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kosukeのきまぐれWORLD

アイドルやら音楽やらスポーツやらを好き勝手に語ります。

八神純子さんの歌聴きませんか・・・「ヤガマニア」(1986)

2009-04-19 14:29:28 | 八神純子

八神純子さんのアルファ・ムーンでの3枚目のアルバムにして、アルファ・ムーンからリリースした最後のアルバム「ヤガマニア」。まずはこの弾けたジャケット写真で強烈なパンチを食らいます!って、このアルバムには「ボクサー」って曲も入ってたりするんですが。

シングル曲としては「FUN CITY」と「カメレオン」を収録。この2曲はまさにアルファ・ムーン時代の純子さん!的カッコイイ曲なんですが、他の曲も名曲揃い!

全体的にはアップテンポでダンザブルな曲が多い中、個人的にはバラードの「消えたサイゴンの娘」と「コスモスの夜」が好きですね。「コスモスの夜」は“西暦2000年に向けてPART2”という副題つきで、PART1は「COMMUNICATION」に収録されてた「1984」なのですが、PART2の方は視点が宇宙に飛んでます!歌詞の最後に
♪コスモスの夜は 私の生まれた 遠くの青い星へと続く
とあるのですが、このあたりのテーマは「Mr.ブルー」でも扱ってましたね。

「消えたサイゴンの娘」はホーンの音が渋い!そしてメロディもどちらかというとPOPといより“歌謡曲”っぽくて、ヤマハ時代の純子さんを感じさせます。それに、純子さんの“歌声”をじっくり聴ける曲というところもいいです!

アルバムのラスト「BROTHER & SISTER」は、ラテンっぽい雰囲気が心地よいです!アルバムの最初から、ガンガン飛ばして来た後で、最後はクールダウンして締める、みたいな感じでしょうか。

ともかく、最初から最後まで、純子さんの“絶好調”さが響き渡るアルバムじゃないかと思います。今はオークションとかでしか手に入りませんが、いつの日か、アルファ・ムーン時代のアルバムの復刻盤が出ることを期待したいです。

八神純子さんの歌聴きませんか・・・「TRUTH HURTS」

2009-04-02 22:24:59 | 八神純子

なんか、八神純子さんのBOX CDを買ってからというもの、純子さんだけでなく、いろんな音楽を積極的に聴く毎日を送っています。

ということで、今回は純子さんの1987年のアルバム「TRUTH HURTS」を聴いてみました。実はこのCD,つい最近オークションで買ったものでして、それまでは中古で買ったレコードしかありませんでした。言って見れば、CD入手記念記事ということになりましょうか。

当時の純子さんは、レーベルもアルファ・ムーンからNECアヴェニューに移籍しております。データが定かではありませんが、これがNECアヴェニュー1作目でしたでしょうか?

そして、1987年というと、純子さんがスタンレーさんと結婚した年(のはず)。つまり、純子=スタンレー路線もしっかり板についていた時期なのではないでしょうか。クレジット上も、全曲、作詞・作曲・編曲:八神純子&ジョン・スタンレーとなってるくらいですから。

アルバム全体としては、アルファ・ムーン時代から引き続いてロック色の強いアルバムになってます。

まずは、前半5曲をじっくり聴いてみます。

1曲目の「THANK YOU FOR YOUR PARTY」は、これぞアルファ・ムーン時代の八神純子というテイストのポップな曲。
2曲目のシングルカットされた表題曲「TRUTH HURTS」は、ハードな音に乗せた純子さんのストレートは歌がハマってます。
ちょっと驚いたのは3曲目の「SANDINISTA」このタイトル、あの永遠のパンクバンド、ザ・クラッシュがアルバムタイトルにした、ニカラグアの左翼ゲリラ組織の名前ですし、歌詞も戦いについて歌ってます。サイケデリックな出だしと、サビの部分の感傷的な感じのメロディに惹かれます。
4曲目の「TAKE ME TO THE SKY」は、打って変って、ヤマハ時代を彷彿とさせるバラード。ここでは”純子節”が堪能できます!しかも、この曲の後半ではスタンレーさんとのデュエットもあり。
5曲目の「CRAZY LOVE」は、ラテンっぽい感じの明るい曲で、全編英語なので、雰囲気出てます。

