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kosukeのきまぐれWORLD

アイドルやら音楽やらスポーツやらを好き勝手に語ります。

八神純子さんの歌聴きませんか?・・・「NO RETURN」

2007-07-31 23:01:39 | 八神純子

八神純子「NO RETURN」(1982)

参院選も終わり、青木愛ちゃんも無事、というか見事に当選されましたから、また、本業(?)に戻れて、ホッとしてます。。
ということで、昨日、宮崎美子さんのデビューアルバムを紹介しましたが、その中でイチバン好きな曲「NO RETURN」に触れたのは、「NO RETURN」つながりでこの曲について書きたかったからなんですね~。
この、宮崎美子さんのデビュー曲は、純子さんご自身の13枚目のシングル、「サマーインサマー」のB面でセルフカバーしてます。この曲は、「マイ・リコメンド八神純子ポップ・ヒッツ」に収録されてるんですが、B面曲にもかかわらず、ベスト版に収録されているのは、純子さんお気に入りなのかもしれません。
作詞は純子さんと阿里そのみさん、作曲は純子さんです。
さすがに、当時売り出し中のスーパーアイドル、宮崎美子さんへの提供作ということもあり、アイドル色いっぱいです。
まず、なんと言っても、イントロなしで♪もう どこへも No Return・・・あなたに会ったその時に決めた・・・から始まるんですが、これが、1度聴いたら病みつきになるメロディなんですよ!このパートが、これでもか!というくらい出てきます。
また、詞のほうもアイドルチックで、後半の
♪今度の週末 Sweet Sweet Holiday 二人の恋は ときめきFeeling 愛してるなんて言われたら めまいがしそうよ・・・
ですよ!ある意味、純子さんらしくない詞ですよね。
でも、CDで聴く限り、すごくリラックスして歌ってる感じです。しかし、それでも歌唱力は出てしまっていて、純子さんらしい節がまわってます。その点、美子さん盤は初々しさが出ていて、この曲の聴き比べができる私は、幸せ者ですよ、まったく。
そういえば、B面曲で言うと、「恋のマジックトリック」のB面の「For You」もアイドルチックな曲でした。と思って、DVDを見てみたら、この曲も作詞が阿里そのみさんでした。うーん、納得です。
こういうところ見ると、B面曲は、少し遊び心で作るってこともあるのかもしれませんね。もちろん、かわいく歌う純子さん、私は大好きですから、こういう曲は大歓迎です!
(ちなみに、阿里さんについては、いろんな作詞をされてるのはわかったんですが、詳しいことは調べきれませんでした。すみません。)

ということで、今回は「NO RETURN」を扱いましたが、お願いだから、今、アメリカにいる純子さんには「NO RETURN」とは絶対言ってほしくない!
ぜひとも「YES RETURN」と言ってほしいですね。
ここにいる、純子さんの生声を聴いたことのない、哀れなファンの叫びでした。

八神純子さんの歌聴きませんか・・・「パープルタウン」

2007-07-05 22:02:23 | 八神純子

八神純子「パープルタウン」(1980)

最近、自分の記事の風向きがちょっと変わってきたますが、今の私があるのは、純子さんのおかげという面は大きいですから、今日はひとつ、純子さんの名曲について。

「パープルタウン」、間違いなく、純子さんのシングル曲の中で、というより、純子さんが世に出した曲の中で、最も有名な曲でしょう。
作詞はおなじみの三浦徳子さん、作曲は、一応純子さんですが、複数の外人との連名のクレジットとなってます。が、この作曲者問題は、この際おいておきましょう。パープルタウンで検索していけば、いろんな事情はわかると思いますが。

で、取り上げておきながら、なんなんですが、個人的には、純子さんの数ある名曲と比べれば、この曲は、あまり好きではありません。当時もそう感じてました。
まあ、どことなく、純子さんらしくない、そんな感じがしていたのだと思います。曲の前半は、純子さんらしいメロディなんですけどねえ・・・後半が・・・まあ、これが問題といえば問題なんですが・・・。
素直に聞けば、曲が途中で別の曲になる感じがしますもんね。

