみならず、「森の時間」は、全体としてさわやかさを醸し出したトータルアルバムの雰囲気があり、中には村下孝蔵や山崎ハコの作詞作曲の曲などもあって、アイドルポップスというよりはアイドルフォークとでもいうべき出来となっている。

「拗ねてごめん」を聴くと、バリバリのアイドルだった頃の奈江を思い出す。好みはあろうが、愛らしい少女、というのが彼女にぴったりの形容詞であろう。
当時、私は奈江のファンであったので、CDやコンサートのビデオなども持っている。このブログのために、久しぶりに彼女の歌を聴いたが、初春の夜にさわやかな風が吹いたような、そんなひとときであった。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
映画出演 (Molly)
2011-01-27 10:11:19
奈江さん出演の映画、「レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー」が「トーキョーノーザンライツフェスティバル」で上映されます。

2月12日(土) 21:15 渋谷ユーロスペース

2月20日(日) 19:15 渋谷アップリンク・ファクトリー

詳細はこちらで

ttp://tnlf.jp/index.html
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