と前半はこんな感じです。とにかく、よくも悪くも、ポップソングとしてはまとまっているというか、気持ち良く聴ける作品群になってますねえ。

八神純子1974~1986SINGLES Plus-アルファ・ムーン時代+α

2009-03-26 22:05:27 | 八神純子

このCD BOXを手に入れてから、当然、毎日のように聴いています。
今回は、アルファ・ムーン時代のシングルとテイチク時代の曲を集めたDISC3についての感想を書いてみます。

このディスクの中では、まずはなんと言っても圧巻なのが「COMMUNICATION」の12インチヴァージョンです!ムーン時代の傑作アルバム「COMMUNICATION」のタイトル曲にして、横文字の「JUNKO YAGAMI」の代表曲とも言えるこの曲のExtended Club Mixですから!私、このVersionは今回初めて聴きました。まさに、「踊るポンポコリン」ならぬ、「踊るJUNKO YAGAMI」っていう感じのグルーヴ感がたまりません!この12インチ盤はレコードとしても希少ですから、今回、CDで復刻されたのは、記念すべきことです。

もう1曲、いままで、探してはいたんですが、なかなか入手できなかった曲、「Puesta der sol」が感動ものです!ラテンムードにどっぷり浸かれる名曲です!純子さん自身の作曲ですが、ヤマハ時代~ムーン時代を経て、こんな曲まで作れてしまう純子さんのソングライターとしての器の大きさに、完全にやられてます!

他では、思わず踊ってしまいたくなるような「素敵ダウンタウン・ジミー」がお気に入りですね。ここでは、ヤマハ時代の”純子節”はまったく出てません。でも、カッコイイんです!跳ねながらレコーディングしたんじゃないか、と思うくらいのノリノリ感です。今でもクラブなんかでかけても十分イケるんじゃないでしょうか。

まだまだ書き足りませんねえ・・・。

そうそう、忘れてはいけない、アニマルシリーズ(?)の2曲、「チーター」と「カメレオン」!(→実は、ある方からご指摘がありまして、「チーター」は、あのサバンナの短距離王のチーターではなく、"詐欺師・ペテン師”という意味の
”CHEATER”でした。ここに訂正させていただきます。)ビート感の利いた「チーター」はメロディもキャッチーで、好きな曲です。一方の「カメレオン」は音こそハードですけど曲としてはバラード系の聴かせる曲です。どことなく、”純子節”が聴けるような気もしますね。

と書いてきましたが、いやいや、ここに挙げなかった曲も名曲揃いです!たぶん、まだまだ何回も書いてしまいそうな気がしますが、今日のところはこのへんで。


八神純子 CD+DVD BOX発売!

2009-03-18 21:23:23 | 八神純子


実に、約1年ぶりの純子さん記事です。こんなことになってしまったことについては、純子さんにお詫びしたい気持ちです。

ここ数年、コッキーポップDVD→初期アルバムの紙ジャケ版と、毎年ファンにはたまらない作品リリースが続いていましたが、デビュー30周年の昨年は、もしかしたら?と期待された来日ライブもなく終わってしまい、ちょっとさびしく思っていたところでした・・・。

ところが、2009年3月18日の今日、ナント、ヤマハ時代の全シングルA・B面、アルファ・ムーン時代のシングル、初期の未発表ライブ音源に加え、あまりに貴重すぎるライブ映像DVDを含むCD+DVD BOXがリリースされました。

なんというサプライズ!これはすごいことです!日本での活動休止から相当経っているいる純子さんの作品が、こんな形で、センセーショナルにリリースされるってことを、どう考えればいいんだろう・・・?と思ってしまうくらいのサプライズですよ。素直に考えても、純子さんの音楽の評価が、いまだに高いということを示しているとしか言いようがないでしょう。

