岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

【無年金】無視されたものは。(上)

2004-12-25 15:04:43 | 社会福祉士
イブの日に。
在日外国人障害者年金訴訟の
第四回口頭弁論が大阪高裁で
行われた。

日本は国民皆年金を誇っている国である。
日本に住んでいるすべての人は
年金を受け取ることができる。
制度上はそうなっている。
かっては国籍要件があったが、
1982年に外圧によって撤廃された。
(外圧賛成)
しかし、この際、救済されるべき
人々が無視されてしまった。

このあたりの経緯について、後ほど
ふれますが、
まずは本日の公判の様子について
書きます。
実は裁判所に行くのは前回の公判に
続いてまだ2度目です。
誰に誘われるわけでもなく、ひとりでも
傍聴者が多いほどいいのだと考え出かけた。

確かに裁判所はいかめしく造ってある。
特に法廷は、よくニュースでみるように
裁判官が高いところに座って、見下ろして
いる。これは権威づけであるが、そんな時代
でもないと思った、

左側に訴訟代理人、右側に国の被訴訟代理人が
向かい会って着席している(名称は不確か)。
発言時には、両者とも起立するが、裁判官は
座ったままである。当たり前なのだろうが、
私には違和感があった。

傍聴席は、6割程度席が埋まっている。
障害者の方人が多く、手話通訳者が
交代も含めて4人でサポートする。
車椅子や、重度の方は、リクライニングの
車椅子で来られている。名古屋からである。

公判の内容は、提出書類の確認と、反論および
再反論のスケジュールの調整。そして
意見書提出と内容の陳述であった。
マイクの位置が悪く、聞きづらかったが、
それは国際人権規約と国内法の関係という、
なかなか聞きなれない内容だったせいかも
しれない。

意見陳述後、裁判官からは、短いコメントが
あった。
それに対して、訴訟代理人からの説明があった。

約45分程度で終った。

裁判所を出て、弁護士会館の駐車場で、
支援者が輪になり、弁護士の方から、
詳しい内容解説を聞いた。

最後に、名古屋から応援に来られた先ほどの
車椅子の方からの話があった。

「多くを望まずに」という言葉が印象的だった。

長い歳月を本当に苦労されたであろう方の
言葉だけに、私の心の中に、深く落ちていった。

以下、説明文は、(下)に書きます。
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