ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

日本シリーズ

2012-11-01 | ほとほと日記
日本シリーズも2勝2敗で今日が5戦目。いよいよ佳境に入ってきた。

私は見るスポーツは何でも好きだが、プロ野球も十代から三十代前半くらいまでは本当に良く見ていた。
物心ついたときは讀賣巨人軍が9連覇の真っ最中で、ペナントレースも日本シリーズもダントツで勝っていた。

ON砲はもちろん圧倒的だった。
長島茂雄の全盛期は昭和42、3年頃までと言われるから、私の世代は本当の長島のスゴさは分からない。
子供心に、長島はやたらチャンスに強いがゲッツーも多い人…という印象だった。
王貞治は毎年40本以上のホームランを量産していて、実績は圧倒的だったが人気は長島に及ばなかった。
ひたすらストイックに記録とタイトルを積み上げていく姿は、その後のイチローに通じるものがあった。

昭和40年代に巨人が独占していたプロ野球日本一の座は、その後、阪急、西武へと引き継がれていく。

終戦後すぐから昭和の終わりまで、プロ野球は国民的な娯楽かつ行事で、日本シリーズはその中でも最強のキラーコンテンツだった。
日本シリーズは全てデーゲームで、それでも高い視聴率をとっていた。

それが次第に「平日の昼間なんか野球を見ないよ」という世の中の風向きになり、実際視聴率もヒトケタに低迷した。
そして、日本シリーズは全てナイトゲームになった。

ここ数年日本シリーズの人気が盛り返しているのは、クライマックスシリーズの影響が大きいと思う。
「ペナントレースを3位になったチームが日本一になるのは納得できない」という意見もあるが、プレーオフとはそもそもそういうものだ。昔だったら今年の巨人のように独走すると、リーグ優勝から日本シリーズまで一ヶ月近く期間が空いてしまう。
もうそんな間延びした興行が通用する時代ではないのだから仕方がない。

ただ、今でも日本シリーズなど重要な試合中継のゲストにタレントなどが呼ばれると、私は大いに違和感を感じる。
それはサッカーの大きな試合やオリンピックなどでも同じだ。
タレントが大仰な表情で「感動的!」などと連呼すると、かえって白けた気分になってしまう。

こういう私は、やはり古い人間だろうか。

さて、これから家に帰って中継を見ることにしよう。