古森病院@福岡市博多区です。
当院には介護保険病棟があり、先日、
福岡市介護保険課の実地指導(介護保険を持つ施設には定期的に
市町村の立ち入り検査を受けることが法令で定められています)を
受けました。
その際に 当院のケアマネージャーが
福岡市の担当職員に
「こんなに身体拘束の多いところはありません」
と言われたそうです。
(ちなみに当院介護保険病棟における身体拘束患者様は
介護保険病棟入院患者様の1割ほどです。)
昨今 高齢者障害者施設職員による高齢者障害者への虐待の報道がマスコミをにぎわせています。
管理人も高齢者施設の管理者として、身体拘束をしたくはありません。
しかし身体拘束をしないと
頻繁な転倒、頻繁な経鼻経管栄養チューブや胃瘻栄養チューブ、点滴の自己抜去を
行い、結果 生命への影響が出てくる方々がおられます。
上記の方々の全員(と言い切ってよいと思います)が認知症を合併しておられ
立ち上がりの危険性や各種チューブの引き抜きの危険性について 理解をすることが
難しい方々です。
こういう方々は 骨折や生命への影響をさけるために
ご家族にご説明して 身体拘束(といっても、当院ではメジャートランキライザーの投与や
胴抑制(ベッドへの固定)、四肢のベッド柵への固定、つなぎ服と言われる抑制衣類の着用は
行っておりません。ほとんどが4点柵(一時的)使用あるいは手のミトンの抑制、車いすベルト着用です。)を行っております。
2週間に一度、カンファを行い、何とかして拘束回避できないか あるいは
時間を短くできないか 話し合いを行っております。
あまりに頻繁な経鼻経管栄養チューブの引き抜きは
ご家族や近隣病院にお願いし、ご高齢であっても拘束がとれやすい
胃瘻造設に持っていくことも珍しくありません。
最近認知症ケアの手法として流行りのユマニチュードでも 患者様にとって不愉快なチューブを引き抜きたい、歩きたいという(歩けないのに)要求を一日中抑えることは無理です。
最近 入院面談にて
「(歩行不能なのに)活発に立ち上がる あるいは各種チューブを頻繁に自己抜去するので 拘束が必要となり
身体拘束について当局の指導が年々厳しくなっているので、どこの施設も取ってくれません」
と 藁をもすがる思いで 管理人に入院を打診されてこられるご家族が
少しずつ目立つようになってきました。
人権擁護の観点から 身体拘束は望ましくないというのは重々承知しています。
しかし、これでは本末転倒です。
色んな事情でご自宅で看れないから 施設で看てほしいのです。終末期というほど身体状況が悪いわけでもありません。施設側の都合で経鼻経管栄養を行っているわけでもありません。御家族で色々お考えになられ、
延命を希望されて経鼻チューブが入っているのです。
施設側でも、そういう患者様は大変手がかかる上に 拘束すると行政に指導されるので
本当は受け入れを躊躇したいというのが本音です。
その結果、入院入所打診段階で実際に断っている施設が増えてきているらしく、
当院では極力 病棟に余裕があれば可能な限り受け入れるようにしています。出来ることは御手伝いしたい。
当施設は抑制ゼロ施設を謳っているので、拘束せざるを得ない人は断るって言われてもですね。。。(コメント自粛)抑制ゼロ施設の全てがそうだとは言いませんが。。。
当院は十分ではないと思いますが、出来る限りのケアを行っています。
それなのに・・・
福岡市介護保険課の〇〇さん、私はあなたが無知からくるものであったとしても
そのセリフをうちのケアマネに言ったこと、絶対に許しません。
しかも そのケアマネと話をする直前に 私が福岡市の施設が身体拘束が必要な患者さんを
断り始めているらしい話を 指導に来られた皆さんに直接しましたよね。
ケアマネは当然 その場で抗議したそうです。
管理人は残念ながらその事を福岡市の講評の後で聞いたので 抗議することができませんでした。
心の底から悔しく思っています。
介護保険課に当然 後日抗議するつもりです。
世間の皆さんにも このことについて考えていただきたい
と思い、この記事を作成しました。
http://komori-hp.cloud-line.com/
追記
管理人は行政機関に「古森病院は他院に比して
身体拘束を回避する努力を怠っている」と
指摘されたことについて 怒っていることを
再度 追記します。身体拘束は人権侵害であり
望ましくないことは申し上げるまでもありません。
再追記
福岡市介護保険課にお電話したところ、ちょうど当該の
方が電話に出られたので、直接抗議いたしまして そのことについては
