古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

昨今の親子事情

2019-01-07 09:12:13 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

管理人は時々、救急診療で
小児科でもないのに小児を診ないといけない羽目に
陥りますが

その中でaround fiftyの管理人には
「ん?」と感じる場面があります。

虐待とかそういう深刻な場面とは違うのですが・・

①小学校高学年から高校卒業まで(親と同居)の子供さんの
食事状況についてお伺いしたところ

親御さん「朝ごはん?食べましたよ」
管理人「どのくらい食べられたのですか?」
親御さん(子供さんに対し)「あんた何食べたの?」
管理人「え?(知らないのによく答えたなあ)」

この光景は全然珍しくありません。
高熱や腹痛で来られ、大抵体温は測っていないので いつから熱や消化器症状があるのか
知るために(大抵 食欲が無くなるので)聞いている問診なのですが・・・

というか自宅で皆で同じ朝食を食べられているわけではないのですね。
高校生になると、行きがけにコンビニあるいは学食で買って食べているのか
そもそも食べていないか いずれかなのでしょう。小中学生はどうも
冷蔵庫やそこらへんにあるもの?を勝手に食べている あるいは朝ご飯は食べないようです。
どのくらいの家庭がそうなのか わかりませんが・・。
昼食は当然ながら長期休みでもない限り、本人にしかわかりません。

②女子に 最終月経(直近の月経)の日にちを聞かないといけない場面があるのですが(主訴が腹痛などの場合)

親御さん(お母さん)が「●月▼日ごろからです」となぜかそこは結構な割合で押さえていたりします。
お父さんはさすがにそこまで把握していません。
ちなみにお子さん自身は大抵 把握していません。

これまたどのくらいの家庭がそうなのか、わかりませんが。

③お話しできる状況なら問診は患児さん本人にお伺いしているのですが、
お子さんが保護者を振り返った時に
「あなたのことでしょ?」と言われる親御さんよりも なんとかして
親御さんが(本人に質問しつつ)お答えになられるケースも
お子さんの年齢を問わず、割合は多いです。少し訓練したほうがいいのになあ・・・
保護者が管理人の話し先を問わず お話になられることも少なくありません。
もっとも以前も書きましたが、お年頃 中高生男子は聞いても話してくれないことが多く(笑)
保護者情報は助かりますが、それとはまた別の話です。

年を重ね、ジェネレーションギャップを感じる今日この頃です。


ちなみに・・・

当院でも
管理人が幼児のインフルエンザワクチンなどを打つことがありますが

大抵の保護者が子供を押さえつけようとするので
お子が泣いていない限り

「大丈夫ですよ」と言い、
「頑張ろうね」というと大抵問題ありません。

健気に我慢しています。
シールで釣っていますが・・(笑)。

小児科の先生、子供さんをもっと信じてあげましょう。
(注射を打つ行為を理解しており、
注射針を見ても泣かない子はまず問題ありません)

http://komori-hp.cloud-line.com/



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