◆古墳は意外と身近にある!◆
こんにちは。まだまだ寒い日が続きますね。
市民レポーター「野呂貴美恵」です。
古墳が身近すぎて、全くノーマークでした。戦国時代を乗り越え、戦争で壊れることなく、歴史的に奥深いものだと知ったので、再度探訪しました。
湯村八蹟の一つである『地蔵古墳・こうもり塚』です。
※2022年5月広報紙「とびだせ市民レポーター」で湯村八蹟を訪れています。
古墳からは、造られた時代・埋葬されてかたの権力の大きさがわかります。
古墳の造り方には流行りがあることから、いつの時代のものなのかわかるそうです。
「地蔵古墳・こうもり塚」は、古墳時代後期に造られていた『横穴式石室』でした。
この石は、湯村山の石を切り出したもの。
古墳は、勝手にデザインを決めて造れません。大きさも、形も埋葬される方の権力次第。即座に造れるものでもないので、生きている現役の頃から、造らせていたそうです。
地蔵古墳・こうもり塚は個人所有地のため、発掘調査が行われていませんが、甲府市教育委員会歴史文化財課の方から伺った、考察事項を下記に。
【この古墳から考えられること】
・2つの古墳が近くにあることから、埋葬された方は近しい関係性にあったかも。というのも親族の場合は、ひとつの古墳に埋葬されることが多いので、親族ではなさそう。
・石室の規模も大きくない。権力の範囲は、そこまで大規模ではなかったかも。
山道をさらに進むと休憩所もあります。
山歩きに疲れたら、ひと休み。
多くの古墳は、1500年以上前からある歴史的財産です。
知っているか知らないかで、全く同じものでも見方が変わってきます。この積まれた石たちが今に至るまで、どんな情景を見てきたのか想いを馳せてきました。