ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

二つの会食

2015-09-30 | ほとほと日記
今日は仕事はお休みでした。


昨日の夜、仕事が終わってから職場の同僚数人と飲みに行きました。
本当に久しぶりのことでした。
仕事の話や家庭の話…。
気の置けない人たちばかりということもあり、リラックスして話ができました。

今日は、母と姉との月に一度の食事の日。
私はサンマ定食を食べました。
正月恒例の家族食事会のことなども話しました。

このところ仕事のストレスが溜まっていましたが、二つの会食で一息ついた感じです。
やはり「いっしょに食べて話す」行為には、癒しの力があると感じます。


ある有料老人ホーム事業者の事件が世に知れ渡って以降、仕事を取り巻く空気が明らかに変わりました。
ご家族の「介護の質」に向ける目が厳しくなりました。
営業の人によると、入居を検討している見学者の視線も変わった…と言います。
本社もクレームに今まで以上にピリピリしています。

気の休まるときは少ないですが、それはどの仕事も同じでしょう。
できるだけ自分の業務の意義を見つけながら、10月からも乗り切っていきたいと思います。





共生感

2015-09-29 | ほとほと日記
今日も仕事です。

今日も面倒な仕事が多く、タフな一日になりそうです。

このところ早朝覚醒が続いています。

今日も寝不足気味です。

久しぶりに動悸もします。

でも友人たちも皆、つらい思いで毎日を働いているのだから、がんばらないとと思います。

家族もまた、毎日を必死に生きています。

共に生きる…という意識をもって、今日一日を乗り切りたいと思います。


神様。
今日一日を穏やかなものでありますように。
家族が皆、健康に暮らせますように。
友人たちが無事に一日を過ごせますように。
お祈り致します。

怒りと悲しみ

2015-09-28 | ほとほと日記
昨日は家に帰ってからやけ酒を飲みました。

二日間休んでいるうちに、思わぬ大きな事件が勃発していたからです。

ご家族への報告から起きたトラブルでした。


私は入居者の家族対応には九年半心血を注いできました。

何より大切なのは、相手の立場に立った言葉遣いをする事。

何を大切にされている方かを察して、それを重んじた言葉を使い、提案や説明をする事。

関係は築くのは大変ですが、崩れるのは一瞬です。


悔しい思いと孤独感とで、昨日は寝付けませんでした。


神様。
今日一日が穏やかなものでありますように。
家族が皆、健康で暮らせますように。
友人たちが無事に一日を過ごせますように。
お祈り致しますよ。

貴重な日

2015-09-27 | ほとほと日記
今日から3日間は仕事です。

毎朝、天気予報で「日の出時間、日の入り時間」を伝えてくれます。

今日の東京は、日の出が午前5時32分、日の入りが午後5時32分だそうです。

つまり、日の出ている時間と沈んでいる時間がきっかり12時間ずつ…ということ。

それを知って、「今日は貴重な日なんだ…」と思いました。

そして、明日からは日に日に「夜が優勢」になっていくのですね。


神様。
今日一日が穏やかなものでありますように。
家族が皆、健康で暮らせますように。
友人たちが無事に一日を終えますように。
お祈り致します。

優先席の作法

2015-09-26 | ほとほと日記
今日は仕事はお休みでした。


二か月半ぶりに神田の心療内科に行ってきました。
このところはずっと調子が落ち着いていて、二、三か月に一回の受診になっています。
主治医との話も五分くらいで終わってしまいます。

この先生とはもう二十一年以上の付き合いで、私の方は半ば身内のような感覚になっています。
初めて会った時は、私が三十五歳で、先生が四十歳。
診察室からカルテを取りに来る姿に、「先生も老けたなア」と思う時があります。

でも、こういう人がいてくれるというのは、とても心丈夫なことです。


行きがけの電車の中で、妙な「事件」に出くわしました。

車内はかなり空いていて、私はシートの一番端に座ってスマホをいじっていました。
すると「ルールなんだから守りなさいよ!」という男性の強い声がします。
みると「優先席」に座っている六十代後半くらいの男性が、正面のやはり優先席に座っている中年女性を睨んでいます。
女性は何か応答しましたが、男性は納得しません。
「ここはそういう決まりでしょ!他の席に行ってやってやりなさい!」
どうやら女性に対して「スマートフォンの電源を切るように」と強く窘めているようです。
女性は憤然…という風に立ち上がると、隣の車両に移っていきました。

その男性は細身で、大きな紙袋を持っていました。
声にも体格にも表情にも威圧感はありませんが、「退職していつもイラついている面倒なオジサン」という印象です。
やり取りを見ていて(もうちょっと言い方があるだろうに…)と、私は内心で思っていました。
女性が隣の車両に移ると、オジサンは立ち上がり、網棚の雑誌を取ってめくり始めました。

しばらくすると、別の、四十代くらいの女性が乗ってきて、オジサンの前に座りました。
ほとんどの人がそうであるように、女性はスマートフォンを片手に持っています。
私は(どうなるかな…)と思っていました。
するとオジサンは「それ、切ってね。ここはコレだから」と声を出しました。
オジサンは、背後の車窓に貼ってある、携帯電話に赤い「✖」が記された図を指しています。
こんどの女性は素直にオジサンの指示に従ったようで、それ以上の追及はありませんでした。
女性は、次の駅で下りました。

私は、(このオジサンはこれを言いたいがタメに優先席に座っているのではないか?)と思い始めました。
そうでなければ、あれほど手慣れた図の指し方はできないでしょう。
そして(もし若い男性が座っても、あの口調で指摘するのだろうか?)とも思い始めました。
でも、次の「獲物」が優先席に座る前に、オジサンも下車しました。

私は、何か変な光景を見たなア…と思っていました。
それにしても不思議なのは、あの二人の女性も、これだけ空いているのになぜ優先席に座るのだろう?ということでした。
その無防備さが臆病な私には信じられませんでした。

私は電車の席には座りたがる方ですが、優先席にはまず座りません。
それは何より「万が一の面倒を避けるため」です。

今までほとんど無意識にそうしてきたのですが、その判断は正しかった…と思ったことです。