岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

「ヤングケアラ―」とともに。

2021-09-25 10:22:12 | ケアラーのために
ヤングケアラーという用語が気になり始めたのは2014年頃でした。 当時は、親の介護をする子供たちのことを指していたように思います。 9月22日の毎日新聞「記者の目」欄に山田奈緒記者が〔ヤングケアラーを取材して〕という記事を書かれています。 連載記事のまとめとして書かれています。 この連載では、 「私は、若年性認知症とや精神疾患の親と暮らした人、幼いきょうだいの世話に追われた人、難病の親の . . . 本文を読む

伴走してコロナ対策を考える。

2020-07-27 13:34:12 | ケアラーのために
視覚障がいの方と一緒に走ることを続けています。 今年はすべての大会が中止されたため練習のみです。 感染予防に注意しなくてはなりません。   視覚に頼らず「社会的な距離をとる」のは本当に難しいことです。 相手が声を発してくれなければその人の存在さえわからないからです。 そして、話し始めたその相手がマスクをしているかどうかもわからないのです。 相手が見えなければ距離をとって会話 . . . 本文を読む

病院の面会禁止が終わりません。

2020-06-13 23:29:20 | ケアラーのために
先日の横田滋さんの訃報を哀しく聞きました。 特に家族との面会が思い通りには叶わなかったことは、 家族に入院患者を持つ者にとっては身をつまされる思いだと思います。 私も現在は週2回洗濯物交換時に看護師さんや介護士さんに体調をお聞きするだけになっています。 大丈夫そうです。 2ヶ月を経過しました。 6月から解除のなるのでは期待していたのですがだめでした。 その間に季節も夏に移ってきました . . . 本文を読む

久しぶりにタイトル通りの日記です。

2020-05-24 10:28:51 | ケアラーのために
早朝に覚醒する毎日です。 ベッドの中でゆったりと時間を過ごします。 タブレットで本を読んだり、CDを聴いています。 CDは、ほとんど沢知恵さんです。 彼女の音楽は、幅広く奥が深いので飽きませんね。 今日の午後5時からは、RSKラジオで「沢知恵、日曜の音楽室」です。 ラジコ経由で全国で聴くことができます。 日曜の楽しみが増えました。 午後の予定は、母が入院している病院に洗濯物と差し入 . . . 本文を読む

現在の介護状況です。

2020-04-24 15:30:02 | ケアラーのために
母親が認知症専門病棟に入院したのが2年半前です。 実家から自転車で通うことができるので2日ないしは3日に一度のペースで訪問しています。 ところがこの新型コロナウイルスの流行となり、病院の対応も変わってきました。   まず、3月5日から検温が始まりました(病棟に入る場合)。 まだ寒い時期であり自転車で行くため、額(検温位置)の温度が低くなかなか入室できませんでした。 ひどい時は . . . 本文を読む

「感盲」という言葉。「プリズン・サークル」から。

2020-04-13 10:10:57 | ケアラーのために
以下の記述は、世界3月号「プリズン・サークル 坂上香」を参考にさせていただきました。   TC(回復共同体)プログラムで使われる「感盲」についてです。 原語でどう表記されているか知ることができないのですが想像してみます。 「エモーショナル・ブラインド」ではないかと思います。 その直訳でしょうが、「盲」に私には強い違和感があります。 ブラインドには、よく使われるように、「遮光」 . . . 本文を読む

「エモーショナル・リテラシー」を学ぶ。 映画『プリズン・サークル』より

2020-04-10 16:50:15 | ケアラーのために
この映画のキーワードのひとつだと思います。 「エモーショナル・リテラシー」は、「感情の識字」と訳されます。 ちょっと、分かりにくいです。 エモーションが感情で、リテラシーは読解記述力ですね。 分かりやすく書いてありました(ネットを見ました) 「リテラシー」とは、適切に理解、解釈し、活用する能力のことを表します。 とありますので、 自らの感情を適切に理解、解釈し、活用する能力が、「エモ . . . 本文を読む

