古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

熱傷治療(湿潤療法)

2017-04-21 12:50:12 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

さて、管理人は以前から
夏井睦先生ご推奨の湿潤療法に興味を持ち
管理人や管理人の家族が熱傷を負った際に
ハイドロコロイドを貼って 悉く治しておりました。

過去2名ほど、外来で熱傷患者さんが来られ、
1名は旅行者(乳児 当院近隣で食事中 手の甲にお湯をくぐったお玉が当たったとのこと 受傷直後)であったので
ハイドロコロイド材を貼って(熱傷跡が痛くて号泣していましたが、貼って5分後にはニコニコでした)、帰宅後に皮膚科を受診するよう話し
その後は不明ですが、もう1名は引き続き経過を追えた方でしたので、
今更ながら了承をとって 経過を報告します。

調理中に起こり、Ⅱ度の熱傷(浅達性と深達性が混在)
でした。体表面積の1%ほどの熱傷で、
この方も受傷直後の受診でした。

火傷の痛みに苦しんでいましたが、
ハイドロコロイド製材を貼ってすぐ、
鎮痛に成功しました。感染予防に
内服抗生剤(賛否ありますが)開始しました。

受傷2日目は、浸出液で製剤がパンパンでした。
ハイドロコロイドを受傷後すぐに貼ったためか 水泡形成なし。
吸収機能の高い製材に張り替えました。 
浸出液が多く 製材が1日しか持たないので
2日目と3日目に 付け替えしました。

浸出液は受傷4日目から減少傾向。綺麗に肉芽が発達。

受傷6日目に 当院に月二回来られている皮膚科医師の
チェックを受け、
お金にモノを言わせて(笑)
プロスタンディン軟膏塗布と、
フィブラストスプレー(薬代が高価(目薬ほどの量の
スプレー1本 1万円ほど)になります。
使わなくても治りますが、時間短縮のため)を開始。
湿潤療法を継続。

受傷13日目。速やかに上皮化に成功しました。

色素沈着の改善は年単位でかかりますが、
年々薄くなっていきます。

当院は皮膚科ではありませんが、湿潤療法を行っている
病院です。(とりあえず黒目のみ)

宣伝まで(笑)。

http://komori-hp.cloud-line.com/



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