今日は仕事はお休みで、月に一度、母と姉が私を訪れる日でした。
いつも三人で掃除などを済ませたあとは、駅近くの店で昼食を摂ります。
今日の昼食後は、ソチオリンピックの日本女子カーリングチームのほぼ全員が私と同じ出身町だ…とか、ジャンプの葛西選手や高梨選手も私たちが住んでいた町のごく近くの出身だ…というような話になりました。
冬季オリンピック選手の多くは北海道出身で、私たち一家もまた全員北海道の生まれなのだから、そういうこともあり得ます。
そのうち母が、幼いころに母の実家近くに住んでいた一家の話を始めました。
母は北海道中東部のN町の生まれですが、物心ついたころには「四人組」という隣組組織があったということです(五人組ではないか…ということはともかく)。
そのうちのYさんのうちは、線路工夫のお父さんと心配性のお母さんの間に八人の子供がいて、その三番目の女の子は、母と同じ学年でした。
問題は、そのYさんの給料があまり高くないことと、自身がアルコール依存症だったことです。
母は昭和十年代後半から昭和二十年代にかけてのY一家の数奇な運命について語り続けました。
実は私も姉も、Y さん家族については子供のころからもう何十回も聞いていました。
母は学歴も教養もなく、ただガムシャラに三人の子供を育ててきた昭和ヒト桁生まれの女性ですが、こういった「昔語り」となると俄然精彩を放ち、何度聞いても面白おかしい説話の語り部になります。
地方社会には突如憑依されたように説話を語りだす女性がいて、ともすればそれが新興宗教の開祖になったりすることがある…と吉本隆明が書いていましたが、私の母にもそういった素質が一滴くらいあるのかも知れません。
そして、私は気質も外貌も父親似なのですが、「昔語りを好む」というところは母の血を引いているようです…。
母たちはいつものように午後早くに帰り、私はスポーツクラブに行きました。
それから、先週の金曜にあった同僚の女性の送別会の様子を、8年前に施設がオープンしたときにやはり職場の同僚だった女性にメールで伝えました。
彼女は今は専業主婦で、四歳の男の子を育てています。
すると彼女は「息子は週末に幼稚園でおさらい会があって、そこで歌う『ホットケーキの歌』を毎日練習しています」と、返信がありました。
ホットケーキの歌?
聴いたことないが、ずいぶんカワイイ感じの歌だなア。
私は、You Tubeで検索してみました。
すると、「ミルク、たまご…」と、ホットケーキの材料らしき名前を並べる歌がみつかりました。
これでしょうか?
今も謎です。
でも、良い休日でした。