かく言う私、まだCDもDVDも再生してません。今はともかく、この日を迎えられた幸せをただただ表現したくて、こうして書いているところです。

八神純子さんは、中学の時、私が初めて買ったレコード「みずいろの雨」を歌ったアーティストですから、絶対、生涯忘れることはないアーティストです。そんな彼女の音楽が、こういう形で”今”に響くというのは、ファンとしてはこの上ない喜びでもありますし、こういう機会に、新たに彼女の音楽に触れて、その素晴らしさに気づいてくれる新たなファンが増えてくれれば、さらにうれしいです。

最近、コッキーポップのDVDを観たり、デジタルウォークマンでさかんに楽曲を聴いたりと、徐々に純子さんモードをアップしてきてたんですが、今回のBOXをきっかけに、さらに純子さん熱が高まって行く予感がする、今日であります。

そして、あらためて、彼女の作品の魅力なども書いて行ければと思ってます。


八神純子さんの歌聴きませんか・・・「I’m A Woman」

2008-03-04 21:13:07 | 八神純子

八神純子「I‘m A Woman」(1981)

最近気になるシンガーソングライター・藤田麻衣子ちゃん→奇跡の歌声・堀江美都子さん・・・と来れば、もう、次に来るのはこの人しかいません!この人に、○○の○○なんていう飾りことばは無意味でしょう。歌、声、迫力、美・・・すべてを兼ね備えた稀有のシンガーソングライターといえば、八神純子さんを置いてほかに誰がおりましょう!(注:完全に私の主観です。)

私はやっぱりここに帰ってきてしまう運命なのでしょう。

そして今回取り上げるのは「I‘m A Woman」。1981年の作品ですから、「パープル・タウン」→「Mr.ブルー」とヒットを連発した時期の曲ですね。
「パープル・タウン」以来、ハードな路線に移行しつつあった折にリリースされたこの曲、とにかく、カッコいい!。純子さんのヤマハ時代のシングルの中では、私はカッコよさでは№1だと思ってます!

言葉でどういうふうに表現すればいいか、難しいんですが、まず、大きなポイントは、純子さんのトレードマークとも言える、あの美しいハイトーンやロングトーンを封印してるところでしょう。あの、美しい高音の代わりに、パワフルな歌を聴かせてくれてるところが、純子さんの新境地と言えるかもしれません。
パワフル、ということでは、サビに入る前の

♪抱きしめて ひとときでも その時がすべて・・・

というところは、純子さんらしくない、ドスが利いてます!

そしてサビの

♪I‘m a woman keep on burning・・・
 情熱の炎 果てるまで・・・

と、昇りつめます。聴いてる方も“果て”ます!

で、B面は「ネバーランドの男の子」。この曲は幸い、「ポプコン マイ・リコメンド 八神純子バラード」に収録されてますから、CDとして今でも入手可能です。
この曲は、前半部がバラードっぽく入るんですが、途中でアップテンポに変わるという、対応としては「パープルタウン」に似たタイプの作りです。起伏が激しくて、つかみどころがないまま、エンディングは美しいメロディで終わるんですね。純子さん作曲の曲ですが、なかなか、実験的というか、凝ったつくりの曲です。

で、最後に、このジャケットですが、純子さんのこれまでのシングルでは初めての顔のどアップ!しかも、得意の「Woo・・・」と歌ってる顔のアップです。めちゃ、インパクトあります!いわゆる純子さん顔じゃないんですが、ジャケットからも、“お嬢さん”の殻を破った純子さんの意欲が感じられますね。ジャケット的にもカッコよさ№1かな。

そんな純子さんの11枚目のシングル「I‘m A Woman」、何度聞いても、力が湧いてきます。スポーツなんかの試合前とかに聴くと、いいかもしれません。
そうですね、つい最近、卓球の世界選手権で、残念ながら3位の終わった日本チーム、そのエースといっていいでしょう、福原愛ちゃんに、この曲を贈りたいですね。私、愛ちゃんファンなんで、この純子さんのパワーを愛ちゃんにあげたい、そんなこと思う今日この頃です。