でも、それでも、あえて言いましょう。ヴォーカリスト八神純子の新たな一面を世に知らしめたという意味では、やはり、純子さんのとっての重要曲ということになるでしょう。
ここに至るまで、「みずいろの雨」「想い出のスクリーン」、「ポーラースター」(次の「甘い生活」はちょっと置いといて)と、ヒットを連発していた純子さんですが、基本的のハイトーンヴォイスを意識して聴かせる曲だったのが、この「パープルタウン」に至って、アメリカンポップス的というか、西海岸的というか、そんな曲を世に問うて、しかもそれが純子さん最大のヒットになったわけです。ポップシンガー八神純子の存在を、幅広く世に知らしめた曲、ということになります。
もしかして、この曲の成功が、後のアメリカデビュー→アメリカ移住につながったのでしょうか?西海岸への思いが、この曲を歌わせたのか・・・?ウーん、やはり、ファンにとっては謎の多い曲になってしまいますね。

しかし、♪パープルタウン パープルタウン 素晴らしい朝に hu hu hu・・・
と繰り返されるフレーズは、麻薬のように病み付きになるフレーズです。
♪New York 愛する気持ちを呼びさます都会ね New York 紫にけむる夜明け・・・
というフレーズも、いいです。純子さんの魔術みたいなものを感じます。

と、いろいろあるとは言え、素晴らしい曲には違いないんですが、一言だけ、苦言を言わせてもらいます。

ジャケット写真が全然よくない!

まあ、これもご愛嬌ということにしましょうか。
でも、この写真って、いわば、後に流行する「ヤマンバ」ルックのさきがけですよね?

で、最後に一言、運転中、この曲が出てくると、思わずアクセルに力が入ってしまう私です。

八神純子さんの歌聴きませんか・・・「Mr.ブルー~私の地球~」

2007-06-19 22:08:12 | 八神純子

八神純子「Mr.ブルー~私の地球~(1980)

純子さん10枚目のシングルです。パープル・タウンのスーパーヒットを受けて、リリースされた曲です。
作曲は純子さん、作詞:山川啓介、編曲:大村雅朗です。山川さんは、アルバム「Mr.メトロポリス」以降、作詞される機会が増えてます。サマー・イン・サマーもそうですね。

まず、イントロが、壮大な宇宙を感じさせるような感じです。宇宙風の中にピアノの音が響くって感じです。しかし、いざ歌に入ると、すごくシンプルな音とメロディです。
出だしの♪Oh Mr.ブルー I love you so 私の地球よ・・・が、純子さんならではのハイトーンできれいに歌われています。
この曲は、このサビの部分と、もうひとつのパートの繰り返しという、すごくシンプルな曲です。(「パープル・タウン」が、複雑、というか、一風代わった構成でしたからねえ。)
で、この曲、ラブソングじゃないんですね。地球を愛する歌、なんです。そもそも、当時のポップス(いわゆる、ニューミュージックですね)で、ラブソングじゃない曲なんて、珍しいです。
当時はともかく、今聴くと、これって環境破壊や地球温暖化に対するメッセージソングじゃない?って思えてしまいます。
♪なんて青く美しい星 すべての生命が ここに生まれ ここに生きてる
♪かけがえのない海と大地を 愛してゆきたい この小さな生命のかぎり
うーん、この曲、歌うべき時は今!って感じです。
私、この曲をついくちずさんでしまうことが多いんです。
どういうときか、というと、「ふるさと」という言葉を聴いたり、読んだり、思い浮かべたりしたときですね。♪故郷を聞かれたら 迷わず地球と答えるの・・・というフレーズが好きなんですね。で、それに続く詞が♪“争い”という文字が 辞書から消え去る その日まで・・・と続くんですよね。環境保護だけでなく、世界平和まで歌ってます。もはや、「We are the World」の域に近付いてます。
そういえば、MOONレーベルに移籍してからのアルバム「COMMUNICATION」に「ジョハナスバーグ」という、南アフリカの人種差別をテーマにした曲も歌ってました。純子さんって、やっぱりコスモポリタン(世界市民、つまり国とか民族を超えた市民)的気質を持ってたのかなあ。実際、国際結婚したわけですしね。

ちょっと脱線しましたが、この曲、メロディは単純ながらも、奥の深さを感じます。すごく印象に残る曲ですよ。音楽配信サイトでも袖手できるでしょうし、当然、今発売中のベスト版にはどれにも入ってます。
好きよ、嫌いよ、愛してる、別れましょう・・・なーんて曲ばかりじゃなく、地球を愛しましょう、っていう曲もいいじゃないですか。今こそ、オススメの1曲です。

しかし、余談ですが、このジャケットの純子さん、めっちゃ焼けてます。曲がMr.ブルーなら、純子さんはMiss 小麦色ですか。 

八神純子さんの素敵なアルバム「RENAISSANCE」

2007-06-09 22:29:25 | 八神純子

八神純子「RENAISSANCE」(1993)

