古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

新型コロナウイルスワクチン接種について いつも説明していること

2021-07-11 07:33:36 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

最近、ワクチンを打つべきか否か
迷っておられる方に相談されることが多いので
いつも私が金太郎飴のように説明している内容を
アップします。

ワクチンというのは一般的に
打つか打たないかはご本人が決定することで
他人に強要されるものではありません。

※注(ただし当院の入院患者様は別です。
体調不安定とか禁忌症例でなければ、強めに
協力をお願いしています。その理由は、例えば
当院職員であれば、コロナウイルスにかかっても
出勤停止にすればいいし、重症化の可能性も
高齢者に比べれば低いものの、当院入院患者様は
罹患したからといって退院していただくわけにいかず、そのまま
感染源としてウイルスを散布し続けますし、他の高齢者の入院患者様にも
多大な影響を及ぼすためです。また高齢者の方は
死亡や重症化の可能性も若い人に比べて上がるため、
ワクチンを打つことで ご本人だけでなく
他の入院患者様への罹患の可能性を減らすことも
ワクチン接種の重要な目的です。)

しかし、そもそもワクチンがなぜ開発されているかというと
一言で言えば「罹るよりましでしょ?」ということに
尽きます。

麻疹然り、風疹然り、感染症にかかると
深刻な合併症(麻疹脳炎、麻疹肺炎、難聴など)になりうる
感染症に対し、ワクチンが開発されます。
そして、ワクチンは個人の免疫だけでなく
集団で打つことによって集団免疫を獲得し、結果的に
感染症が流行しても、死亡や合併症の発生を低下させ
あるいは罹患する人を減らして、個人の生活や
社会機能を出来る限り 通常に保つことが可能となります。

ワクチンに心理的に抵抗がある方たちは

「そんなものをわざわざ打って、ワクチンによる合併症を
起こしたらどうする!」

ということが
メインの理由で 反対しておられるものと思いますが
(もともとそういう方々は一定の割合で 昔からおられます)

深刻な合併症が0.1%を超えるような
ワクチンは 当局が認可しません。
仮にワクチン接種により、入院するような深刻な副作用がでれば
PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)の審査を経て
健康被害救済制度が受けられます。
https://www.pmda.go.jp/relief-services/index.html

今回の新型コロナウイルスワクチンは
作り方が画期的で、実績が乏しいのは確かですが
全世界で接種されており、日本でも少なくともすでに3600万人以上の
人が接種しています。(Yahoo Japanのトップページに
接種人数が張り付けてあります)
今のところ、厚労省やファイザーから 発売を中止するという発表
あるいは警告文書のようなレポートは頂いておりません。

上記の説明を理解された上で ご自分でご判断いただきたいですが
当院は ワクチンに係る事務作業の負担を最小限にしたいので
予期しない体調不良以外のキャンセルは受け付けておりません。

したがって

「腹を括って」

申し込んでくださいね。

https://komori-hp.cloud-line.com/


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