八神純子さんの歌聴きませんか・・・「ポーラー・スター」

2008-02-13 20:44:55 | 八神純子

八神純子さんの歌聴きませんか・・・ポーラー・スター(1979)

ここんとこ、頭がアイドル(怠惰の意味のアイドルではありません、あしからず)してしまってましたが、少し落ち着いてくると、やっぱり聴きたくなるのは、私の永遠の歌姫、八神純子さん。この、シングル曲の感想を書くコーナーも、前回はいつだったか覚えてません。

ということで、今回は景気よく、私が「みずいろの雨」の次に好きなシングル曲「ポーラー・スター」行きます!

「ポーラー・スター」、作詞:八神純子・三浦徳子、作曲:八神純子、編曲:大村雅朗による作品です。
これを書くと、的外れだと言われそうですが、なんといってもイントロがかっこいいんです!運転中など、このイントロを聴いただけで、加速したくなります・・・って、ちょっと危険ですね。
メロディはどちらかといえば単調だし、構成もいたってシンプルです。パートは2つ。
♪ポーラー・スター いとしい人 小さな私を 守って・・・
という低音のパートと
サビの♪輝け ポーラー・スター 私の ポーラー・スター 北の空高く・・・
のパートという、シンプルな作品で、時間も4分弱です。

イントロ以外で好きなところは♪北の空高く~woo~・・・と歌うときの「woo~」のところが、純子節が出てて、圧巻です。
そして、締めに♪教えて 私の未来~~・・・というときの「み~ら~い~ha~ha~ha~・・・というところのハイトーンヴォイスが美しいです!

当時、人気もウナギ上りだったころの作品だし、セールス的にもヒットした曲です。
でも、ヒットしたから、というわけではなく、たぶん、このころ、私の純子熱が最も熱いかったから、この曲が好きなのかもしれません。例えれば、今、市川由衣ちゃん熱が一番熱いときの映画「音符と昆布」はこれからもずっと好きな映画であり続けるんだろうなあ、ていうのと同じでしょうか・・・いや、純子さんと由衣ちゃんは、ジャンル的に比較の対象にはなりませんけどね・・・。

この曲のB面は「ビューティフル・デー」。作詞・作曲純子さん作品です。出だしがピアノ弾き語りのバラードで、聴かせます!そのままずっと弾き語りでいいのに、って思うんですが、やはりB面とはいえシングル盤、きちっとしたアレンジが施されてます。まあ、ファンとしては、どっちがいいかなあ?微妙なところですが、アップテンポの「ポーラー・スター」のB面にバラードの「ビューティフル・デー」、組み合わせとしてはGOODですね。
ちなみに、「ビューティフル・デー」は、手もとでわかる範囲では、その後のベスト盤等にも収録されてないようなので、このシングル盤は貴重盤です。(と、勝手に思ってます。)

最後にジャケット写真について。相変わらず、アンニュイな雰囲気ですね。幻想的な感じとでもいいましょうか。まあ、純子さんはかわいいですけど、いくらなんでも、正面向いて、歯見せた笑顔・・・なんて写真をジャケットには使えませんよね。・・・って、1枚くらいそういうのもあってよかったのになあ・・・。

久々に、純子さんの曲をじっくり、繰り返し聴きました。やっぱ、アイドルもいいけど、純子さんの歌がないと、生活に深みが出ませんね。
(といいつつ、これから、市川由衣ちゃんネタを書くであろう私です・・・)



八神純子さんの名盤がCDで聴ける!(その3)

2007-12-19 21:29:14 | 八神純子

八神純子さんの名盤がCDで聴ける・・・Vol.3「JUNKO THE LIVE」(その1)

