ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

タバコ好き

2012-10-31 | ほとほと日記
今日、我がホームにお一人入居された。

90歳近い女性だが、タバコが何よりお好きだと言う。

入居に付き添われた知人女性と私が別室で話していると、知人女性の携帯が鳴った。

「ヤクが切れた?」と言って、その女性は笑った。

老人ホームではタバコもライターも事務所管理となる。

足が悪いので、決められた喫煙スペースまで行くのも大変だ。

「これを期に、少しでも本数が減ってくれたら良いのだのけどネ」

知人女性は、そう言って、また笑った。

何でも「成人前から」吸っているとのことだった。

計算すると、ほとんど終戦直後から…となる。

焼け野原の都心で、進駐軍から払い下げられたタバコを吸っている若い女性の横顔が、フト頭に浮んだ。

体には良くないだろうけど、まあ仕方ないかな…と思いましたね。

親の気持ち

2012-10-30 | ほとほと日記
今朝の10時ちょうどに母と姉が私のマンションにやって来た。

この4月から、二人は月に一度訪れて掃除をしていく。
そしてその後、駅近くのレストランで三人で遅めの昼食をとるのが恒例になっている。

4月5月頃の私は、4週間の休職から職場復帰したばかりの不安の塊だった。一人で部屋にいると心細くて仕方がなかった。
だから母と姉が訪れてくれると、強張った気持ちが解凍されるようで心強く感じた。
それでもレストランの食事の途中から、翌日の仕事のことを思って気が塞いで胸苦しくなるのだった。

8月から職場の人間関係が良くなると、二人の来訪の意味合いが変わって来た。
元気になると部屋の掃除や整理をする余力も出てくる。
実際、今日も掃除は短めで終わり、その後の昼食会がメインみたいになった。

今朝二人が来る前、私は受診をしてホルモン補充療法を受けていた。
これを受けて数日間は、頭痛や頭がクラクラする副作用が出る。
今日も食事中に少しそうなって、母につっけんどんな物言いをしてしまった。

食事が終わると駅前で二人と別れて、私はスポーツクラブに走りに行った。
5時過ぎに帰って来ると、私はテレビのニュースを見ながら母が持ってきてくれた弁当を食べようと思った。

ニュースでは、2001年9月の同時多発テロで消防士の息子を亡くした68歳のアメリカ人男性が、昨年3月の大震災の被災地を訪れる…というルポを流していた。
そこで消防団員の息子を津波で喪った79歳の男性が紹介されていた。
その男性は「息子が一人になったら可哀想だから…」という理由で、遺影を額に入れ、先祖の写真と並べている。
79歳の男性の顔の輪郭や喋り方が私の父に似ていることもあって、私はルポに見入った。

そうしながら母が持ってきてくれた弁当を開いて、私は驚いた。
鮭の切身、焼肉、煮物、卵焼き、漬物…。食べられるわけないよ、というほどのおかずと、ぎっしり詰まった白米。

母にとっては、あい変わらず心配だらけの次男坊らしい。

不覚にも、私は嗚咽した。


定期受診

2012-10-29 | 独居中高年
明日は男性更年期障害の定期受診日だ。

今年の2月初めから定期的に男性ホルモン補充療法を受けている。

当初は「あまり効果がないな…」と思っていた。

8月から職場環境が改善すると共に心身の活気が上昇してきた。

この上昇カーブには、ホルモン療法の効能も大きいのは間違いない。

しかし、どんな医療にも副作用はある。

この一ヶ月くらいは、頭に血が上ってクラクラしている感じがある。

血液検査の数値にもちょっと異変があらわれている。

明日、きっちりその点を伝えてこよう。


そして、明日は母と姉が私の家にやってくる。



普通の生活に

2012-10-28 | ほとほと日記
昨日のブログに書いたデジカメ。

今日、職場に持っていったらなかなか操作が難しい。

ホントにコンパクトな体型なのに、いっぱい機能がついている(ようだ)。

説明書も印刷したら60ページくらいあった。

さすがは○リンパス。

でも、使いこなすのは大変そうだ。

全く使っていないと思っていたら、二十数枚は撮っていることが判明した。

しかも、買ったのは2009年の暮れ、つまり約3年前であることも分かった。

もったいないことをしたもんだ。

それと去年・おととしと全く年賀状を出していないので、今年こそ出そうと思い、図案を考えた。

自前のPCがずっと不具合なので、職場のをこっそりと使わせてもらおう。

あわわ…、内緒です。

ちゃんと仕事もしてますよ(当たり前だね)。

生活の写真とか年賀状とか、こういうのを考えるってことは、ようやく普通の生活に近づいてきたのかな…。




デジカメ再生

2012-10-27 | ほとほと日記
職場のデジカメを誰かが床に落として壊してしまった。
老人ホームというところは、かなり写真を撮る機会が多い。
レクリエーションなど日々の活動の記録、記念としてはもちろん、入居者の楽しげな表情は何よりのホームの宣伝媒体なのである。

しかし「職員が落とした」などと言う理由では、なかなか修理が出来ない。

私は三年くらい前にデジカメを買ったものの、ほとんど使わずにいたことを思い出した。
探すと本体はすぐに出てきた。しかしon スイッチを押しても何の反応もない。取り扱い説明書も見当たらない。
けっこう良い値段を出してネットショップで買った記憶がある。
このままではもったいなさ過ぎる。
何とかしないと…。

ふと思い立って商品名をスマートフォンでgoogle 検索をしてみた。
すると商品の取り扱い説明書がPDF で載っていて、それをスマートフォンの中にダウンロードすることができた。
トリセツには「本体から電池を取り出して充電しましょう」というようなことが書いてあるので、充電器を探しあて、充電すること二時間。
再び電池を入れると、見事作動しました。
試し撮りすると、けっこうキレイな画面。

いやあ、嬉しかったです。
自信もつきました。

明日、職場に持って行こう。