純子さんが渡米・結婚して6年が経った頃に出たアルバムです。多くのNECアベニュー時代の楽曲が再発されてないので、今では、なかなか入手困難なアルバムです。
かく言う私も、オークションで苦労して手にいれたものですし。
純子さんのディスコグラフィを見ると、コンスタントに活動していた期間で言うと、最後のアルバムになるのかなあ、という感じです。次作までは3年空くことになりますから。

一聴してみて、まず、私はこのアルバム好きですね。1993年というと、純子さんは35歳くらいですね。音楽的にはいろんな要素を身につけた感じで、MOON時代のような、勢いに任せるような部分が少なくなり、レゲエ風あり、日本の典型的歌謡曲のような香りありと、いろんな顔を見せてくれてますが、全体として、じっくり聴かせるアルバムになってると思います。ドライブには似合わないかもしれませんが、夜、ウィスキーでも片手に聴くには、もってこいの作品に仕上がってます。
全10曲中2曲はカバー曲で、ビージーズの「How Deep Is Your Love」とビートルズの「Sgt.Pepper‘s Lonely Hearts Club Band」という名曲をカバーしてます。こういうところも、ベテランの域に達した故の余裕なのかもしれません。名曲ですが、純子さん色が十分出てて、カッコイイです。
あとの8曲は純子さんが作曲してます。ほとんどがミドルテンポで、こういう表現はポピュラー音楽にとっていいことがどうか、微妙なのですが、とても聴きやすいです。
ヤマハ時代の純子節でもなく、かといってMOON時代のスタンレー色とも微妙に違う、ある意味、日本的なポップソングだなあ、というのが私の感想です。演歌っぽい、という言い方もできるかもしれません。
編曲はスタンレーさんがやってるので、MOON時代と違って聴こえるのも変ですが、私は、スタンレーさんが純子さんの音楽性に歩み寄ったのではないか、と思ってますが。
個々の曲でいうと「たとえ叶わない夢でもこれでいい」や「愛の炎」なんかは、ムード歌謡曲っぽい作品で、すごく惹き付けられますし、「トパーズ色の想い」は、レゲエ風で思わずカラダが動いてしまう感じですし、表題曲の「RENAISSANCE」は、昔の純子節を大人っぽく洗練させたっていう感じです。ラストの「ひまわり」はとにかく聴かせるバラードです。
とにかく、アルバム全体に、心地よい風が吹くという感じなんですね。

私は、このアルバムが出たころは純子さんから離れていたので、今になって初めて聴くわけですが、こんな素晴らしいアルバムがあったなんて、当時知らなかった私は不幸者です、が、純子さんが本格的活動を休止している今、こうして聴けるということに、感謝してます。
少し、愚痴っぽくなってしまいますが、このアルバムの後は、日本での活動がかなり縮小されてるようで、こんな素晴らしい作品を出していた純子さんが、本格活動を休止してしまったなんて、ホント残念でなりません。
これから、円熟したシンガー・ソングライターとして、活躍できたのになあ、と。

まあ、それを言っても始まりませんね。
ともかく、この「RENAISSANCE」は、素晴らしいアルバムです。
できることなら、復刻盤を出してもらって、一人でも多くの人に聴いてほしい作品です。

で、私としては、このアルバムのタイトルのように、純子さんの「再生」を祈っています。
そんな想いで、このアルバムを聴いています。


八神純子さんの歌聴きませんか・・・「ラブ・シュープリーム~至上の愛~」

2007-05-29 21:34:48 | 八神純子

八神純子「ラブ・シュープリーム~至上の愛~」(1983)

純子さん15曲目のシングルです。当時、宇宙戦艦ヤマト完結編の主題歌にもなってます。
「ポプコン マイ・リコメンド 八神純子バラード」にも収録されてますので、現在でもCDで入手可能です。と、いつもCDで入手可能ですとか書いてますが、今なら音楽配信サイトから買えるんですよね。私自身、配信サイトから買ったことがないもので、どんな曲がラインナップされてるかも知らないので・・・。まあ、そういう世代ですけどね。