今日、12月19日は、純子さん唯一のライブ盤である「JUNKO THE LIVE」のほか、アメリカデビューアルバムである「恋のスマッシュヒット(I WANNA MAKE A HIT WIT-CHOO)」、「FULL MOON」、「LONELY GIRL」の4タイトルのCD復刻版の発売日でした。
私は、仕事帰りに名古屋栄のタワーレコードで、「JUNKO THE LIVE」と「恋のスマッシュヒット」をゲットしました!
先月5タイトル、今月4タイトルの復刻版リリースです。デビューから30年近くたち、しかも現在アメリカ在住であり、ここ数年は日本での活動が全くないアーチストでありながら、レコード会社がこれほどの再発ラッシュをするって、普通に考えるとすごいことです。もちろん、私は純子さんの作品にはそれだけの価値は十分あると信じて疑わない者ではありますが。

ということで、今回は「JUNKO THE LIVE」について。
(たぶん、1回では書ききれないでしょうから、小出しに書いてみます。)
このライブ盤のレコードは、ネットオークションで、厳しい競り合いの上落札したという、強烈な思い出があります。純子さん唯一のライブ盤ですからねえ。
しかし、ファンの方の間では有名な話なのですが、レコード盤では、一部回転数が合ってない曲がありました。しかもそれは、純子さんの曲の中でも、特に私の好きな曲である「ポーラー・スター」だったんですね。しかし、今回のCD盤では、その問題は見事に解消されていて、素敵な「ポーラー・スター」を聴くことができました。これはなんともうれしいことです!
また、この復刻版にはボーナス・トラックとして「窓辺」と「Another Day, Another Me」が収録されているんですが、期待していたのは、おそらくライブでは全員合唱したであろう「Another Day,・・・・・・」のライブ音源でした。私は純子さんのライブ未体験ゆえ、ライブでこの歌を歌う純子さんはどんな感じなんだろう?という謎を長いこと抱えてきたんですね。
そして、今、その曲が流れようとしています・・・しばし聴き入らせていただきます・・・
いやあ、最高!「では最後の曲行きます!」というMCとともに曲がスタート。歌を聴いているだけで、純子さんのノリノリ感が伝わって来ます!サビの部分は観衆のみなさんも合唱してるんでしょうが、残念ながら、CD上はあまり聴こえませんでしたね。でも、ラスト近くで、演奏を止めてアカペラで「Tomorrow is just an another day・・・・・・・」と歌う部分がしびれます。ライブならではの演出です。そして、最後は「どうもありがとう、さよなら!」と早口であいさつして、あっけなく終わるあたりも、なんとなく純子さんらしくて ちょっと笑えます!
もちろん、他にも珠玉の名曲が散りばめられたライブ盤です。もっともっと、聴いて、語りたい、そんな欲求を呼び起こす名盤です。そんなわけで、このレビューはつづく・・・。

八神純子さんの名盤がCDで聴ける!(その2)

2007-11-29 22:04:18 | 八神純子

前回の(その1)では「素顔の私」をとりあげましたが、今回は「Mr.メトロポリス」です。

このアルバムは、純子さんが日本ポップス界で旋風を巻き起こした後に出されたアルバムで、「みずいろの雨」の大ヒット後、アーチストとしてのその後を占う意味で、重要な作品だったと思います。(もちろん、当時LPレコードを買った、高校生の私には、そんなことは思いもよらず、ただただ純子さんの歌が聴きたかっただけでしたが・・・。)

シングルカットされた曲は「ポーラースター」のみ。純子さんファンなら言わずもがなかもしれませんが、アルバム全体に流れを感じる、素晴らしい作品です。

冒頭の表題曲「Mr.メトロポリス」は、静と動をうまく組み合わせた名曲です。2曲目の小曲「小さな頃」で気持ちを静めたところで、これまた名曲の「Deja Vu」~「ポーラースター」への流れは絶品です。特に、私は個人的に「ポーラースター」が大好きなので、このあたりは大盛り上がりです。その後、美しいバラード「グッバイ美しい日々」でA面終了となります。(もちろん、CDでは次の曲に続いていきますが、レコード時代はここで一息入るわけです。)

