岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

高畑勲展その4 カタログで見る『アルプスの少女ハイジ』、『母を訪ねて三千里』、『赤毛のアン』

2020-09-10 10:07:21 | 高畑勲

『アルプスの少女ハイジ』1974年

高畑が考え宮崎が実行した「レイアウトシステム」です。

のちのアニメーション制作現場に大きな影響を与えました。

左ページ:ハイジが厚い服を脱ぎ捨てていく象徴的なカットです。

右ページ:背景画は井岡雅宏。素晴らしい絵です。原画も展示されていました。

 

『母を訪ねて三千里』1976年

「アルゼンチンに出稼ぎに行ったまま消息不明になった母を、イタリアのジェノバから探しに行く少年マルコの物語」

短編小説を全52話に膨らませています。

当時、私はテレビアニメを観ることはほとんどありませんでした。

背景画:椋尾篁の油絵が素晴らしく会場で見入ってしまいました。

監督:高畑勲 場面設定・レイアウト:宮崎駿  キャラクターデザイン・作画監督:小田部羊一

 

↓ 『赤毛のアン』1979年

「物語の舞台はカナダのプリンセスエドワード島。手違いで孤児院から引き取られ、マシュウとマリラのもとで暮らすことになったアン・シャーリーの成長を一年間かけてじっくりと描いた」

お転婆の少女だったヒロインが美しい女性に成長していく。

宮崎駿は15話まで場面設定・画面構成を担当。桜井美和子に引き継ぐ。

キャラクターデザイン・作画監督:近藤貴文 演出:高畑勲

キャラクターデザインが素晴らしい。

高畑勲「海外アニメTV 三部作」ですね。

カタログの一部を転載させていただきました。

会場で販売されています。

お買い求めいただければと思います。

 

お読みいただき有難うございました。

続けていきたいと思います。

その5です。

 

※twitterです。

高畑勲展は本日で前期を終了いたしました。

後期は9月21日を予定していましたが、9月19日からに繰り上げ、会期を拡大します。よろしくお願いします



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