そんなことはともかく、この曲は、ポピュラーソングの域を超えて、オペラのアリアかと思わせるような、壮大かつ美しい曲です。出だしは、ピアノだけの伴奏に純子さんの美しい、ホントに美しいハイトーンからスタートします。前編超スローテンポのバラードですから、純子さんの歌声を堪能できます。さらに後半に入ってくると、弦楽器の調べもからんできて、まさにオペラ状態になります。
ちなみに、作詞・作曲とも純子さん作品です。どう聴いても、「パープルタウン」を作って歌った同じ人とは思えません。いえ、パープルタウンも素晴らしい曲だし、素晴らしい歌唱だと思ってますけどね。
しかし、歌詞も深いです。
♪生まれて来たのは めぐり会うため その愛の全てを 私にむけてほしいの 今だけは ラブ・シュープリーム あなたの心の海で ラブ・シュープリーム 夢を見させて・・・ラブ・シュープリーム めぐり会ったの二人 ラブ・シュープリーム 信じあうために・・・愛し合うために・・・
いやはや、すごいラブソングです。純子さんのあの声で、こんな風に歌われたらたまりません。素敵です。
で、前に「夜のヒットスタジオ」の再放送(スカパー)の記事の際にも書いたんですが、この時期って、アメリカデビューの準備の段階だったはずです。国内ではアルバム「LONELY GIRL」を出した時期で、純子さんのキャリアのうちでは、評価は分かれる時期なのかもしれません。でも、この曲を聴いていると、素直に音楽美の世界に浸れて、つまらないことで心の平静を乱すことがばからしく感じます。そんな音世界を描いた純子さんの素晴らしさを、あらためて感じましたね。
うーん、やっぱり生で聴いてみたいです。

なお、この曲のB面は、純子さんには全く関係ない、映画の挿入曲と思われる「ユキの愛(ヒロイン森雪のテーマより)」という、インストゥルメンタル曲です。が、作曲・編曲は「ラブ・シュープリーム」の編曲をなさった、宮川泰先生です。純子さんファンとしては、イマイチ納得しがたいところはありますが、こちらも、素敵な曲です。さすが、宮川先生!

で、おまけ、でもありませんが、「宇宙戦艦ヤマト完結編」って、本当に最後だったんですかね?
確か、「さらば宇宙戦艦ヤマト」とか、そういうのが何回かあったような気もするので。(私、アニメ音痴ですから・・・。)



八神純子さんの歌聴きませんか・・・「チーター」

2007-05-21 22:12:34 | 八神純子

チーター/ジョハナスバーグ(1985)

この曲は、MOONレーベルに移籍第1弾シングルで、アルバムとしては「COMMUNICATION」に収録されているのですが、残念ながら現在発売されているベスト版には収録されていません。私は詳しくないのですが、音楽配信サイトではラインナップされてるんでしょうか?ともかく、MOON時代の曲は入手しづらくて困りますねえ。
私は「15th Anniversary Singles Collection」で初めて聴きました。その時は、すごいインパクトありましたよ。これが純子さんの曲?って感じでした。作詞も作曲も純子さんなのですが、さながら、女性ロッカーって感じですからね。 イントロからして、もう「カッコイイ!」です。特にベースのカッティング(って言うんですかね)がいいです。メロディもアレンジもシンプルなんですが、全体に流れる雰囲気がロックっぽいんですねえ。弾けてると言った方がいいのかもしれません。どちらが先かはわかりませんが、レーベルの移籍とともに、新たな純子さんが誕生したわけですね。まあ、言い方を変えれば、プロデューサーであるスタンレーさん効果発揮、とも言えるでしょう。
曲の中では、間奏部分の♪CHEATER YOU‘RE SUCH A CHEATER・・・の部分がいいです。
で、カップリング曲が「ジョハナスバーグ」なんですが、これがまた、メッセージ色の濃い曲で、イギリスの労働者階級出身のロッカーが歌うような歌詞なんですね。初期U2(彼らはアイルランドですが)や、ザ・スミス(こちらはちょっとマイナーかな?)あたりに通じる感じです。南アフリカの黒人差別に抗議する趣旨ですからね。♪肌の色が ふたつ それだけで ジョハナスバーグ 人と人が 傷つけあって 憎しみ 生まれてる・・・。
こちらは、アルバムには入ってますが、「COMMUNICATION」はなかなか入手困難です。こんないいアルバム、ぜひ再発してほしいものだと、あらためて感じてます。

「チーター」が収録されているこのシングルコレクションは、純子さんのほぼ全時代を網羅していて、ヤマハ時代のヒット曲はもちろん、「カメレオン」「Truth Hearts」「8月のエトランゼ」「Eurasian」など、MOON時代、NEC時代のシングル曲も収録されている、すぐれものでした。