B面は「ワンダフルシティ」の軽快なリズムから始まります。この曲は音もなかなか凝っていて、やはり名曲です。かと思ったら、次の「冬」はムード歌謡かと思わせるようなメロウなメロディーと、純子さんのしっとりした唄に酔わせられます。
で、ここからこのアルバムのクライマックスに入っていくわけですが、まずは「サンディエゴ・サンセット」で、ポップな気分にさせておいて、次の「シルエット」で一転、超スローなテンポで純子さんのハイトーンヴォイスをじっくり聴かせてくれます。ここで、かなりうっとりしてしまうのですが、最後は、一緒に歌ってしめましょう、とでもいうような「Another Day,Another Me」で締めるわけですが、この曲がなんともいいんです。この曲は、純子さんの多くの曲で編曲をしている瀬尾一三さんの曲なんですが、この素晴らしいアルバムの最後を飾るにはもってこいの、ノリノリの曲で、リピートのところでは合唱したくなるような曲です。先に出た「コッキーポップ」シリーズのDVDでは、学生風の若者と一緒に合唱してましたし、コンサートでも、ここは「皆さん一緒に!」みたいな感じだったんだろうなあ、と想像されます。

トータル45分間、純子さんの魅力ぎっしりのアルバムです。
今回のCD再発が決まるまで、このCDの中古での価格は、1万円近いものでしたが、もし、永遠に再発されなかったとすれば、それくらいの価値はありかなあ、という気もします。
そういう意味では、今般、夢のような再発プロジェクトの恩恵に預かり、このアルバムをCDで聴けることに、感謝の気持ちでいっぱいです。
と同時に、この機に、一人でも多くの人が八神純子というアーチストの音楽を聴いて、好きになってもらえればいいなあ、というのが、一オールドファン(と言っても、最近のファンはいないかもしれませんが)の希望です。

八神純子さんの名盤がCDで聴ける!(その1)

2007-11-24 23:43:55 | 八神純子
(プリンターのスキャナーが使えなず、画像がなくてさびしいですが・・・。)
11月21日、長らく期待されていながらなかなか実現しなかった、八神純子さんの初期のCDがリマスターされ、紙ジャケ盤で再発されました。

特に、「素顔の私」「Mr.メトロポリス」「夢見る頃を過ぎても」は中古市場でも高値がついていたもので、それだけ欲しい人が多かったということの表れだったのでしょう。

それが、店頭に並んだわけですよ!なんと素晴らしいことでしょう。

今回再発されたデビューアルバム「思い出は美しすぎて」のリリースから、もうすぐ30年です。しかも、ここしばらくは日本での音楽活動は休止中のアーチストなのに、こうしてCDが再発されるなんて、いかに彼女が支持されているかという証でしょう。

私は、とりあえずCDを持っていなかった「素顔の私」「MR.メトロポリス」「夢見る頃を過ぎても」の3枚を入手しました。レコードでは持っていましたが、CDだと純子さんの素晴らしい声がより透明感を伴って聴けるような気がします。
保存という意味でも、CDだと安心できますしね。

ということで、今日は「素顔の私」を聴きながら書いてます。

いまさら、という気もしますが、名曲揃いです。夜中に「夜間飛行」なんて聴くと、心に沁みます。
♪「会えてよかった それだけがいちばん 私の素直な気持ちなの・・・
というフレーズがあるんですが、それは私にとっては、純子さんに返したい言葉ですね。

私が名曲「みすいろの雨」で純子さんにやられてから、もうすぐ30年です。
中学・高校生の頃から、かなりのアイドル好きでしたし、昔のアイドルのCDなどは今でもちょくちょく聴いてはいますが、純子さんの存在は「超・アイドル」的存在です。(そもそも、彼女はアイドルではないでしょうという向きもあるかと思いますが・・・。)

