岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

「世論」を背に、与謝野氏動く。

2008-01-31 20:40:11 | 国民と国会と政治
年末は、肝炎問題の一応の解決に、与謝野氏が動き一定の成果を得た。 こたびの、暫定税率の奇策「つなぎ法案」で、国会混乱必至の事態にも 与謝野前官房長官の助っ人があった。 今の国会は先が読めないのだが、その中でも少々先が見えている人はいる。 それが与謝野氏だが、彼の助言を再び聞いたのは、福田氏だ。 さすがに総理も他の党員よりは見えている。 なら、今の幹事長と官房長官(名は言わぬが)は、まったく見えて . . . 本文を読む

「自立」とはなんぞや。

2008-01-30 21:10:30 | 社会福祉士
私の頭の中は?だらけで困るのだが、 最近、細川瑞子先生の「知的障害者の成年後見の原理」を読んでいると またまた「なんぞや病」に落ち込んでしまう。 初歩的であり、かつ、根本的な概念「民主主義」についても、実は あやふやな知識しかないことがよくわかる。 例えば、トクヴィルが書いたという「平等化を進める民主主義が...」という 文章を読んで、民主主義と平等が関連ある単語ということに違和感があった。 こ . . . 本文を読む

「ねじれる」とマトモになる国会

2008-01-29 22:55:47 | 国民と国会と政治
今夜、暫定税率の期間限定法案が提出された。 暫定の暫定である。 与党の人間も頭を使うようになった。 今までなら、こんなに頭を使うことはなかっただろう。 介護予防にもいい。 昨日のTVタックル石原議員が、後10年暫定を続けさせてほしいと 懇願していた。そうすれば、もうその後はいらないらしい。 で、今まで5年更新だったのが、10年更新にしたいという。 この論理は誰が考えても通らないと思うぞ。 とこ . . . 本文を読む

ビッグイシュー販売者による「人生相談」

2008-01-28 22:55:34 | 
交通機関を乗り換るために、都会を通ることがある。 その時に、楽しみにしているのが、「ビッグイシュー」購入だ。 この「ホームレスの仕事をつくり自立を応援する」本は、 87号目だけれど、目に触れることができない人も多いのでは ないだろうか。 都会を中心に、街立ちで販売している。 定価300円だが、そのうち160円が、販売者の収入になると、 表紙に書いてある。 で、今回の87号は、「人生相談」特集で . . . 本文を読む

「声」が聞こえる。

2008-01-26 00:26:51 | 社会福祉士
1月23日に書いた入院中の方を再び訪問した。 (他に2名の方を見舞った。昏睡状態の方、もう直ぐ退院の方と) この方は、少し不安定な行動があるとのことで病室がかわっていた。 入室すると目を覚ましておられた。 眠りたいが寝られないという。 身体を動かせないのだから、寝られないのはわかる。 とてもつらいことだ。 直ぐ、わたしを理解していただけた。 私は骨折した部位を聞くのだが、難聴のせいか、よく理解 . . . 本文を読む

「介護保険2005年改正」の総括へ(16)

2008-01-24 20:44:25 | 地域包括支援センター
今回は、2006年7月に遡って、研究者の発言を読んでみたいと思います。 研究者はこの改正をどのように捉らえていたか。 白澤正和先生講演: 全国地域包括・在宅介護支援センター協議会18年度研修会 (18年7月10日)より 「介護保険2005年改正」二つの問題点: 1:介護予防を言い過ぎてきたきらいがある。 現介護保険で一番大切なのは、重度のケアだが、この3年、 新設の介護保険施設計画はほとんどない . . . 本文を読む

こころの揺れは、身体の揺れに。

2008-01-23 20:55:16 | 社会福祉士
今日は、手術後1週間を過ぎた利用者の方を見舞った。 片足が足先までギブスで固定されている。 耳が遠い方なので、会話はスムーズではない。 病室に入ると私に気づかれた。 眠ろうとしているのだが、眠れないという。 私の名を口に出し、「ありがとう」と手を合わさられる。 私は、手を合わされるには値しない人間だが。 実は先週、この方の事故(転倒骨折)の話を聞いて、 こころの深いところで、感じていたものがあ . . . 本文を読む

「KY」と知識人 社会との接点は?