最後に一言、このジャケット見ても、純子さんの新たな境地が伝わりますね。
「もう、ただのカワイ子ちゃんじゃないのよ!」という声が聞こえてきそうです。

八神純子さんの歌聴きませんか・・・「Touch you,tonight」

2007-05-16 22:59:22 | 八神純子

Touch you,tonight(1982)
(写真はこの曲が収録されたアルバム「LONELY GIRL)

純子さん14枚目のシングルです。オリジナルアルバムとしては、5枚目の「LONELY GIRL」に収録されてます。
今なら、「ポプコン マイ・リコメンド 八神純子バラード」または「JUNKO YAGAMI 2CD BEST 1978-1983」のどちらでも入手可能です。
なんと言っても、出だしの♪Touch you,tonight・・・が色っぽい!
トータルとしては、純子さんのトレードマークのハイトーンヴォイスは押さえ気味だし、テンポもメロディも淡々としていて、インパクトという意味では、地味な作品かなあと思います。まあ、このあたり、路線としては、「I‘m A Woman」~「恋のマジックトリック」という、ポップロック調のシングルの後、「サマー・イン・サマー」~「ラブ・シュープリーム~至上の愛~」という、ポップ&バラード風の流れを押し出していた頃の曲ですね。
作曲は純子さん、作詞は三浦徳子さん、編曲瀬尾一三さんという、純子さんのシングル曲の王道トリオですかね。
はっきり言って、大人向けの曲ですね。これは、熱い若者にはうけないかもしれません。
しかし、純子さんの歌唱にはますます磨きがかかっていて、まったく乱れもない完璧な歌唱を披露してくれてます。ただ、それは、裏を返せば面白味にかけるとも言えるのかもしれません。特に、それまでずっと純子さんの完璧な歌唱を聴いてきているファンにしてみれば、なおさらかも・・・。
そんな純子さん、この頃にはアメリカデビューの準備段階だったんじゃないでしょうか。翌年には「恋のスマッシュ・ヒット(I Just Make A Hit wit-choo)」でアメリカデビューを果たすわけです。
ということは、大きな転機を迎えた時期にあえて「静」の姿勢で活動していたということなのかもしれません。このあたりの詳細は私にはわかりませんが。
まあ、そういう背景はともかく、この曲、インパクトはありませんが、いわゆる歌謡曲っぽい感じもあり、聴けば聴くほど、味が出てくる感じはあります。私は基本的に純子さん大好きですから、ひいき目に見てしまうところはありますが、曲もアレンジも歌い方も、すごく聴きやすいです。(パープルタウンみたいな、予想外の展開がないですしね。)
はじめて純子さんを聴く方には、オススメではありませんが、パワフルな純子さんを知っている方には、ぜひ聴いてほしい曲だと思います。
純子さんの素直な歌が聴けますよ。


八神純子さんの歌聴きませんか・・・「甘い生活」

2007-05-13 23:26:24 | 八神純子

甘い生活(1979)

純子さん8枚目のシングルです。「マイ・リコメンド 八神純子バラード」および「JUNKO YAGAMI 2CD 1978-1983」に収録されてます。
この曲、純子さんのヤマハ時代のシングルの中では、最も知名度の低い曲だと思います。
セールス的にも、ヒットしたとは言い難かったんじゃないかと記憶してます。
私は、初めて聴いた時のことを思い出すと、すごく意外な感じがしたなあと思います。
「みずいろの雨」の大ブレイクのあと、「想い出のスクリーン」「ポーラースター」と、キャッチーなメロディのヒット曲を出した後のこの曲、ピアノの「ダン ダン」というイントロから、重々しく始まるバラードです。作曲は純子さん、作詞は三浦徳子さん。
意味深な別れの曲で、はっきり言って暗いです。
♪ごめんなさいね わたしを許して あなたの心が つかめない 昨夜話すと決めていた さよなら 朝まで とうとう言えないままに ドアを開く
♪残り少ない シガレットだけど 置いてゆくわ わたしの罪を煙にして
という感じですからね。
どうなんでしょう?多くの純子さんファンの方の中での人気度も、それほど高くないようでもあります。純子さんの曲って、シングルよりもアルバムの中に素晴らしい曲が多いですから、単にシングルだからといって評価が高いということはない傾向もありますからね。
でも、この曲って、インパクトはあると思うんですね。出だしの部分のささやくような入りから、♪ごめんなさいね~というあたりからのハイトーン部分への流れがとても美しく、最後は♪わたしの罪を煙にして・・・という部分の繰り返しに余韻が残ります。
さらにその後の後奏の部分で♪ルルル ルルル・・・と歌うんですが、この部分も惹きこまれます。あらためて聴くと、すごくいい曲なんだと、最近になって感じてます。
あと、歌の部分以外のアレンジも、なかなか渋いんです。後半のトランペットが入る間奏なんか、シビレます!ちなみに、編曲は後藤次利&瀬尾一三。純子さんの名曲を手がけた二人の傑作と言ってもいいでしょう。
最後に、ちょっと評論家っぽい言い方をするなら、ヒットを連発した後に、あえてヒット性の低いこだわりの曲を出すというところに、純子さん(および制作サイド)の、本格的アーチストとしてのこだわりみたいなものも感じます。
ちなみに、ジャケット写真がなかなか色っぽくてGOODです!