「サンクチュアリ」へようこそ。 映画『プリズン・サークル』から

2020-04-09 11:33:06 | ケアラーのために
映画の中で「サンクチュアリ」という言葉が使われていました。 TC(回復共同体))プログラムの会話の中でです。 聞きなれない言葉ですが、オーストラリアなどではよく聞かれます。 人間ではなく、動物たちの保護区のことです。 しかし、wikiを見てみれば、聖域、聖地という意味があることがわかります。   TCでは、サンクチュアリを以下のように定義しています。 1.傷ついて人びとが、 . . . 本文を読む

そんなバナナのお話

2019-12-29 10:24:56 | ケアラーのために
バナナを食べる話です。 私はよく熟したバナナが好きです。 見た目が悪いので値下げして売っています。 ご存知にように、好みにもよりますが、一番美味しい。 母親はバナナが大好きですが、黒ずんだバナナは食べません。 入院している病院に一~二日おきに訪問しているのですが手土産にバナナは欠かせません。 ミカンなど喜んでくれません。 もちろん、黒ずんだバナナも。   昔はバナナは高 . . . 本文を読む

今月の介護 

2019-11-12 19:28:18 | ケアラーのために
母親の介護については、このブログではあまり書いていません。 久しぶりに書いてみたいと思います。 現在、歩行器を使って歩いています。 1週間ほど前に歩行器を使っていて転倒しました。 すぐに病院から連絡が入りました。 後頭部と腰を打ったとのことでした。 後頭部からは出血があったが止まったと聞きました。 次の日に訪問しました。 後頭部の傷は痛々しいのですが大丈夫そうでした(レントゲン結果 . . . 本文を読む

買い替えが多い頃です。

2019-09-02 07:25:51 | ケアラーのために
親の介護のために実家に単身赴任して10年半です。 介護離職は2回経験しました。 当初一緒に生活していた両親ですが、父はすでにこの世を去り、 母は紆余曲折を経て病院に入院中です。 2日に一度は訪問し、身の回りの手伝いや洗濯ものの交換などしています。 93歳になりました。 母の認知症症状は少しづつ進んでいますが会話はできます。 毎回の訪問を楽しみにしてくれています。 今は比較的平穏な日 . . . 本文を読む

『生・死・認知症に関する考察ー認知症を患う母との関りを通してー』坂田昌彦 その2

2019-08-22 06:49:28 | ケアラーのために
3 理想の人間像 認知症を患った「母」と過去の「母」のイメージの狭間で苦しんだ坂田さん。 多くの認知症患者の家族に共通するこころの有り様だし苦しみです。 理想に近い人間像を作り上げた坂田さんの「母」のような方が 「感情を制御できなくなったり意味不明のことを訴える認知症」を発症してしまう。 <青空の時期>の人間像を失ってしまった人はそれでも生きていきます。 すべての人は不慮の事故や病気に . . . 本文を読む

『生・死・認知症に関する考察ー認知症を患う母との関りを通してー』坂田昌彦 その1

2019-08-14 06:28:05 | ケアラーのために
この論考は、『現代生命哲学研究』第8号(2019年3月)に掲載されています。 坂田昌彦さんはご自身の体験について書かれています。 はじめに  に書かれているように 「急激に認知症を発症し自宅介護ができなくなり認知症病棟に入院した90歳前半の母」との日々から /人間の「生」と「死」とは何か、そして人生最終盤における「認知症」のケアなどの在り方を模索したい/ との思いで書かれていま . . . 本文を読む

今月の介護 ともに歩むこと

2019-08-07 22:22:29 | ケアラーのために
このブログでは、思い出したように母の介護のことを書いています。 認知症病棟に入院して1年半を過ぎました。 今も、歩行器を使って歩いています。 一時は車いす生活でしたが、股関節骨折から自然治癒しました。 聞いたことがない話です。 一時の幻聴、幻覚、妄想症状は軽減されたように思います。 認知症自体は、少しづつ進行しているようですが、まずまずといっていいかもしれません。 それでも、2日に一 . . . 本文を読む

今月の介護

2019-07-15 21:48:17 | ケアラーのために
入院中の母親を2日に一度訪問しています。 私にできるケアを続けています。 病院や施設に訪問する日々は6年を過ぎました。 それでも今でも訪問時には緊張します。 今日の母親の状態はどうだろうかと。 慣れないものです。 いままでいろいろありましたからね。   父親を看取りを一緒にした日々。 なにも食べなくなった日。 介護施設から処遇困難と言われた日。 ベッドから転げ落 . . . 本文を読む