謝っていただきました。
当院には介護保険病棟があり、先日、
福岡市介護保険課の実地指導(介護保険を持つ施設には定期的に
市町村の立ち入り検査を受けることが法令で定められています)を
受けました。
その際に 当院のケアマネージャーが
福岡市の担当職員に
「こんなに身体拘束の多いところはありません」
と言われたそうです。
(ちなみに当院介護保険病棟における身体拘束患者様は
介護保険病棟入院患者様の1割ほどです。)
昨今 高齢者障害者施設職員による高齢者障害者への虐待の報道がマスコミをにぎわせています。
管理人も高齢者施設の管理者として、身体拘束をしたくはありません。
しかし身体拘束をしないと
頻繁な転倒、頻繁な経鼻経管栄養チューブや胃瘻栄養チューブ、点滴の自己抜去を
行い、結果 生命への影響が出てくる方々がおられます。
上記の方々の全員(と言い切ってよいと思います)が認知症を合併しておられ
立ち上がりの危険性や各種チューブの引き抜きの危険性について 理解をすることが
難しい方々です。
こういう方々は 骨折や生命への影響をさけるために
ご家族にご説明して 身体拘束(といっても、当院ではメジャートランキライザーの投与や
胴抑制(ベッドへの固定)、四肢のベッド柵への固定、つなぎ服と言われる抑制衣類の着用は
行っておりません。ほとんどが4点柵(一時的)使用あるいは手のミトンの抑制、車いすベルト着用です。)を行っております。
2週間に一度、カンファを行い、何とかして拘束回避できないか あるいは
時間を短くできないか 話し合いを行っております。
あまりに頻繁な経鼻経管栄養チューブの引き抜きは
ご家族や近隣病院にお願いし、ご高齢であっても拘束がとれやすい
胃瘻造設に持っていくことも珍しくありません。
最近認知症ケアの手法として流行りのユマニチュードでも 患者様にとって不愉快なチューブを引き抜きたい、歩きたいという(歩けないのに)要求を一日中抑えることは無理です。
最近 入院面談にて
「(歩行不能なのに)活発に立ち上がる あるいは各種チューブを頻繁に自己抜去するので 拘束が必要となり
身体拘束について当局の指導が年々厳しくなっているので、どこの施設も取ってくれません」
と 藁をもすがる思いで 管理人に入院を打診されてこられるご家族が
少しずつ目立つようになってきました。
人権擁護の観点から 身体拘束は望ましくないというのは重々承知しています。
しかし、これでは本末転倒です。
色んな事情でご自宅で看れないから 施設で看てほしいのです。終末期というほど身体状況が悪いわけでもありません。施設側の都合で経鼻経管栄養を行っているわけでもありません。御家族で色々お考えになられ、
延命を希望されて経鼻チューブが入っているのです。
施設側でも、そういう患者様は大変手がかかる上に 拘束すると行政に指導されるので
本当は受け入れを躊躇したいというのが本音です。
その結果、入院入所打診段階で実際に断っている施設が増えてきているらしく、
当院では極力 病棟に余裕があれば可能な限り受け入れるようにしています。出来ることは御手伝いしたい。
当施設は抑制ゼロ施設を謳っているので、拘束せざるを得ない人は断るって言われてもですね。。。(コメント自粛)抑制ゼロ施設の全てがそうだとは言いませんが。。。
当院は十分ではないと思いますが、出来る限りのケアを行っています。
それなのに・・・
福岡市介護保険課の〇〇さん、私はあなたが無知からくるものであったとしても
そのセリフをうちのケアマネに言ったこと、絶対に許しません。
しかも そのケアマネと話をする直前に 私が福岡市の施設が身体拘束が必要な患者さんを
断り始めているらしい話を 指導に来られた皆さんに直接しましたよね。
ケアマネは当然 その場で抗議したそうです。
管理人は残念ながらその事を福岡市の講評の後で聞いたので 抗議することができませんでした。
心の底から悔しく思っています。
介護保険課に当然 後日抗議するつもりです。
世間の皆さんにも このことについて考えていただきたい
と思い、この記事を作成しました。
http://komori-hp.cloud-line.com/
追記
管理人は行政機関に「古森病院は他院に比して
身体拘束を回避する努力を怠っている」と
指摘されたことについて 怒っていることを
再度 追記します。身体拘束は人権侵害であり
望ましくないことは申し上げるまでもありません。
再追記
福岡市介護保険課にお電話したところ、ちょうど当該の
方が電話に出られたので、直接抗議いたしまして そのことについては
謝っていただきました。