八神純子さんの歌聴きませんか・・・「バースデイソング」

2007-05-07 22:55:14 | 八神純子
バースデイソング(1979)

2ndアルバム「素顔の私」収録の曲で、今なら「JUNKO YAGAMI 2CD BEST 1978-1983」に入っています。
ちなみに、「素顔の私」は、CDで買おうとすると、オークションでは8千円~1万円くらいと、高騰してます。レコードであれば、1000円前後というところでしょうか。
この曲、作詞・作曲とも八神純子さんです。
失恋系の歌が多い感じの純子さんですが、この曲は、ラブラブソング(?)です。
さびの部分の
♪あなたのための バースデイソング 心をこめて いとしい気持ちを 伝えるの
♪あなたのための バースデイソング 歌いつづるの 命の炎が もえるまま
な~んて、目の前で歌われたら、イチコロでしょう。
この曲、イントロなしで純子さんの声からいきなり入ります。トレードマークのハイトーンボイスは控えめで、低音域がメインの、しっとりした感じのバラードです。前回紹介した「思い出は美しすぎて」同様、楽器の音は控え目で、純子さんのボーカルを堪能できる曲です。
個人的感想としては、聴いた後、すごくリラックスする感じがします。純子さんの歌唱も、力が抜けていて、語りかけるような歌ですしね。
で、私事ですが、今月、4○回目の誕生日を迎えます。たぶん、何もない日になりそうなんで、日が変わった瞬間、この曲聴いて、この曲のDVD(コッキーポップ・コレクションVol2に収録されてます)を観ながら、一人で祝うことになるでしょう。いや、一人じゃないですね。28年前の純子さんが歌でお祝いしてくれますからね。
そんなことをしたくなるような、素敵な曲です。

八神純子さんの歌聴きませんか・・・「思い出は美しすぎて」

2007-05-07 01:20:02 | 八神純子

「思い出は美しすぎて」(1978)

純子さん3枚目のシングル。
今なら「ポプコン マイリコメンド 八神純子ポップヒッツ」または「JUNKO YAGAMI 2CD1978~1983」に収録されてます。
まず、ギターの印象的なイントロから始まり、純子さんの♪やさしく 時は流れすぎて ひとりふりかえる 今でも あなたのほほえみを 感じることがあるのよ♪ という、地声の(?)部分から入っていきます。このあたりの声の感じはとても心地よい響きです。空に突き抜けるようなハイトーンボイスもいいですが、特に出だしの歌い方が、すごく優しい感じがします。
全体的に、スロー~ミドルテンポで、さらに楽器の音を控え目にして、純子さんの歌を聴かせるつくりになってます。
サビの♪思い出は美しすぎて それは悲しいほどに もう2度と手の届かない あなた 遠い人♪ の部分は、ハイトーンで聴かせてくれます。このあたりは「純子節」炸裂という感じです。
詞としては、終わってしまった昔の恋を歌う歌ですね。なんとなく、純子さんの詞にはこの手のものが多いような気がするのは気のせい?
3分11秒と、最近のポップソングからすれば、すごく短い曲ですが、メロディもまとまっていて、スーっと入ってくる気がします。素敵です。
曲名が、ファーストアルバムのタイトルにもなってますから、初期の代表曲ということになるんだと思います。
心に沁みる、名曲です。

と、こんな風に、なるべく、今入手可能な曲について、やさしく紹介していきながら、ファン以外の方で興味を持ってもらった人にCDを聴いてもらえればいいな、という感じの記事を、こつこつ書いていきたいと思います。
(純子さんの熱いファンの方には、いまさら何を、って感じかもしれませんが、あしからず。)