今流れているのは「アダムとイブ」~「そっと後ろから」・・・いや、たまりません。

来月には、「JUNKO THE LIVE」などの再発も予定されています。

アルバムデビュー30年を控えてのキャンペーンということもあるのでしょうか?
ただ、純子さん自身が日本での活動を再開するという話は聞こえてこないですが・・・。

でも、こうして、CD再発という話題と、実際にCDが聴けるということは、うれしいことです。

というところで、「ハロー・アンド・グッバイ」

八神純子さんの歌聴きませんか?・・・「さよならの言葉」

2007-09-28 23:34:03 | 八神純子

八神純子「さよならの言葉」「恋人同士」(1978)

ついさっき、八神純子さんのファンが集まる掲示板で、11月に純子さんの名盤「素顔の私」「Mr.メトロポリス」「夢見る頃を過ぎても」などが、復刻されるという知らせを聞きました。ギザギザウレシスです!
レコードでしか持っていなかった、これらの名盤が、また世に出るんですよ!これを祝わずして、何を祝いましょうぞ。

というわけで、久々の純子さんレコードレビューです。

この「さよならの言葉」「恋人同士」は、純子さん4枚目のシングル。(この次が名曲「みずいろの雨」です。)ジャケットを見る限り、どちらがA面でどちらがB面かわかりません。まあ、楽譜がついてるのが「さよならの言葉」ですから、こちらが一応A面かな?

「さよならの言葉」は、アルバム「思い出は美しすぎて」にも収録されてますし、その後のベスト版にも入ってますから、ファンの方なら、よく聴いている曲でしょう。
小野香代子さんの作詞作曲で、純子さん作品ではありません。確かに、雰囲気が純子さんの曲っぽくありません。
スローテンポのバラードですが、曲調は明るいです。でもこの曲、詞が、いわゆるポップスの歌詞の形ではなく、繰り返しのない、1編の詞を歌い綴ってるという作品です。しかも、詞は別れてしまった人を思いだすという、切ない詞です。そんな曲を、あの美しい声で、淡々と歌ってるところが、また切なさを引き出してます。シンガーとしての純子さんの魅力いっぱいの、素敵な曲です。

で、カップリングの「恋人同士」。こちらは純子さんの作詞作曲です。
こちらは、旅立っていった恋人を想う女の子の気持ちを歌った、かわいい曲です。往年の純子さんからすると、ちょっと似合わない感じもしますが、20歳の純子さんにしてみれば、等身大の世界かもしれませんね。
この曲は、私の知る限り、ベスト版等には収録されてませんから、純子さんの曲の中では、レアの曲になるのかもしれません。
曲調は、ほんわかと明るい、聴いていて思わずハミングしてしまいそうな曲です。癒し系と言えるかもしれません。
サビの部分の♪恋人らしい言葉は ひとつも言えない二人でも 恋人同士 あなたの新しい街に あいさつ終わった頃に 手紙でもください・・・
と、2番の♪・・・あなたの生まれた街で いつまでも待ってる私 忘れないでください・・・
なんてところは、たまりません。歌唱的にも、得意のハイトーンヴォイスは抑えて、あえて、淡々と歌ってるところも、かわいさが出ててGOODです!これは、レコード見つけてラッキーです。いい曲に出会えたな、って感じです。

でもって、このジャケットがまた、かわいいです。
トレードマークのサンバホイッスルを下げ、正面を見つめる表情がたまりません。かわいいというより、美しい!髪形も決まってますし、ちょっと傾いた体勢が、アクセントになってます。ポートレートとしては、優れものです。(と、写真通気取りなことを言ってしまいました。)
この写真は、本人もお気に入りだったのでしょうか、同年にリリースされたファーストアルバム「思い出は美しすぎて」のジャケットにも使われました。

ちなみに、小ネタですが、ジャケットの裏面に「待望のファーストアルバムが近日発売予定です。」と告知してあります。
ネットもなかった当時、このシングルを買って、ジャケット裏面を見たら、ファーストアルバムの告知があって、初めてその情報を知った当時のファンの高ぶる気持ちが、今になって感じられます。70年代はそういう時代だったんですよね。

やっぱ、純子さんはいいですよ!この一言につきます。
(って、いつも、違うコを最高!って言ってる、浮気性の私ですが・・・。)