2008-01-22 23:13:50 | 社会福祉士
1月22日付毎日新聞夕刊「論壇 早読み斜め読み」から なかなか興味深い内容だった。 孫引きになるのを避けたいが無理ですね。 まず、宮台真二が『現代』で書いた内容: 世の共通前提のひとつだった知識人と大衆が信頼しあう構図と その崩壊が書かれている。 そして、今の日本には社会全体とかかわり、大衆向きにものを 語れる知識人がいないという。 官僚や技術者の中にいる「専門バカ」が暴走しても、歯止めがない。 . . . 本文を読む

べてるの家の「非」援助論  23・24章

2008-01-22 22:11:12 | 社会福祉士
読書会のためのメモからです。 第23章 べでるの家の「無責任体制」→管理も配慮もありません。 ある不審火事件への対応にべてるの原理原則を見る。 べてるの家が借りている教会のガレージ内でぼやがあった。 火事はやばい。消防車が出動し、地域からは「厳しい目」が向けられた。 消防署からは「責任者の呼び出しがあった。 「責任者の呼び出しがあったけど、責任者って誰だっけ?」 結論:「みんなで行こう」。ぞ . . . 本文を読む

通常国会のテレビ中継

2008-01-21 20:26:05 | 国民と国会と政治
今日の冷たい風は、自転車で家庭訪問している身にきつかった。 訪問宅では、暖房があったりなかったりだ。 多くの家では、テレビのスイッチが入っている。 在宅のお年寄の友達は、ダントツでテレビの出演者だろう。 テレビが壊れた時は寂しくて大変だったという。 すぐに新しいテレビが到着した。 日頃は軽蔑されるテレビ番組が多いが、多くの人の拠り所に なっているのだ。 最後に訪問した一人暮らしのお宅では、国会 . . . 本文を読む

恩師の昇天1周年記念に。

2008-01-20 19:24:56 | 日本の仲間
藤間繁義先生のお宅を訪問した。 奥様から、懐かしい話を聞いた。 もう10年以上前に先生の退任最終講義に出席した。 学生時代から何十年ぶりだっただろう。 昔もよくわからない講義だったが、最終講義もなかなか 理解できなかった。 しかし、先生が教育者としての人生を歩みだした理由は よくわかった。 先生は戦争後、東京の大学に入学し新たな道を探していた時に、 YMCA活動の青年牧師ディーン・リーバーさんに . . . 本文を読む

役所内福祉研究会と組合旗びらき大会

2008-01-18 23:22:16 | 日本の仲間
昼休み研究会の当番だった「べてるの家」講読があった。 「弱さ」とは、「強さ」が弱体化したものではない。 「弱さ」とは、「強さ」に向かうための一つにプロセスでもない。 弱さには弱さとして意味があり、価値がある。 べてるの家には、独特の「弱さの文化」がある。 内容をみんなで話し合った。 このような考えかたに馴染みがないわれわれは、 でも「強さ」がなければ役所も進んでいかないしねー。 という話になる . . . 本文を読む

今 問われる公務員の意識と行動

2008-01-17 22:17:56 | 日本の仲間
というタイトルの接遇研修を受けた。 1年に一度、この研修がある。 3時間という長さだが、とても勉強になった。 内容もだが、講師の話の視野の広さと気配りには圧倒された。 この講師は、50歳まで地方公務員を職業とし、退職後は NPO活動や講師に活躍しておられる。 有能の公務員だったことは間違いがないが、50歳で方向転換し 未知の世界に飛び込んだというのは生半可なことではない。 リストラならいざ知らず . . . 本文を読む

あれから13年が経った。

2008-01-17 19:13:55 | 日本の仲間
1月17日は忘れられない日だ。 友人をふたり失った。 慌しい日々の間に葬儀も終わり、参列できなかったことが今でも 悔やまれる。 恩師である山口光朔先生は前年に亡くなられていたが、 園長をされていた幼稚園が全壊してしまった。 震災から数日後に現場に駆けつけると、門は閉じられ、立ち入り禁止の紙が 貼られていた。 つらい思い出だが、その後、この幼稚園は介護施設として再生した。 以下の文章は2007年1 . . . 本文を読む

今夜は バリアフリー研究会

2008-01-16 23:37:58 | 社会福祉士
早めに仕事を切り上げる。 この町は夜が早い。 外は真っ暗だ。 自転車に乗って、酒店に寄る。 駄菓子を二袋買う。 会は7時からだから、近くの市立図書館で 本の座り読み。 「山と渓谷」「サンデー毎日」を眺めていると時間になる。 会場の会館まで夜風の中を一走り。 会館の鍵を開ける。 部屋の暖房をつけてしばらくすると会員が集まってきた。 お茶のセットを持参した会員が準備をしてくれる。 みかんと駄菓子 . . . 本文を読む